夏休みにデビューしよう!子どものファーストナイフの選び方 | 刃物・マルチツール 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.08.11

    夏休みにデビューしよう!子どものファーストナイフの選び方

    子どもがいくつかのナイフを手に乗せている様子です。

    ナイフデビューをしてキャンプの楽しみを増やそう

    キャンプでは、ナイフを使って料理やクラフトをしたり、なたや斧で薪を割ったりと、刃物を使う機会が多くあります。

    大人たちが作業する様子を見て、子どもが刃物に興味を持ったら、安全に楽しく刃物を使う機会を作ってあげるチャンスです。

    今回は、子どものファーストナイフの選び方や、使う時のルールなどについて解説していきます。

    刃物と脳の意外な関係

    近年、子どもが刃物に触れる機会は減ってしまいました。

    しかし、刃物から学ぶことはたくさんあります。

    オレンジをナイフで切ろうとしている様子です。

    大人には簡単に思えることも、子どもにとっては大きな挑戦です。

    例えば、野菜の皮をナイフでむいていく時は、力の入れ具合や刃の向きを考えるなど、自分で頭を使いながら手先を動かす必要があります。

    また、脳科学者の篠原菊紀さんによると、ナイフで鉛筆を削る作業は脳の前頭前野が活性化するそうです。※ビクトリノックス・ジャパン株式会社『ナイフで鉛筆を削ってやる気のスイッチをオン!』小冊子より

    刃物を通して子どもに知識と技術を教える、「刃物教育」という言葉があるのもうなずけますね。

    ファーストナイフの選び方

    初めてのナイフは、身体に合ったものを選ぶようにしましょう。

    選ぶためのポイントは、以下の3つです。

    • 刃の長さ
    • グリップの持ちやすさ
    • 利き手で持ったときの重さ

    大人が選ぶ際のポイントとほとんど同じですが、力の調整が大人よりも難しい分、上記をより意識して選ぶといいでしょう。

    子どもの手とナイフの刃の大きさを比べている様子です。

    子どもの手と刃の長さと比べると、上のナイフは長すぎます。刃が手を握った幅より少し短い下のナイフが良いでしょう。

    刃の長さは子どもでも取りまわしがきくよう、長すぎないものを選びましょう。

    目安は、片手をグーの形をしたときの横の長さよりも、刃が短いものです。

    ナイフを握っている様子です。

    小さな手でもしっかり握れるものにしましょう。

    グリップは、太すぎないものにします。

    また、片手でしっかり作業ができる重さのナイフを選びましょう。

    大きいナイフを握っている様子です。

    大きくて重いナイフはうまく作業ができません。

    刃の形に関しては、子ども用に先が丸いものも販売されています。本人が希望するのであれば、慣れるまでそれを使ってみるのも良いでしょう。

    続いて、ナイフの種類についてみていきます。

    ナイフには大きく分けて3種類あります。

    3種類のナイフが並んでいます。

    左から、シースナイフ、フォールディングナイフ、ツールナイフ。

    • シースナイフ:「シース」と呼ばれるケースに入れるナイフのこと
    • フォールディングナイフ:折りたたみ式ナイフのこと
    • ツールナイフ:ナイフ自体は折りたたみ式で、缶切りやハサミなどの機能も一緒になったもののこと

