玄関先には常に米30㎏を備蓄している。家族で年間300㎏消費するそう。
たとえば、魚料理を作るのも、切り身を買うか、1匹買って自分でおろすかで、身に付くスキルは全然違ってくる。
「東日本大震災のとき、都内の会社から横浜の自宅に帰るのに、走って3時間ぐらいかかったんだよね。そういうときを想定して、1回は会社まで自転車で行ってみたり、自分が1日何時間歩けるのか、何㎏の荷物を持てるのか。いろんなことを自分でやってみるといいよね」
野外体験こそが防災対策になる!
道具に頼りすぎないシンプルなキャンプ体験も、震災時には生きてくる。
「電源があるオートキャンプとかじゃなくてさ、火おこしから水汲みまで自分でやるキャンプ。水汲むなら容器はどうしよう、汲んだ水を沸かすのに火はどうしよう、薪はどうやって集めよう。そういうことを考えることで、判断力や行動力が鍛えられていくんだよ」
家族が食べた鹿肉の残りの骨を、鉈で削り、鶏に与える。「災害時は、おまえらも非常食。
あ、カメもいけるよ(笑)」