虫好きにこそ使ってほしい「スライド式虫とり器」
持ち手に付いたオレンジ色のレバーを親指で引くと、透明ケースの底が開く。ケースを虫にかぶせてレバーから親指を離すと、底がピシッと閉じて、虫を閉じ込めることができる。
家に侵入してきた虫を触らずに外に出すことができるということで、アメリカでヒット中の商品だ。
「虫の好きな我々日本人にはこんな道具いらない!」と思うかもしれないが、ちょっとお待ちを。じつは虫好きにこそ使ってほしい道具なのである。
脚や触覚を切らずに捕獲
虫を手づかみにすると、脚や触覚が取れたり、鱗粉が落ちたりしてしまうことがある。
これでつかまえれば、虫を傷つけずにすむ。「すばやい虫はこのケースじゃつかまえられないよ」と思うかもしれないが、たとえば、捕虫網でつかまえた虫を飼育ケースなどに移すときにも重宝する。昆虫採集用の網は大きいから、網のなかでとらえた虫をつかまえるのにひと苦労するときは多い。
ルーペで拡大して観察できる
このケースは、虫をつかまえたあとも大活躍する。上部が5倍のルーペになっているので、虫の体表をしっかり観察でき、拡大撮影も可能だ。
片手で持って片手で撮影
撮影のことをいえば、持ち手付きなので、地面などに置かなくても片手で持ってもう片方の手で撮影できる。
従来の観察ケース(全面がクリアな直方体で、上の蓋がパタパタと開くヤツ)で撮影すると、どうしてもケースを持つ指が写りこみがちだが、このケースならスッキリした構図で撮ることができるだろう。
飼育ケースに虫を移しやすい
撮影したあとはそのまま逃がしてもいいし、大きな飼育ケースに虫を入れてもいい。
つかまえた虫を飼育ケースに入れるときにモタモタして逃がしてしまう(もしくはすでに入っている虫が逃げてしまう)というのは、昆虫採集あるあるだが、このケースなら飼育ケースの蓋のすきまにつっこんで、レバーを引くだけでいいからスムーズに虫を入れることができる。こりゃよくできている。
触りたくないカメムシやイモムシにも使える!
虫好きにこそ使ってほしいと言ったが、苦手な人にとってももちろん役立つ。刺す虫、噛む虫、臭い虫をつかまえるときにも有効だ。
いくら虫が好きとはいえ、カメムシやイモムシ(チョウやガの幼虫)が苦手な人はいるだろう。ああいう虫にかぎって色や模様がきれいなヤツがいるから、このケースでつかまえてほしい。
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バグビュー 昆虫キャッチャー 拡大鏡 5倍/CARSON(カーソン) 2,970円(税込み)
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