    基本的なナイフの選び方を踏まえたうえで、それぞれのナイフを選ぶ際のポイントを解説します。

    ナイフが勝手にケースから出ないように、ケースに突起がついている様子です。

    ケース内部の突起(青丸)があることで、ナイフをしっかりしまうことができ、簡単に刃が出てしまうことを防いでいます。

    シースナイフは、ナイフが勝手にケースから出ることがないものを選びましょう。

    フォールディングナイフの刃を出している様子です。

    かたくて開けない場合はやめておきましょう。勢いがついて、開いた際にケガをする可能性があります。

    フォールディングナイフやツールナイフをは、子どもでも刃の出し入れができるかをあらかじて確認しておきます。

    フォールディングナイフのロック部分です。

    刃の根本の金具を回すことで(青矢印)、刃が戻ることがないようロックがかかります(赤丸)。

    また、ロック付きかどうかもフォールディングナイフやツールナイフ選びのポイントとなります。

    上記の写真のように、ロック付きであれば、使用している際に刃が勝手にたたまれることがないので安心です。

    ナイフを使うときのルール

    ナイフは使い方を間違えると、道具ではなく凶器になってしまいます。

    そのため、子どもが使う前に親子でルールを決めておきましょう。

    ルール例

    • 動き回らず、座って作業する
    • どんな時もナイフより前に手を出さない
    • 渡すときは必ずケースに入れた状態にしてから
    • 暗くなったら使わない

    子どもは、ナイフを持ったまま動き回りがちです。大人がしっかり見守ってあげましょう。

    また、使用時以外は基本、ナイフはケースにしまった状態を徹底しましょう。

    周囲が暗くなったら、手元が陰になって見えなくなることがあるため、使用しないようにしましょう。

    ナイフを使ってみよう

    ルールの確認ができたら、さっそくナイフを使ってみます。

    事前準備

    子どもの手に合った軍手やグローブをしましょう。

    使用する刃物から手を守る役割はもちろん、生木や薪を扱う場合には、とげなどが刺さらないようにする目的があります。

    おすすめは、皮の素材や滑り止めがついたグローブです。

    基本の握り方

    ナイフを握っている様子です。

    親指と人差し指の間にナイフの中心がくるようにします。

    基本は中指、薬指、小指の3本を使って握ります。親指と人差し指は軽く添えるだけです。

    出し入れの練習をする

    ナイフにケースを出し入れしている様子です。

    刃を出すときは勢いをつけすぎないようにします。

    ケースからの出し入れや、刃を折りたたむことに慣れておきましょう。

    鉛筆削りをマスターする

    基本の削り方である、刃の背に親指を当てて押し出す「鉛筆削り」をしてみましょう。

    子どもがしっかり握れるくらいの太さの木を用意し、刃を当てて削っていきます。その際、刃の角度を調整して、削りやすい角度を探してみましょう。

    木材に刃を当てる際、倒しすぎて、刃が滑っている様子です。

    刃を倒しすぎると、刃がうまく食い込まず、滑ってしまいます。

    木材に刃を立てすぎて、削れていない様子です。

    角度をつけすぎると、食い込みすぎて、うまく削れません。

    木材に刃がうまく食い込み、削れている様子です。

    うまく削れる角度をさがしましょう。

    ナイフクラフトをしてみる

    基本的な使い方ができるようになったら、簡単なクラフトに挑戦してみましょう。

    わりばしでフェザースティックを作った様子です。

    わりばしでフェザースティックを作ったものです。筆者の小学生の子どもは、今ではすっかり細かく削れるようになりました。

    キャンプで使う焼きマシュマロ用のスティックや、焚き火の着火に使うフェザースティックを作ってみても良いですね。

    まとめ

    我が家の場合は、子どもが幼稚園のころにナイフデビューをさせました。

    やはり、サポートしたい気持ちや、口うるさく言ってしまいたい気持ちが出てきましたが、そこはグッと抑えて、辛抱強く時間をかけて見守りました。

    その結果、多少のケガはしたものの、技術や知識はもちろん、人や物を大切にするということを学ばせることができました。

    ぜひ、夏休みなどを利用して、ナイフへ挑戦する場を作ってあげてください。きっとお子さんのキャンプの楽しみが倍増するはずです!

    ライター写真
    私が書きました!
    アウトドアママライター
    井上京子
    キャンプ歴30年。社会人になりアウトドアから少し離れるも、キャンプマニアの夫と結婚して再びアウトドア魂が覚醒。ハイクオリティのギアはもちろん、PB品や100均を使った『気負わないキャンプ』をモットーにアウトドアライフを満喫中。現在はキャンピングカーも所有し、家族で時間を気にせず日本中を旅することが夢。

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