普段は自家用車でキャンプをする編集部員のオガワ。昨年に車を買い替え、愛犬のマロと一緒にキャンプをする休日を送る……のだが、編集部で何やらおもしろそうな企画が耳に入ってきた。
雑誌の締め切り手前の気分転換を兼ね、トヨタモビリティ東京の新しいサービスを使ってキャンプを試してみた。
トヨタモビリティ東京が提供する「MOBI-INN(モビーン)」とは
![車のラッピング](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0512_1.jpg)
モビーンでレンタルできるバンライフカー「キャンパー アルトピアーノ」。
今回紹介するモビーンとは、トヨタモビリティ東京が“新しい生き方をサポートすること”をテーマに提供する、レンタカーサービス。一般的なレンタカーとは違い、寝泊まりができるバンライフカーを中心に借りられ、営業所へ行かなくても指定の駅で車の受け渡しができるのが特徴だ。
今回はトヨタ・タウンエースをベース車両にしてキャンピングカー仕様に改造した「キャンパー アルトピアーノ(以降、アルトピアーノ)」をレンタル。車内冷蔵庫がついた車両とペット可の車両の2種類があり、今回はマロを連れて行きたいため後者を借りることにした。
アルトピアーノで愛犬とキャンプを実体験
![](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_8848_1.jpg)
荷台はベンチの下に長物を入れられる。
ここからは、実際にアルトピアーノで実際にキャンプした模様をお伝えしよう。まずは今回積んだ荷物。ベンチを使って2段で詰められるため、テーブルやベンチなどの長ものは下段、それ以外は上段に置いた。大人1人と犬だけだったのでかなりゆとりがあり、デュオでも問題なさそうだ。
![キャンプ場へ向かう途中](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0534_1.jpg)
早速近くのキャンプ場へ。小回りが利いて、細い道も楽々。
タウンエースは、ハイエースよりひと回り小さい商用車で、長さも高さも控えめなので乗用車感覚で乗れる。
これは完全なる余談だが、車はBluetoothを接続することができ、中〜高音がなるオーディオはフォークギターの音と好相性。チルアウトな気分でキャンプ場へ向かうことができた。
![キャンプ場へ向かう途中2](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0518_1.jpg)
絶壁のある道を抜け、もう少しでキャンプ場に着く。
![キャンプ場に到着](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0389_1.jpg)
1時間くらいで到着。この日は風がビュンビュン吹く暴風日。
さて、キャンプ場にチェックイン。今回はAC電源付きの区画サイトを利用。車両のラッピングが遠目からでも映え、緑の生い茂る低山と雪が積もる高山との立体的なデザインが印象に残る。
![リアシートに座るマロ](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0437_1.jpg)
リアシートに被せているシートは筆者の私物。
早く外へ出たがっているマロ。シートはストライプ柄の可愛らしいデザインで、運転席、助手席、そしてリアシートとも同じ柄の生地を採用している。
![場内を散歩](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0391_1.jpg)
早速散歩すると、平日にもかかわらず多くのキャンパーがいた。
![場内を散歩2](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0427_1.jpg)
近くの川を眺め、満足した様子でサイトへ戻る。
![レンタカーの横](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0439_1.jpg)
真横から見たアルトピアーノ。リアシートからマロも顔を覗かせる。
ゆっくりと散歩をしたところで、次にリアシートを切り替えてどんなことができるか試してみよう。
簡単な操作でサクッとシートアレンジ
散歩をしてマロも落ち着いてきたので、ここからシートアレンジを試してみよう。
走行モードからダイネットモードへ
![後部座席のヘッドを外す](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0447_1.jpg)
リアシートのヘッドを外す。
人が座れるリアシートの状態を走行モードと呼ぶが、まずは、バンライフカーと呼ばれるゆえんであるダイネットモードにしてみよう。これにすることで、付属のテーブルを挟んでダイニングのような形になり、食事や仕事ができるようになる。
ちなみに、移動する際は必ず走行モードにするようにご注意を。付属品が外れたり、積んでいる荷物があちこち転んだりして危険だからだ。
![リアシートを持ち上げる](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0449_1.jpg)
座席を一旦後ろへ移動。横のバーを傾けながら、座面が斜めになるように持ち上げる。
![背面を倒す](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0450_1.jpg)
背面の横のバーを傾けながら、床と平行になるように倒す。
![パネルを外す](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0451_1.jpg)
荷台に設置しているパネルを1枚外す。
![テーブルをつける](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0452_1.jpg)
付属のテーブルを出し、片側の脚を立ち上げ、反対側を横にあるバーへ引っかける。
![ダイネットモード](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0454_1.jpg)
これでダイネットモードの完成!
