一生モノの感動が味わえる!オートバイのツーリングラリー「SSTR」の面白さ | バイク・オートバイ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.07.08

    一生モノの感動が味わえる!オートバイのツーリングラリー「SSTR」の面白さ

    SSTRゴール地点

    千里浜のSSTRゴール地点。

    冒険家が考案した壮大な「アドベンチャーラリー」

    能登半島の千里浜で開催される、「SSTR」というオートバイのイベントをご存じでしょうか。オートバイによる史上初の北極点・南極点到達した冒険家=風間深志(かざましんじ)さんが主宰するツーリングラリーです。

    「パリ・ダカールラリー」からアイデアを得て始まったラリー

    そんな風間さん、1982年に日本人ライダーとして初めて「パリ・ダカールラリー(現ダカール・ラリー)」に出場し、みごと完走しました。ゴールであるダカールの美しい海岸線をヴィクトリーランした感動体験を、日本のライダーたちにも味わってほしいと考えたのが「SSTR」のはじまり。

    日本にも、特別な雰囲気を持つ海岸線があります。それは、能登半島にある千里浜(石川県羽咋町)。日本で唯一、砂浜をオートバイやクルマで走ることができる、世界でも珍しい海岸線の公道です。その全長は8km。私も初めて訪れたとき、大きな観光バスが砂浜を走っていてビックリしたものです。

    日本海に沈む夕陽

    日本海に沈む夕陽。

    日本海といえば、美しい夕陽の名所。風間さんはパリダカをイメージして、千里浜なぎさドライブウェイにゴールを定めたそう。千里浜の夕陽を目指して、日本海とは逆サイドの太平洋岸から日の出と同時にスタート、というルールに決まりました。旅好きのアナタ、なんだかワクワクしてきませんか?

    こうして太陽を追いかけて日本列島を横断する「SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)」が出来あがったというわけです。それは2013年から始まり、旅好きでラリー好きなライダーたちの毎年の楽しみになっているそう。先日行われた第11回大会には、なんと約12,000台がエントリーしたとか!

    千里浜の砂像

    ゴール地点にあるSSTRの砂像。千里浜砂像協会が製作展示しているそう。

    SSTRのルール

    • 日の出とともに自身が定めた太平洋岸からスタート
      →太平洋側ならどこからでもOK。前の晩にどこかに泊まって前乗りスタートするのもあり。2023年で最遠方からの出場者は、なんと青森県尻屋崎からだったそうです!
    • 日没までに千里浜にゴール
      →SSTRは基本的に開催時期は5月ですが、5年に一度だけ10月も開催しているそう。5月と10月では日没時間が全然違いそうですね…。
    • ミッションをこなし既定のポイント数を集めること
      →SSTRがあらかじめ指定した各都道府県にある47か所の道の駅のうち、1ヶ所以上に立ち寄ったうえ、岬、高速道路パーキングエリアなどにも立ち寄り、規定のポイント数を集めないと完走にならないそうです。参加者はスマートフォンの位置情報機能を利用し、スタート、立ち寄り、ゴールの登録を行ないます。
    ゴールを目指すライダー

    今回の最高齢ライダーは、なんと89歳とか!

    自己完結型のラリー

    SSTRゴール地点

    いったいどんな思いでゴールゲートをくぐるのでしょう。

    SSTRはスピードに優劣をつけるものではなく、それぞれのライダーが自身の旅のテーマに沿って、無事にゴールゲートを通過することがなにより重要。全国から集ったライダー同士が交流を深めることを目的とした自己完結型のラリーです。マイルールで走る楽しみがあり、完走することに意義がある。まるでライダー1人1人がドラマの主人公になれるよう。

    トークショー

    国井もゴールするライダーを応援しながら第11回SSTR トークショーに参加して場の雰囲気を味わいました。

    風間深志さんと筆者のトークショー

    翌朝もトークショーに参加、風間さんとおしゃべりさせていただきました。

    私ごとですが、自身もオートバイが大好きです。でもスピードが好きなのではなく(だからレースとか全然興味ないんです…)、旅すること、見知らぬ風景に飛び込むことをとにかく愛しています。だからSSTR、とても魅力的に映りました。

    ゴールをくぐる皆さんの気持ちよさそうなこと。感動、達成感が伝わってきて「うらやましい!」と心の底から思いました。でも私の難点は、サービスエリアごとに立ち止まってしまうこと。だから東京から千里浜までは4日くらいかかってしまうかもしれません(笑)。

