意外と知らないガイロープの大事な役割とは?自在金具の付け方もマスターしよう | アウトドアの知識 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.08.21

    意外と知らないガイロープの大事な役割とは?自在金具の付け方もマスターしよう

    テントやタープに付属しているガイロープ。誤って切ってしまったり、劣化して切れてしまったりと、テントの寿命の前に破損することも多いですよね。

    ガイロープはテントやタープの破損を防止するために、なくてはならないもの。テントを長く使うには、ガイロープの役割を知りながら、定期的にメンテナンスしておくことが大切です。

    メンテナンスをする際、自在金具(ロープにテンションをかけるパーツ)のつけ方を把握しておくと大変便利です。

    今回は、初心者がおさえておきたい「ガイロープの役割と自在金具の交換方法」を解説します。

    ガイロープの役割とは?

    ガイロープを張って設営されたテントの様子。

    ガイロープを使えば、テントが風で飛ばないように固定ができます。

    まずは、そもそもガイロープとはどのような役割を持っているのか、基本を解説していきます。

    (1)テントやタープを強風から守る

    ガイロープの最も重要な役割は、地面とテントを固定することです。

    特に強風時のガイロープは必須!ガイロープをしっかりと張っていなければ、風にあおられてテントがひっくり返ってしまったり、テントポールが折れてしまったりするリスクがあります。

    ガイロープはテントポールをしっかりと支える役目を担い、これによりテント全体の強度もアップします。

    風でテントポールが大きく曲がり、ポールが折れ、結果テントが倒壊してしまうような事態を避けることにつながります。

    (2)テント内の水漏れを防ぐ

    テント内部の様子。奥にインナーテントとフライシートの間の空間が見える。

    インナーテントとフライシートの間には空間が必要です。

    ダブルウォールテント(内側に張るインナーテントと、外側に張るフライシートで2つの壁をつくるテント)を設営する際には、2つの壁の間に空間をできるだけ広くとることが重要です。

    なぜなら、空間が少ないと空気の循環が悪くなり、湿気がたまって結露が多くなるからです。

    ひどい時には、テント内がびっしょりと濡れてしまい、インナーテントの内側まで水が浸入してしまうことも…。

    ダブルウォールテントの多くは、フライシートの壁の真ん中や端にガイロープを接続できるようになっています。この部分をガイロープで引っ張ることにより、テントのたるみがなくなり、2つの壁の空間を広くとることができるのです。

    したがって、ガイロープはテントの結露や水漏れを防ぐためにも必要なアイテムなのです。

    (3)テントをピンと張って綺麗に見せる

    テントやタープはキャンプサイトの主役!できるだけ綺麗に設営したいところです。

    そこで、ガイロープの出番。

    ガイロープでテントやタープの各所を引いて固定すれば、全体がピンと張り、美しい設営ができますよ。

    自在金具の交換方法をマスターしよう

    続いては、自在金具の交換について解説します。

    自在金具の交換方法は、ガイロープを適切に使うためにおさえておきたい知識。摩耗したガイロープを取り替える際や、自在金具そのものがダメになってしまった際、交換が必要になります。

    この交換手順を間違えてしまうと、ガイロープをピンと張ることができなくなってしまいます。

    自在金具には様々な形状がありますが、ここで紹介するのはよく目にする2種類のタイプ。交換方法をしっかりマスターしておきましょう。

    自在金具の種類

    まずは、一般的によく使われる自在金具の種類から見ていきましょう。

    机の上に2つ穴の自在金具が置かれている。

    2つ穴の自在金具。

    ひとつは、2つ穴の自在金具。テントに付属している自在金具としてはスタンダードなものなので、見たことがある人も多いと思います。

    2つ穴の自在金具は小型なので、軽量なのがメリット。

    ただし、2つの穴を通したロープの摩擦力でテンションをかけるため、緩みやすいという欠点があります。

    3つ穴の自在金具が机の上に置かれている。

    3つ穴の自在金具。

    もうひとつは、3つ穴の自在金具。大型なので重量はありますが、穴が3つあるため摩擦力が強く、2つ穴の自在金具と比べて緩みにくいメリットがあります。

    そのため、一般的なファミリーテントなどは2つ穴の自在金具、風を受けやすい大型タープ等には、3つ穴の自在金具がおすすめです。

    なお、自在金具の穴にはサイズの大小があるため、ガイロープと自在金具を別々に購入する際には注意が必要です。当たり前ですが、ガイロープの太さより小さい穴を持つ自在金具にはロープが通りませんし、逆に穴が大きすぎると摩擦力が働かず、自在金具がストッパーの役割を果たしません。

    購入する前に、ロープの径にあった自在金具なのかは必ず確認しておきましょう。

    2つ穴の自在金具を交換する方法

    自在金具とガイロープのアップ画像。

    山側に輪っかを作るのがポイントです。

    2つ穴の自在金具を使う場合のポイントは、自在金具の向きです。

    一般的な2つ穴の自在金具は、くの字の形状。くの字の自在金具の山側に輪っかを作りましょう。

    まずは、ガイロープを必要な長さにカットし、ほつれ防止のためにライターで先をあぶって溶かします。

    溶かして固まったガイロープの先端を2つ穴のひとつに通し、そのままもうひとつの穴にも通しましょう。

    ガイロープが穴から抜けないように、先端に結び目をつければ完了です。自在金具の山側の輪っかにペグを固定して使うことができます。

    3つ穴の自在金具を交換する方法

    3つ穴の自在金具とガイロープのアップ画像。

    3角形の頂点の穴から順にガイロープを通しましょう。

    3つ穴の自在金具を使ったガイロープ交換は一見複雑に見えますが、実は簡単。

    まずはガイロープを必要な長さにカットし、ほつれ防止のために先端をライターであぶって溶かしましょう。

    自在金具の表面(突起がある面)を上にし、3角形の山型の頂点にあたる穴に表からガイロープを挿入します。

    そのまま裏側を通し、表側からガイロープがでてくるよう、2つ目の穴にも通しましょう。

    最後にペグを固定するための輪っかを作るように3つ目の穴へ通せばOK。先端に抜け防止の結び目を作ればできあがりです。

    ガイロープをメンテナンスして次のキャンプにそなえよう!

    3つ穴の自在金具とガイロープを使用している様子。

    キャンプ前には破損がないか確認しておきましょう。

    ガイロープは、テントやタープの設営になくてはならないパーツです。

    キャンプに出かける前には、「設営に必要な本数があるのか?」「ちぎれそうなものはないか?」等、ガイロープのメンテナンスをしておきましょう。

    自在金具を付け替える際は、セットする向きや紐を通す順番に注意して行うのがポイントです。

    しっかりとガイロープでテントやタープを固定し、安全なキャンプを楽しんでくださいね!

    私が書きました!
    アウトドアライター
    のまどう
    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。インスタはこちら

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