「カカオハスク」って知ってる?廃棄するカカオの皮を使ったアップサイクル食に大注目 | サスティナブル&ローカル 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • サスティナブル&ローカル

    2023.10.16

    「カカオハスク」って知ってる?廃棄するカカオの皮を使ったアップサイクル食に大注目

    アップサイクル食=美味しくない、という先入観がある人へ。

    今まで食べられないと考えられていた部分に着目し、食品に活用していくアップサイクル食を見かけることが増えました。

    アップサイクル食は大事な取り組みですが、どうしても気になってしまうのが、その味。「環境に配慮しているのだから味はあきらめる」というのなら長くは続けられません。

    そんな中、おいしいアップサイクル食を展開する「GOOD NATURE MARKET(グッドネイチャーマーケット)」が新製品を発表しました。

    5GOODなおいしさを届ける「GOOD NATURE MARKET」とは

    5つのGOODについて説明する株式会社ビオスタイル 清水裕介さん。

    体、心、地域、社会、そして地球という5つのGOODなおいしさを、楽しく、簡単に毎日の食卓に届け、人々が描く幸せな未来につなげるための新たな食提案を行いたいとスタートしたのがビオスタイルの「GOOD NATURE MARKET」です。ビオスタイルは、京阪グループによるSDGsプロジェクトを推進する会社です。

    ストイックにナチュラルなライフスタイルを選ぶのではなく、我慢や無理をせず、楽しみながら環境や社会に良いものを取り入れていこうとする考えのもとスタートしています。

    カカオ豆の廃棄されていたハスクをおいしくアップサイクル

    そんな「GOOD NATURE MARKET」が注目したのが、カカオです。カカオは、世界中で年間約400万トン以上が生産されていますが、チョコレートを作るために使えるカカオ豆の部分は70%で、残りはほぼ使用されず廃棄されているそう。

    カカオは、カカオベルトと呼ばれる赤道上下20度に位置する地域で主に生産されていますが、児童の強制労働や適正価格でトレードされないなどの問題もあり、今後、安定的に供給されなくなるのではないかと危惧されています。

    そこで、コスタリカのカカオ豆を適正価格で直接買い付け、廃棄されている部分の活用を検討したのだそう。その結果、誕生したのが「GOOD CACAO」シリーズです。

    廃棄されていたカカオ豆の外側のハスク部分。

    前述のとおり、カカオ豆の中で、チョコレートの生成で使える部分は約70%。ほかの部分を混ぜてしまうと、チョコレートの滑らかさがなくなるなどの理由から30%が廃棄されています。

    その部分が「カカオハスク(焙煎後のカカオ豆の皮)」です。このカカオハスクは、カカオ風味のお菓子や、カカオの香りを楽しめる生活雑貨など、現在はさまざまな企業で商品に活用されています。

    手で割ってみると殻のようなハスクが取り外せました。

    このカカオハスクには、カカオ豆と同じようにカカオポリフェノールやカルシウム、ナトリウムなどヘルシーと言われる成分が多く含まれています。これを捨てるのはもったいないですね。

    GOOD CACAO」シリーズに2つの新商品が仲間入り

    そこで、おいしくアップサイクルした「GOOD CACAO」シリーズが誕生しました。今回は、20239月に新たにシリーズに仲間入りした2つの商品を試食しました。

    食品ガラとして捨てられるものを食べる「ガラ食」文化を広める活動は、食べる側もおいしく、そして、環境にもやさしくなれます。

    新商品は、「とろとろ野菜と白味噌の京風仕立てグリーンカレー」と「カカオ京せんべえ 抹茶くりぃむサンド」の2種類です。20236月にJR京都駅構内の店舗限定で先行販売したところ、アップサイクルな京都土産の新定番として好評だそうです。

    「とろとろ野菜と白味噌の京風仕立てグリーンカレー」180g/648円(税込)

    「とろとろ野菜と白味噌の京風仕立てグリーンカレー」は、一般的なグリーンカレーより辛みが抑えられていて、白味噌のためかまろやかな甘さが感じられました。

    ナスや九条ネギといった和の具材との相性も良く、スパイスとしてカカオハスクがブレンドされています。カレーにチョコレートをひとかけ入れ、コクを出すことを考えると、これは合わないわけがありませんね。

