アウトドアに寄り添う実用性!最新装備のルノー・キャプチャーをテスト | 試乗記 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

試乗記

2022.09.08

アウトドアに寄り添う実用性!最新装備のルノー・キャプチャーをテスト

アウトドアを楽しむのにうってつけのクルマといえばSUV。たくさんのギアが積み込め、4WDを始めとした性能・機能も充実し、悪路や雪道など、いざというときにも頼りがいがあるからだ。もっともそのパフォーマンスを十全に活かしきれる場所や人はそう多くはないのが実情。ならば身の丈にあったクルマを存分に楽しみたい。そこで思い浮かぶのが実用性の高い造りで定評があり、エスプリに富んだ個性派揃いのフランスの小型車だ。なかでも特におすすめしたいのが、ルノー・キャプチャーのラインナップに加わったE-TECHハイブリッドである。

 キャプチャーってどんなクルマ?

ルノー・キャプチャーは、日産自動車とルノーの共同開発による車体をベースにつくられたコンパクトSUVだ。もっとも、SUVといっても四駆の用意はなく、前輪駆動仕様のみとなるものの、同じ車体で作られた小型ハッチバックのルーテシアからホイールベースを伸ばし、車高を高めて走破性を向上。扱いやすいボディサイズと高い実用性を兼ね備えたモデルとして人気を博している。そこにルノー独自のフルハイブリッドシステムを組み合わせたのがキャプチャーE-TECHハイブリッドである。

コンパクトながら逞しさ溢れるスタイルのキャプチャー。最低地上高はそれなりに確保されているものの、乗り降りはしやすい。ルーフレールも備わっており、ジェットバッグなどの積載も可能だ。

パワートレインは先に登場したアルカナやルーテシアのE-TECHハイブリッドと同様、1.6ℓ4ガソリンエンジンをベースに、前輪の駆動を担うメインの電動モーターとスタータージェネレーターにサブモーターを組み込んだHSG(高電圧スターター・ジェネレーター)を採用。特徴的なのは変速を司るトランスミッションにドッグクラッチマルチモードATを組み合わせているところだ。このモータースポーツ由来のギアボックスは、ギアを直接噛み合わせることでエネルギーの伝達ロスを低減するものだが、いっぽうではシフトショックが大きいため一般的な市販車には不向きなシステム。そこでルノーは先述のモーターを用いて回転合わせをすることで変速ショックを抑えるとともに、ギアの組み合わせにより合計12段階の切り替えを可能として、滑らかな変速とエネルギーロスの低減、つまり燃費の向上を図っている。

キャプチャーE-TECHハイブリッドでは新しいパワートレインの採用とともに先進運転支援技術も充実しており、前走車への自動追従走行を可能とするアダプティブクルーズコントロールやレーンセンタリングアシストに加え、車両後部の危険を察知して注意を促すリアクロストラフィックアラートなどが標準装備されている。

機能的にすっきりとまとめられたインストルメントパネル周り。アイポイントは高く死角も少ないため運転がしやすい。7インチモニターで各種機能の操作・設定が可能だ。

ひとクラス上の上質な乗り心地

キャプチャーE-TECHハイブリッドはそんな一見複雑そうに思えるシステムを採用してはいるものの、運転するにあたっては何も難しいところはない。通常のATと同様に、シフトをDレンジに入れてアクセルを踏み込めばスルスルっとスタート。その際に音もなく駆け出すのは発進時にモーターが主となって働くからで、フルハイブリッド搭載車ならではの所作といえるだろう。その力強さは四駆なみであり、モーターの反応のよさとも相まって、しっかりと路面を捉えている様子が伝わってくる。

加えてガソリンモデルとは乗り心地がひと味異なるところも見逃せない。キャプチャーE-TECHハイブリッドではモーターやバッテリーの追加により、通常のガソリンモデルより車重が100kgほど増しているが、それが乗り心地にいい方向に働いており、路面の凹凸にも不用意に車体があおられることはなく、どっしりと落ち着いた振る舞いを見せてくれる。モーター駆動による高い静粛性やしっとり落ち着いた乗り心地を実現したことで、上級クラスのモデルにも引けをとらない上質さを獲得しているのだ。

フロントと同様にリアシートはサポート性が高くかけ心地が良い。6:4分割で前倒しができるほか、160mmの幅で前後スライドが可能となるため足元が広く取れるのがいい。