    日本海に落ちる夕陽

    この夕陽を拝みつつ、私はゴールができるのでしょうか。想像が膨らみます。

    リピーター多数のラリー

    一度SSTRを完走したライダーは、また翌年も千里浜を目指す、いわゆるリピーターが多いそうです。たしかにオートバイとルートを変えれば、また違う楽しみや発見がありますよね。その年によって天候や砂浜のコンディションも違います。何度も出場しているベテランさんは、あえて排気量を小さくして、オール下道でゴールを目指す人もいるそうです。また、任意で難易度を上げられる追加ルールや、毎日発表されるミッション、ラリー直前まで隠されたびっくりボーナスポイントがあることも、参加者の楽しみだったりするそうです。

    太古のパフォーマンス

    能登の文化を伝える「歓迎パフォーマンス」もイベントを盛り上げていました。

    SSTRに出場するためには

    • スマホはマスト
      →SSTRシステムの利用が参加の必須条件になっています。また、事前システムの操作に慣れるための試用期間が設けられているそう。
    • オートバイのメンテナンスをしっかり
      →故障などで完走できなかった…などのトラブルがないように、タイヤ、オイル、チェーンなどのチェックや交換をして万全の体制に。ラリーの半年くらい前から準備を始めるライダーもいるようです。
    • ナビアプリがあると便利
      →ほとんどの参加者は利用しているようです。集団で走るマスツーリングにはインカムをヘルメットに仕込むと走行中みんなで会話もできて楽しいですね。
    • 専用のライディングウエアを着用
      →1日に長距離を走ることになるので、フルフェイスのヘルメットはラクです。また、山あり平地あり寒暖差もあるのでベンチレーション付きのライディングウエアがオススメです。
    • 休憩をちゃんと取る
      →日没までという足切りはありますがスピードを競うレースではないので、しっかり休憩しつつ無理せず走ることが大切です。
    • 砂浜にオートバイを止めるとき転倒に注意
      →板とか石とか、オートバイのスタンドの下に敷かないと、ずぶずぶと埋まり転倒、という哀しいことが起こってしまいます。気をつけてくださいね~。

    ゴール後の風景

    東から西へ走りきったライダー同士のホッとした雰囲気。

    日没後の会場

    日が沈んでもなお盛り上がっています。

    SSTRの出場者はテント泊の方もいますが、宿に泊まって温泉に浸かり日本海の幸を堪能するライダーが圧倒的に多いそうです。そして翌日からは能登半島を1周したりと、ついでに観光も。やっぱり皆さん、根っこは旅好きなんですね。

    旅しながらゴールの感動を味わえるSSTR、私も来年はエントリーしたいなー。皆さんもどうですか?免許が無い方は取っちゃう?ちなみに今回の出場者のなかでは、免許を取って4日後というチャレンジャーもいたそうですよ。一生の思い出になりますね!

    千里浜なぎさドライブウェイの終着点にあるカフェ

    SSTRカフェ

    ゴールの目の前にある通年営業の「SSTRカフェ」。

    SSTRカフェに展示された風間さんのバイク

    風間さんがパリダカに参戦したときのマシンなどが展示してありました。

    海を眺めながらコーヒーやジュースなどのドリンク類、ナンピザやサンドイッチなどの軽食、パフェやアイスクリームなどのデザートがいただけるカフェ。外には広いウッドデッキもあり、オートバイ好きはもちろん、乗らないヒトもゆったりとした気分で過ごせます。

    SSTRカフェ

    • 所在地:石川県羽咋市千里浜町タ4-1
    • 電話:0767-22-2141
    • 営業時間: 【4月~9月】平日10時〜18時(17時30分 LO)、土日祝10時〜18時30分(18時 LO)、【10月~3月】10時~17時30分(17時 LO)
      ※悪天候の場合、閉店時間が早まる場合もあります。
    • ホームページ:https://www.chirihama.co.jp/sstr-cafe/

    イベントインフォメーション

    • イベント名称:SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)
      SSTRの今後の開催予定など詳しい情報は、大会公式ホームページをご覧ください。
    • 大会公式ホームページ:https://sstr.jp

    ※写真提供/SSTR運営委員会

    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。ハーレーダビッドソン/スポーツスター1200xl、HONDA XR230、キャンピングカー所有。自転車はデローザ、寺田商会/minidisk、電動アシスト付きママチャリ。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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