    カレーのとろみは、野菜とココナッツミルク。小麦粉不使用のグルテンフリーです。ヘルシーで常備しておきたくなります。キャンプのもう1品にもぴったりです。

    「カカオ京せんべえ 抹茶くりぃむサンド」6個入り/1,350円(税込)

    発売7カ月で販売個数2500箱を突破した「カカオ京せんべえ」。京都産抹茶のクリームをサンドした新商品が「カカオ京せんべえ 抹茶くりぃむサンド」です。

    1803年創業の老舗和菓子店「京菓子司 亀屋良長」がレシピ監修を行った「GOOD CACAO」シリーズのみのオリジナルレシピで誕生したもの。卵不使用でカカオハスクと芳醇なカカオパウダーが練り込まれたおせんべいです。そこに、濃厚で香り高い抹茶クリームがサンドされています。クッキーではなくおせんべいのクリームサンドは食感も新鮮でした。

    お湯をかけるだけの即席麺も登場

    「九条ねぎと京ゆばの旨出汁カレーうどん」77.2g(麺50g)/500円(税込)

    人気の「即席麺」シリーズは、一般的な乾麺と比べてフードロスを約5%軽減した、手軽でおいしい麺です。

    一般的な棒状の乾麺は、見栄えよく切りそろえるために、バラバラの長さの下部を切り落としてしまいますが、この乾麺は切り落とすことなくまとめられているため、ロスを削減できるというわけです。

    北海道産小麦を100%使用し、特殊製法で乾燥させたノンフライでありながら、食べ応えのある食感に仕上がっています。ノンフライとは、ヘルシーですね。また、お湯をかけるだけの簡単調理というのもうれしいところ。キャンプの朝、冷え込んだときに手軽に温まることができ、満足できそうです。

    今回は「九条ねぎと京ゆばの旨出汁カレーうどん」をいただきました。細麺でとろみがあるため、寒い季節に特におすすめです。

    “続けられるアップサイクル食”を日常生活に取り入れてみよう

    環境に配慮するために、無理や我慢は違うよねということからスタートした「GOOD NATURE MARKET」。直営店では、規格外の野菜や発酵食品など、私たちにも地球にもやさしい食を展開しています。

    こんなに栄養たっぷりな部分を今まで廃棄していたのかと驚くと同時に、おいしく活用するという気づきが大切だと感じました。

    おいしく続けられるアップサイクル食を、一緒に日々の生活に取り入れてみませんか?

    GOOD NATURE MARKET
    https://online.goodnaturestation.com/c/brand/goodnaturemarket

    私が書きました!
    ロハスジャーナリスト。フリーアナウンサー。
    林ゆり
    関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台などで活動後、東京に拠点を移し、執筆も始める。幼いころからオーガニックに囲まれて育ち、MYLOHASに創刊から携わる。LOHASを実践しながら、食べ物、コスメ、ファッションなど、地球にやさしく、私たちにもやさしいものについてWeb媒体やブログで発信中。

    NEW ARTICLES

    『 サスティナブル&ローカル 』新着編集部記事

    創業30年!観光地×醸造所ビジネスモデルを確立した「御殿場高原ビール」はなぜコシヒカリラガーにこだわるのか

    2024.04.25

    目的別に何を入れたら良いかがわかる!防災バッグの選び方&バッグの中身を紹介

    2024.04.25

    北海道、奄美の森、宇宙、AI時代の知性まで! GWに読みたい知的好奇心をかきたてる本4選

    2024.04.24

    初めての農活エンジョイ日記。市民農園当選!からのドキドキスタート

    2024.04.18

    祝OPENで行ってきた!「スノーピーク 鹿沼キャンプフィールド & スパ」完全ガイド

    2024.04.17

    パスタの茹で汁、捨てないで!アウトドアでの驚くべき活用法があった

    2024.04.16

    汁なしカレー南蛮を100年前のレシピで作ってみた!【自衛隊出身芸人トッカグン小野寺の極上サバイバル飯 VOL.10】

    2024.04.12

    GWにおすすめの映画2選!美しい自然と人との関わり方について考えさせられる

    2024.04.12