チャムスの挑戦は宇宙にまで!40周年を迎えた人気ブランドのトップ・土屋芳隆さんにインタビュー | アウトドアブランド 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.10.13

    チャムスの挑戦は宇宙にまで!40周年を迎えた人気ブランドのトップ・土屋芳隆さんにインタビュー

    創業40周年を迎えたチャムス。どんなアウトドアブランドとも一線を画す"チャムスらしさ"とは何なのか。ブランドを展開するランドウェルCEO・土屋芳隆さんに聞きました。

    「イメージしたことを考えると……ほぼ、伸び代しかないブランドです」

    ランドウェルCEO 土屋芳隆さん

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    証券会社勤務後独立、’92年にランドウェルを設立。日本でのチャムス商品を企画開発から行なう。趣味は料理。アルゼンチン式BBQ、アサードグリルで肉を焼くのに憧れている。

    「プロすぎず、素人すぎず、でもハイクオリティ。そんな物作りを目指しています」

    「僕とアウトドアの出会いは、中高生のとき体験したYMCAでの活動かな。フレームザックに重いテント下げて、電車で月2回は奥多摩に通ってましたよ。7泊8日の野尻キャンプも、毎年夏の恒例行事でした」
     
    それが自身のルーツにもなっていると、土屋さんは話す。高校卒業後、日本の大学を中退し、しばらくYMCAの活動でキャンプ場を巡り、ボランティア活動のリーダーとして働いていたが、アメリカへ行ってリセットするため、デンバー大学へ留学。

    「自然豊かな場所でね。ホームステイした家が持っていた、水道もない山小屋で、落ち葉を食器代わりにしたりして、かなりワイルドなアウトドアライフを体験していましたよ」
     
    そんな土屋さんが、証券会社勤務を経てチャムスを取り扱う日本の代理店、ランドウェルを立ち上げたのは、31年前。

    「はじめはメガネのグラスコードを販売したんだけど、売れなくてね。それを短く切って携帯ストラップにしたら、これがヒット。チャムスジャパンの第1号製品の誕生です」
     
    ご存じのとおり、チャムスはもともとUSA発祥のブランドだが、アウトドアギアやバッグなど、機能的なアイテムはすべて日本でデザイン、製作されたオリジナル。土屋さんの根底にあるアウトドア魂の賜物だ。

    「モノを作ってきた経験がなかったから、最初は見よう見真似。経験がないと、ちゃんとしたモノを作れるようになるのに時間がかかるんですよ。まだ、物作りっていえるほどのものは作ってないかなぁ(笑)。まだまだ道半ば、というところです」
     
    製品開発にあたり、ブランドの理念として掲げたテーマは「FUN」。すべての製品が、ユーザーが使うたびに楽しい気持ちになれることを重視して開発されている。

    「格好良くするのって簡単なんですよ。それが楽しい商品、となると難しい。チャムスらしいデザイン性や色展開を踏襲しつつ機能性も持たせ、なおかつ、ライフスタイルも提案できるような商品にしたい。たとえば、山に行くなら専門ブランドのバックパックが必要だけど、近所の公園を散歩するにはオーバースペックですよね。そんなとき、あ、チャムスなら気軽に出かけられるねって。そのぐらいが丁度いい。プロすぎず、素人すぎず。そんな中途半端感が、逆にチャムスの魅力でもあるんです」
     
    カジュアルではあるけど機能的。そんな両面を併せ持つ絶妙な塩梅こそが、〝チャムスらしさ〟なのかもしれない。

    「今後は、チャムスらしさを踏襲しつつ、もっともっとモノのクオリティーを上げたい。今期のキャンパークーラーなんかは、まさに自信作です」
     
    クーラーボックスの蓋の裏にドリンクホルダーが装着された、いまだない画期的な製品で、売れ行きも良好だ。

    「なんとなくイメージしたことを考えると、まだ2割にしか到達していないんですよね。ということは、8割が伸び代!」
     
    製品開発のほかにも、それをフォローするために、リペア工場を作ってギアの修理をできる体制を整えたいとも。

    「それに、チャムスキャンプのように、みんなと一緒に楽しめる場、自然と人をつなげるようなキャンプ場も作ってみたいですね。いきなりキャンプはハードルが高い、という人のためには、ピクニックランドみたいなものがあってもいい」
     
    8月末には国営昭和記念公園内のみんなの原っぱに直営店がオープンし、チャムス初となる、レンタル&販売を行なう新業態がスタートしたばかりだ。

    「キャンプ用品需要は一巡したといわれていますが、子供が自然に触れるとなると、登山などに比べてキャンプはハードルが低いアウトドアアクティビティーですし、キャンプ人気は続いていくと思います。それに、キャンプ以外にも旅行やBBQ、ピクニックなど、自然と触れ合う遊びはたくさんあるし、世の中の流れと合致しているからなくなることはない。だからこそ、いろんなサービスをもっとできるようになりたいんです」
     
    まだまだやりたいことがあふれる土屋さんは多忙を極める。このインタビューのあとは、若手の人材育成のために、芝浦工業大学に出向き、デザインについての講義を行なうのだとか。参加するほとんどの学生がキャンプ経験がなく、だからこそそこに、まだまだマーケットが広がる可能性を感じるのだ。

    「“宇宙だってoutdoor”をテーマに、チャムスのレプリカ宇宙服を着て、月面探査車YAOKIの操縦体験ができる月面キャンプ体験イベントも開催しています。近い未来、宇宙の旅もより身近になるかもしれませんしね」
     
    月面キャンプ場第1号には、ブービーバードの旗が掲げられているかもしれません。

    若手育成を目指した講座も開催

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    芝浦工業大学でデザインについての講義を開講中。キャンプ経験者は10数名中ひとり(!?)。チャムスキャンプにも参加し交流を深めている。

    月面キャンプベースをオープン

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    チャムス仕様の宇宙基地エリアを体感しつつ、月面探査車の操縦体験が可能。東京タワーフットタウン3階で11月26日まで開催。

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    限定グッズも販売。Tシャツ(¥4,620)やトートバッグ(¥3,300)、マグカップ(¥1,540)、ステッカー(¥660)などを購入可能。

    ※構成/大石裕美 撮影/小倉雄一郎

    (BE-PAL2023年10月号より)

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