日本でも徐々に浸透しつつあるキャンピングトレーラー
日本RV協会が毎年発行する「キャンピングカー白書」によると、2022年に販売された新車輸入キャンピグカー台数のうち、キャンピングトレーラーの比率は38.5%トップ。また、中古輸入車でも全体の47.7%とこちらもトップとなっていました。
さらに同書によると「キャンピングカーの利用人数」の項目では夫婦やパートナーとの旅が78.5%で、「キャンピングカーを使ったときの平均的な旅行日数」では2泊3日と答えた人が38.9%という興味深いデーターもありました。
キャンピングトレーラーは1泊2日ではなく、2泊以上の滞在旅に向いているとよく言われています。それは、動力を持たないので車内が自走式のキャンピングカーより広く居住性が高いことや、ヘッド車(けん引する車両)とトレーラーを切り離せるのでヘッド車のみで買い物や観光などに行ける機動性の高さが理由になっています。
今回は前述にある「夫婦やパートナーとの旅」、「2泊3日」以上で旅をしたい人にぴったりな最新のキャンピングトレーラーを紹介して行こうと思います。
インディアナ・RVがニワドーに特注したオリジナルモデル
ポーランドにあるニワドー社はトレーラー専門メーカーとして60年以上の歴史があり、ボディやフレームはもちろんのこと、細かい部品についても自社でほぼ製造しています。そんなニワドーにインディアナ・RVが日本での使いやすさを重視して特注したのが、この「インディアナ300」になります。 インディアナ300はボディ形状が同じながらも室内レイアウトの異なる「インディアナ300L」というモデルもあり、2つのモデルから選択ができるようになっています。
ここ数年、コロナ禍もあって欧州でもキャンピングカーの売れ行きは急上昇。そんななか、「ミニマリズム」という装飾的趣向を凝らすのではなく、逆それらを必要最小限まで省略した表現のキャンピングカースタイルにも注目が集まっています。このインディアナ300のコンセプトはこの「ミニマリズム」。全体のスタイリングや装備はこのテーマに沿ってまとめ上げられています。
まずはボディサイズから。これは同社最小サイズのモデルで全長4.5×全幅2.05×全高2.55mと月極駐車場にも余裕で収まる大きさで取りまわしも楽々。キャンピングトレーラーをけん引したことがない人でも心配が少なく、もちろんけん引免許も不要です。車両重量も670kgなのでヘッド車も幅広い車両で対応できるようになっています。
ボディに用いられる素材はアンダーフロアまでGRPと呼ばれるガラス繊維強化プラスチックを採用。FRPよりも軽量かつ高強度があり、欧州で一般的なXPS断熱材を屋根・床・壁に使い優れた断熱性能も実現しています。エントランスは日本での使いやすさを考慮し、左側にドアを搭載しているところも見逃せません。
好みで選べる2つの室内レイアウト
レイアウトについては前述したとおり2モデルを用意。「300」はソファ脇にキャビネットとワードローブを装備していますが、「300L」はキャビネットとワードローブ下にある棚をなくしたことで、ロングソファを搭載し、3人就寝を可能にした仕様となっています。
キッチンやマルチルームは両モデルとも共通で、キッチンにはガラストップ付き2口コンロとシンクを搭載し、天板のサイズも120×50cmと調理がしやすい設計。マルチルームは荷物置き場として活用できるほか、手動ラップ式トイレや折りたたみ洗面台も装備しています。
車内の電源は両モデルとも鉛タイプのサブバッテリーではなく、ポータブル電源を採用。ポータブル電源の電池容量(1024Wh、1612Wh、2016Wh)の違いにより3グレードを展開しています。
装飾をあえて減らしてシンプルな作りにし、使いやすさを優先した意匠でまとめたインディアナ300/300Lは飽きがこないデザインが好印象。車両の扱いやすさも合わせ、2人で数日間の滞在旅をするのにぴったりのモデルとなっています。
価格はインディアナ300で325万円〜、インディアナ300Lが328万円〜。
問インディアナ・RV 0467-70-2729