さすがモンベル! 長く使いたいから環境に優しくありたい…そんなアイテムをご紹介 | アウトドアブランド 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.05.21

    さすがモンベル! 長く使いたいから環境に優しくありたい…そんなアイテムをご紹介

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    アウトドアのウェアや道具こそ、環境保護を意識したものを選びたい。自然のなかで遊ぶから、当たり前のこと。モンベルはその点についても力を入れている。これも多くの人に愛される理由だ。

    自然に対するインパクトを減らすために

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    厳しい自然のなかで使用されるウェアや道具を作る企業として、環境に対する負荷や影響をどうとらえているのか。モンベルのスタンスを伺った。

    常務取締役 広報本部長 竹山史朗さん。  1988年モンベルに入社。Webサイトの立ち上げに携わり、広報部の責任者となる。現在は、ジャパンエコトラック推進協議会事務局長も兼任している。

    竹山さん(以下、竹) 私たちは、もともと自然のなかで遊ぶことをサポートする企業なので、自然環境が健全に保たれていないと、自分たちの遊び場や商品へのニーズもなくなってしまいます。全スタッフが自然のなかで遊ぶことによって、自然の美しさと、その体験から得られるメリットを身をもって知っています。これを大切にしていきたいという思いは、起業した時点からずっとあるんです。

    そんななかで、リサイクル素材を使ったプロダクトや、山のトイレのグッズを作ったり、自然環境に対するインパクトを減らすことを意識して少しずつやってきました。

    広報部 部長 佐藤和志さん。 広告戦略やマーケティング全般ほか、各種イベントや包括協定など、広報部の仕事は多岐にわたる。週末は趣味のオートバイでツーリングを楽しむ。

    佐藤(以下、佐) 振り返ると20年以上前ですかね。フリース製品には、早い段階から一部にリサイクルポリエステルを使っていました。
    竹:フリースを裁断するときに出る端切れがもったいないので、それをリサイクルした製品を作り、社会福祉法人に生産を委託することもしています。
    佐:今、僕らが一番考えているのが、環境や人体への影響が懸念されるフッ素系のはっ水剤についてです。
     
    モンベルでは、2015年から、フッ素系はっ水剤を環境負荷が低いものに切り替えはじめ、2020年からはフッ素系はっ水成分を一切使わないものに切り替えています。

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    竹:フッ素系はっ水剤の問題はもちろん、温暖化を含めて地球環境問題が、社会的にフィーチャーされる時代になってきました。モノづくりにおいても、さらに一歩踏み込んで、より真剣に取り組まないといけない時代になったと考えています。
     
    利便性と、自然に対するインパクトのバランスをどうやって取るかが求められています。つねに環境に対するインパクトを意識し、なおかつ機能性を引き出し、コストをも意識して製品を作っていく。これが難しいんです。そのバランスを取りながら最適なものを作っていくということを、これからも続けていきたいです。

    フッ素を使わないはっ水剤の見直し

    レインウェアなどの防水・はっ水加工に使われてきたフッ素化合物は、その成分が一度、流れ出すと長期間分解されず、地表、動物、人体に影響を及ぼすことが指摘されている。モンベルでは製造段階でフッ素系はっ水成分を一切使わないはっ水剤への切り替えを進めると同時に、同じ成分を使ったメンテナンス用のはっ水剤を販売している。

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    はっ水が効いている状態。

    手軽に使えるスプレータイプ
    はっ水スプレー 330㎖ ¥1,320

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    部分的に使えるリキッドタイプ
    S.R.リキッドスプレー 300㎖ ¥1,650

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    全体にもれなく漬け込むタイプ
    はっ水剤(つけ込み専用)300㎖ ¥2,420

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    石油由来の原料を減らすバイオナイロンへの切り替え

    二酸化炭素排出量を減らすために、石油由来のポリエステル素材から、植物由来のバイオナイロンやリサイクルポリエステルを使った素材への切り替えも進んでいる。軽量な山岳テントとして知られるステラリッジテントのフライには、トウゴマを原料とする植物由来のナイロンを使用。油分が多いトウゴマを使うことで、通常のナイロンよりも水を含みにくいフライシートが完成した。

    ステラリッジ テント2
    本体 ¥34,980

    ステラリッジ テント2
    レインフライ ¥16,500

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    防水&結露防止で快適性UP!