ダイネットモードは慣れれば5分程度でチェンジできるとのこと。初めてチャレンジした筆者でも7分くらいでできたので、初心者でも大丈夫。
![仕事中の筆者](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0456_1.jpg)
雑誌の締め切りの作業を真顔でする筆者。
![マロと戯れる筆者](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0464_1.jpg)
仕事の合間にマロと戯れる。
![リモコン](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0455_1.jpg)
荷台の横に電源とリモコンがあり、USB、DC、ACなどほとんどの家電、ガジェットを利用できる。
車内高があり、背筋を伸ばして作業をしても問題なし。横に電源があるため、パソコン作業や季節家電も使えて年中快適な環境で過ごせるのがいい。電源は1500Wインバーターを装備し、走行充電タイプなので走れば自動的に充電される。
![リアバンパーにある給電口](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0462_1.jpg)
リアバンパーに給電口を装備。
なお、外部からの給電ができるように、給電コードが車に置かれている。キャンプ場にAC電源があるサイトに泊まれれば、ここで給電しながら車内で家電を使えるため、バッテリー上がりの心配がなくなる。
ダイネットモードからベッドモードへ
![座面を倒す](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0465_1.jpg)
座面を斜めから地面と平行になるよう倒す。
次に車中泊ができるように、ベッドモードにチェンジしてみよう。ダイネットモードからなら簡単。先ほど取り外した荷台のパネルを元に戻し、背面にしていた部分を倒せば完成。
![ベッドモード](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0467_1.jpg)
大人でもゆったり寝られる2m5cmの寝床。
荷台から後部座席までフルフラットにでき、かつ厚みのあるクッションでマットがなくても寝られるベッドモードは、車中泊を快適にしたい人にぴったりだ。
コーナーテーブルを設置すればカフェスタイルに
![コーナーテーブルを設置](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0468_1.jpg)
付属のコーナーテーブルは載せるだけで完成。
走行モード、ダイネットモード、ベッドモードがメインの使い方だが、付属のコーナーテーブルをつければ座敷モードにもなる。
![コーヒーを飲む](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0471_1.jpg)
好きなコーヒーを飲んでカフェスタイルとしても使える。
ジェットボイルで湯を沸かし、新鮮な豆を挽いて飲むコーヒーは美味。さらに自然の風景を間近で見ながら飲むなんて贅沢だ。
![換気扇](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0479_1.jpg)
後部座席のドアに4口の換気扇付き。
ところで、「車内で火器は危険なのでは?」と思う人もいるだろうが、心配することなかれ。車内には換気扇が付いており、インバーターの電源をオンにすれば起動して換気ができる。これのおかげで車内で調理ができるので、寒い季節は屋外で調理しなくても済むのが魅力だ。
![きれいなシンク](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0473_1.jpg)
ヘッドを伸ばして流せるシンク。
今回は近くに炊事場があり使用しなかったが、荷台の横にはシンクが付いている。下に7Lのタンクが付いており、インバーターをONにすればシャワーを出すことができる。キャンピングカーさながらの高機能だ!
それでもキャンプらしいことをしてみたい!
![](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0461_1.jpg)
「きれいな花が咲いてるよ」とマロに話しかける。が、伝わっているのか……。
車内でも快適に過ごせることがわかったため、ついアルトピアーノの中でまったりと……と思ったが、せっかくキャンプにきたので、外で過ごすことにした。
![](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0502_1.jpg)
マロが座るベンチ以外はすべて私物。
![昼食の回鍋肉丼](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0499_1.jpg)
サクッと作った回鍋肉丼で昼食。
モビーンでは、キャンプギアを順次増やしていく予定とのこと。今回はベンチのみお借りし、バスタオルをかけてマロと昼食を満喫した。そのほかにも、チェアやテーブル、焚き火台なども貸し出す予定とのことだ。
ブラインドシェードで車中泊が快適に
![車中泊の準備](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0488_1.jpg)
眠そうに大きなあくびをするマロ。
夕方から急激な風に見舞われ、焚き火は中止。マロが眠そうだったので、車中泊の準備をした。アルトピアーノには全面の窓を塞ぐブラインドシェードが付いており、これで寒暖差を防いでくれる。
![睡眠中](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0492_1.jpg)
筆者の首にあごをのせて爆睡するマロ。
寝る準備ができたので、寝袋に入ってマロと睡眠。シートのクッションがきき、そのまま横になって寝てしまった。こうして、アルトピアーノでのキャンプ体験は快適に過ごせ、翌日は仕事のためサクッと撤収して帰宅したのであった。
アルトピアーノを使ってみた感想
![車の横でゆっくり過ごす](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0514_1.jpg)
可愛いラッピングでキャンプ場に映える。
バンライフカーという新しいコンセプトのレンタカーを借りてみて、後部座席のアレンジで車内での過ごし方が快適になるのには驚いた。また、ペット可のレンタカーはそこまで多くなく、キャンピングカーとなればなおさら少ない。そんな中でアルトピアーノは貴重な車だと言える。
愛犬と一緒に手軽な車中泊を体験したい人にとっては、モビーンは理想を叶える遊びグルマだ!
3月より一般者向けのモニター企画がスタート
アルトピアーノの魅力、バンライフの体験を多くの人に知ってもらうため、トヨタモビリティ東京が3月から一般の人に向けてモニターキャンペーンを実施する。詳細はMOBI-INN公式ページに掲載されるので、気になる人はぜひチェックしよう!
キャンペーン情報
対象期間:2023年3月8日(水)~4月14日(金)
トヨタモビリティ東京「MOBI-INN」公式ページ
https://www.toyota-mobi-tokyo.co.jp/mobi-inn
※キャンペーン情報については3月1日以降に情報掲載予定