かゆいところに手が届く

そのうえでフランス車らしい高い実用性が健在なのも嬉しいところ。ハイブリッド化によってバッテリーなども追加されているが、荷室は広々としたスペースと十分な容量が確保されているほか、リアシートは160mmの幅で前後スライドが可能なため、大人でも窮屈さは憶えない。そんな足元の広さは意外と重要なポイントで、たとえばトレッキングやスキーなどでのブーツの履き替えが余裕を持って行なえるところに、ありがたみを感じる人も多いはずだ。またラゲッジルームのフロアボードは高さの切り替えが可能で、たとえば後席を倒した際にも段差が生まれないように仕立てられるなど、細かいところに配慮が行き届いている。

ラゲッジルームは余計な張り出しが少なく、スクエアな形状で荷物をきっちりと積み込むことができる。床板は高さ切り替えも可能なため、収納ボックスを積み上げて収めることも可能だ。

アイポイントが高く、街中でも郊外でも取り回しやすいコンパクトなサイズと、欧州製モデルらしく高速移動でも良好な燃費を実現してくれるハイブリッドシステムを搭載するなど、全方位にわたってバランスよくまとめられているのがキャプチャーE-TECHハイブリッドの最大の魅力。飄々としたさりげないキャラクターながらも、ユーザーにしっかりと寄り添った仕立てできっちりと使い倒せるのは間違いなく、決して飽きがくることはないだろう。キャプチャーE-TECHハイブリッドは、そんな長く愛される素養を持ったあなどれない一台だといえる。

360度カメラや前後パーキングセンサーに加えて後方の注意喚起機能のリアクロスとラフィクアラートが標準装備されるなど、キャンプ場などでも有効な安全装備も充実。

【ルノー キャプチャー E-TECH ハイブリッド レザーパック】

  • ボディサイズ:全長×全幅×全高:4,230×1,795×1,590mm
  • 車両重量:1,420kg
  • 最低地上高:172.5mm
  • 最小回転半径:5.4m
  • 駆動方式:前輪駆動
  • トランスミッション:電子制御ドッグクラッチマルチモードAT
  • エンジン:直列4気筒 1,597cc  
  • エンジン最高出力:69kW94PS)/5,600rpm
  • エンジン最大トルク:148Nm15.1kgm)/3,600rpm
  • メインモーター最高出力:36kW49PS)/1,6776,000rpm
  • メインモーター最高トルク:205Nm20.9kgm)/2001,677rpm
  • サブモーター最高出力:15kW20PS)/2,86510,000rpm
  • サブモーター最高トルク:50Nm5.1kgm)/2002,865rpm
  • WLTC燃費:22.8km/ℓ
  • 価格:3,890,000円(税込み)

 

問い合わせ先

ルノー・コール

TEL0120-676-365

 

私が書きました!
ライター&エディター
桐畑恒治
1973年生まれ。琵琶湖のほとりで生まれ育ち、学生時代はスキー、スノーボード、サーフィン、釣りなど、ひと通りのアウトドアアクティビティを経験。自動車専門誌の編集記者となって以降はその活動も停滞気味だったが、フリーランス・ライターとなった現在は改めて外遊びを満喫したいと目論む今日この頃。まずは自分自身の相棒(愛車)選びも含めてクルマの魅力を探り、紹介していきたいと思います。。

NEW ARTICLES

『 試乗記 』新着編集部記事

ボルボのオフロード向きEX30 クロスカントリーを長距離試乗してわかったEX30との違い

2026.01.27

車中泊も余裕の「グランカングー」登場! フランス仕込みの高機能と洒落たソト遊びスタイルを手に入れよう

2026.01.21

長尺物もお任せ!メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴンだから味わえる、広い荷室の使い心地と安心感

2026.01.11

メルセデス・ベンツの3列SUV「GLB」にはキャンプを楽しむ仕掛けが満載なのだ!

2026.01.09

スバル・フォレスターが"ストロング"に! 収納は? 燃費は? キャンプにおすすめの理由を解説

2025.12.26

“スーパーハイブリッド”ってナンダ!? BYDの新型車「シーライオン6」を試乗レビュー!

2025.12.22

ソト遊びにルークス! 日産のスーパーハイトワゴンはキャンプでも便利なのだ

2025.12.16

【2025】日本カー・オブ・ザ・イヤーはスバル フォレスター! BE-PAL選考委員が投票した配点は…?

2025.12.15

スーパーカブ110 Liteを「カブ主」シェルパ斉藤が最速テスト! エンジン音は? 加速は? 新基準原付の特徴を解説

2025.12.13