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    トウゴマの 種子です。

    リサイクルポリエステルを使ったウェアの開発

    肌ざわりの良さ、速乾性、通気性を備えたウイックロンのTシャツには約25%、クールパーカには約80%の再生ポリエステルが使われている。これらの製品には国内で回収したペットボトルを再生した糸を使用し、低価格化にも貢献。「高機能な製品を買いやすい価格で提供し、多くのユーザーが長期間使用することで、結果的に環境負荷軽減につながる」とモンベルは考えている。

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    ㊨クール ロングスリーブ
    ジップシャツ Men’s ¥5,060
    ㊥WIC.ロングスリーブT ロープ ¥3,300
    ㊧クールパーカ Women’s ¥6,820

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    ペットボトルは 国内回収!

    環境負荷が少ないペーパー&ソープを販売

    上下水道や電気などのインフラが整備されていないことが多い山で使う、ゴミや排泄物の処理問題を考えた製品も発売。短時間で水に溶ける水解性原紙から作られたロールぺーパーやティッシュは、山小屋で使われるバイオトイレとの相性も良い。また、合成界面活性剤無添加のエコソープも微生物によって分解される環境配慮型の製品だ。

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    ①エコソープ50ml ¥576
    ②エコソープ200ml ¥786
    ③O.D.ポケットウェットティッシュ ¥126
    ④O.D.ロールペーパー ¥157
    ⑤O.D.ポケットティッシュ ¥31

    自然保護団体への支援
    寄付つきTシャツを展開

    川で遊び、川で自然を知る活動をする「川の学校」や、野生動物の保護をする「ボルネオ保全トラスト・ジャパン」などの団体とのコラボTシャツを販売。売り上げの一部が各団体へ寄付されるため、Tシャツを購入することで、社会活動への貢献ができる仕組み。現在、寄付つき商品の販売により、15団体を支援している。

    本誌でもおなじみ「川ガキ」のTシャツ!

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    ㊨WIC.T 川の学校 
    ¥2,860
    ㊧WIC.T Kids
    川の学校 100-120 
    ¥2,200

    修理して長く使っていただくことも環境対策のひとつ

    修理して 長く使いましょう。

    「あきらめる前にまずはご相談ください」。国内メーカーならではの柔軟できめ細かな対応がうれしい修理サービスもモンベルの魅力のひとつ。ウェアの生地の破損や、テントポールの交換まで、様々な修理サービスに対応している。ひとつの製品を修理しながら長く使うことで、廃棄物を削減することにもつながる。ウェブサイトでは、製品を長持ちさせるお手入れ方法も紹介している。

    まずは 相談して ください。

    修理の相談はモンベルストアに持ち込むか、カスタマー・センターに送付する。その後、修理内容、金額、日数などの見積もりが出てから、修理、納品となる。

     

    ※構成/山本修二

    (BE-PAL 2023年4月号より)

     

    モンベルの取り組みを知ろう❹

    被災者支援

    災害時に出動する"アウトドア義援隊"の存在

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    アウトドアの 知識が役に立つ

    地震や台風など、大規模な自然災害が発生すると、いち早く組織を結成し、大量のアウトドア用品を持ち込み援助活動に向かう。そんな『アウトドア義援隊』の活動を一度は耳にしたことがあるのでは。
     
    はじまりは1995年1月、関西地方を襲った阪神・淡路大震災の直後。モンベルは支援を即決し、約2000個のスリーピングバッグと約500張りのテントを被災地で配布した。
     
    しかし、「自分たちだけでできることには限りがある」と考えた辰野勇氏(モンベル現会長)は『アウトドア義援隊』と名付けた趣意書を、全国のアウトドア関連の企業や団体に送り協力を求めた。その呼びかけに賛同した全国の人々から、多数の救援物資が届けられた。
     
    一方、被災地の役に立とうと、個人で駆けつけたアウトドアの知識を持つボランティアたちは、慣れない野外生活に戸惑う人たちに、テントの張り方やロープの結び方など、自分たちの持つノウハウを教えて回った。

    「アウトドアで培った経験や知識、そして機能的な道具がいざというときに役立つことを、身をもって実感した活動となりました」と辰野会長は語る。
     
    その後、新潟中越大地震、ネパール大地震、東日本大震災、令和元年台風19号など、災害があるところに義援隊は出動している。また、2020年には、新型コロナウイルスの流行に対応し、品薄が続く防護服やフェイスシールドなどを医療機関をはじめ、学校、役所、山小屋などの施設へ提供した。
     
    現在は、2月に発生したトルコ・シリアの大地震の援助金を受け付け、現地へ向かう団体をサポートしている。

    2020年

    新型コロナでは感染防護服を作って医療現場へ

    2020年、新型コロナウイルスがまん延すると防護服が枯渇。スリーピングバッグカバーの素材を使い、辰野会長が防護服を試作。その後、急ピッチで生産し、医療機関へ提供した。

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