軽快に運転できて静かでパワフルなのだ! 外部充電可能なジープ「レネゲード」をレビュー | 試乗記 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

試乗記

2023.07.03

軽快に運転できて静かでパワフルなのだ! 外部充電可能なジープ「レネゲード」をレビュー

ここ数年の不安定な世界情勢のなかでも堅調に売り上げを伸ばしているジープ。その屋台骨を支えるのはブランドの顔とも言えるラングラー・シリーズだが、同様に高い人気を誇るのがコンパクトモデル群である。その筆頭たる「レネゲード」は現行ラインナップのなかでは最古参モデルとなっているが、それでも新鮮味は薄れていない。

 レネゲード4xeってどんなクルマ?

 レネゲードはジープの名に相応しい悪路走破性能と、そのタフさのなかに愛らしさを宿した、扱いやすいコンパクトSUVであることが人気の理由と言えるだろう。初登場は2015年だからモデルライフは10年近くになるが、この間、魅力的な特別仕様車を積極的に投入するなどして人気をキープ。そしてその商品力をさらに磨いたのが「レネゲード4xe」(フォー・バイ・イー)である。

丸型ヘッドライトに伝統の7スロットグリルを備えた顔つきはまごうかたなきジープのそれ。コンパクトなサイズながらも堂々としたアピアランスはファンならずとも大いに惹かれるところだ。

モデル名の後に付く“4xe”はプラグインハイブリッドであることを表しており、同じグループに属するフィアット系のコンパクトモデルと同様のプラットフォームをベースに、1.3ℓ4ターボエンジンに2個の電動モーターを組み合わせ、外部充電に対応可能な大型のリチウムイオンバッテリーを搭載する。つまりは登場当初から電動化に対応できるように備えていたということ。昨秋、ジープはブランドとして2025年末までに全モデルにおける電動化の実現を発表したが、レネゲード4xeの登場は2020年。ジープ電動化モデルの先駆者でもある。

 4xeの文字から想像できるように、四輪駆動であることは間違いないが、より詳しくは前輪の駆動はエンジンが、後輪は電動モーターが駆動を担う。そのことからもわかるように、レネゲード4xeには電動モーターのみで走るエレクトリック、エンジンを積極的に働かせて充電を行うeセーブ、必要に応じて電動モーターとエンジンを使い分け、効率的なパワーマネージメントを行うハイブリッドの3種のドライブモードが用意される。

センターコンソールにはドライブモードセレクト(左下のスイッチ)とともに、路面状況に応じて4WDシステムの特性を変えられる“セレクテレイン”機構のセレクター(右のダイヤル)が備わる。

ガソリンモデルを上回る瞬発力

 標準型も含めレネゲードをドライブするのは久しぶりのことだったが、コンパクトで運転がしやすいキャラクターは変わらない。その最大の要因はスクエアなフォルムにある。前後のウィンドーピラー(柱)は立っていて死角が少なく、アップライトな運転姿勢を取ることもあって、ボディの左右幅や四隅がしっかりと確認でき、車両感覚が掴みやすい。

アップライトなポジションで車両感覚が掴みやすいレネゲード4xeのコクピット。空調を始め物理スイッチが多く配置されているため直感的な操作がしやすいのがいい。

ラングラーやグランドチェロキーにも同様のことが言えるが、兄貴分たちはステアリング操作に対する車体の反応がゆったりとしているのに対し、レネゲードは欧州車的なキビキビとした反応を示す。そんな軽快なフットワークも運転のしやすさにつながっている。

 また一方で新鮮な感覚をもたらしてくれるのは、電動モーターを利用したパワートレインのマナーだ。満充電なら約52kmの電動走行が可能ということもあり、急激なアクセルオンをしない街中の走行では不用意にエンジンが目覚めることはなく、純EVのように走れるのが新しく楽しい。モーターによるパワーの湧出は滑らかそのもので、いざという時にはこれまでのガソリンモデル以上の瞬発力を発揮してくれるのも嬉しいところだ。

悪路走破性の面でのジープらしさは損なわれておらず、電動化モデルといっても最低地上高は170mmと充分なクリアランスを持つ。さらに上位グレードのトレイルホークでは210mmが確保されている。

プラグインハイブリッド化はもちろん燃費にも効いてくる。電動走行が主体となる街中は言わずもがな、効率的なハイブリッド走行ならシチュエーションを問わず好燃費が期待できる。プラグインハイブリッドシステムを追加しながらも比較的軽量に仕上がっていることもあって、四駆でありながら燃費面で妥協を強いられないのもレネゲード4xeの美点と言えるだろう。

リアシートは40:20:40の分割可倒式。リクラインなどはできないが、バックレストの角度は適切で座面や足元も広く居心地はいい。

コンパクトな仕立てながらも室内空間は広々としており、前後席どちらに陣取っても窮屈さを覚えることはない。リアシートはもちろん可倒式だからアウトドアギアをしっかりと積み込むこともできる。そんなジープならではのユーティリティの高さを保ちながら、軽快かつ経済性にも優れた走りを実現してくれるのがレネゲード4xeというモデル。電動化によってさらなる万能性を高めたレネゲードは、同時にこのオーナーとなる人のアクティブなライフスタイルの幅を広げてくれる存在となるだろう。

電動化モデルとはいえ、追加されたリチウムイオンバッテリーが車室内や荷室スペースを侵すことなく、スクエアかつフラットなラゲッジスペースが生み出せるのはアウトドアズマンにとってもありがたい点。3人乗車でキャンプに行ける容量だ。

外観上ではエンブレム等にブルーのアクセントが施される4xeモデル。右リアフェンダー上のフラップは給油口、普通充電用の給電口は左リアフェンダー側に備わる。

【ジープ・レネゲード リミテッド 4xe】

  • ボディサイズ:全長×全幅×全高:4,255×1,805×1,695mm
  • 車両重量:1,790kg
  • 最低地上高:170mm
  • 最小回転半径:5.5m
  • 駆動方式:4WD
  • トランスミッション:6AT
  • エンジン:直列4気筒ターボ 1,331cc
  • エンジン最高出力:96kW131PS)/5,500rpm
  • エンジン最大トルク:270Nm1,850rpm
  • フロントモーター最高出力/最大トルク:33kW45PS)/53Nm
  • リアモーター最高出力/最大トルク:94kW128PS)/250Nm
  • WLTC燃費:16.0km/ℓ
  • 価格:¥5,840,000(税込み)

問い合わせ先

ジープ https://www.jeep-japan.com/

TEL0120-712-812

私が書きました!
ライター&エディター
桐畑恒治
1973年生まれ。琵琶湖のほとりで生まれ育ち、学生時代はスキー、スノーボード、サーフィン、釣りなど、ひと通りのアウトドアアクティビティを経験。自動車専門誌の編集記者となって以降はその活動も停滞気味だったが、フリーランス・ライターとなった現在は改めて外遊びを満喫したいと目論む今日この頃。まずは自分自身の相棒(愛車)選びも含めてクルマの魅力を探り、紹介していきたいと思います。

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