家族みんなで準備する救急セットの作り方。キャンプで起こりうる「もしも」に備えよう | アウトドアの知識 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.07.09

    家族みんなで準備する救急セットの作り方。キャンプで起こりうる「もしも」に備えよう

    膝に絆創膏を貼っている様子です。

    キャンプの必需品「救急セット」

    キャンプの際に持って行くべきものの一つが、救急セット。

    特に、擦り傷などが日常茶飯事の子どもと一緒にキャンプへ行く場合は、必ず準備しておきたいものです。

    そこで今回は、小児MFA(小児救急救護法)を取得している筆者が、子どもを2歳のころからキャンプに連れて行っている経験も踏まえて、子連れキャンプに必要な救急セットについて解説します。

    キャンプで起こりうる「もしも」に備える

    キャンプで起こりうる「もしも」には、さまざまなものがあります。

    擦り傷、打撲、虫刺され、発熱、やけど、熱中症、低体温症、とげが刺さる……。

    キャンプ場は自然の中にあり、病院が近くにないことがほとんどです。また、キャンプ場の管理棟まで距離があったり、早朝や夜間は管理人が常駐していなかったり、といったケースも考えられるでしょう。

    そんな時にも救急セットがあれば、心に余裕を持つことができます。

    救急セットの中身

    まずは、筆者が普段のキャンプで用いる救急セットの中身を紹介します。

    下記を参考にしつつ、家族構成や各家庭のご事情を考慮して、個数などを調整してみてくださいね。

    定期的な入れ替えが不要なもの

    長期間入れておいても成分に変化が生じないものは、基本的には入れ替えは不要です。

    救急セットの中身です。

    使用期限がないものです。

    • 絆創膏・創傷被覆材
    • 包帯
    • ガーゼ
    • サージカルテープ
    • 三角巾・手ぬぐい
    • 湿布
    • テーピング
    • 安全ピン
    • ハサミ
    • 毛抜き・ピンセット
    • ポイズンリムーバー
    • 綿棒
    • 体温計
    • 熱さまシート
    • 瞬間冷却材
    • アルミブランケット
    • 爪切り
    • ビニール袋
    • 使い捨て手袋

    絆創膏や包帯、ガーゼはさまざまな傷に対応できるよう、異なるサイズを用意しておきましょう。

    包帯は、包帯止めが必要ない「くっつく包帯」が便利です。

    定期的な入れ替えが必要なもの

    使用期限が定められているものや、成分の経年劣化が生じるものは、定期的に入れ替えをしましょう。

    救急セットの中身です。使用期限があるものが並んでいます。

    いつでも使用できるように、使用期限は普段からチェックしておきましょう。

    • 消毒液
    • ウェットティッシュ
    • ワセリン
    • 虫刺され薬
    • 常備薬
    • 経口補水液

    虫刺され薬は、利用しやすい液体タイプと、かゆみが強い時に使用するステロイドが含有された塗り薬の2種類あると便利です。

    また、経口補水液はペットボトルでも良いですが、溶かして使う粉末タイプが常備しやすくオススメです。

    必要に応じて

    季節や子どもの年齢に応じて、以下も用意してみてください。

    • 虫よけスプレー
    • 服薬ゼリー

    薬以外のグッズも

    いつ病院にかかっても良いように、以下のものも準備しておきましょう。

    • 保険証、医療証
    • お薬手帳(必要に応じて)
    • 母子手帳(必要に応じて)

    我が家の失敗

    キャンプ始めたてのころや、子どもがまだ幼かったころは、筆者も多くの失敗を経験しました。いくつか例を挙げてみます。

    創傷被覆材のサイズが合わなかった

    サイズの異なる創傷被覆材です。

    さまざまなサイズをチェックしておきましょう。

    我が家では過去に、創傷被覆材を1つのサイズしか用意していなかったことがあります。

    その結果、傷口にサイズが合わなかったため、正しく使用することができずに、子どもの足に傷跡を残してしまった苦い経験があります。

    サイズは必ず複数準備しておきましょう。

    体温計を持ち歩かなかった

    体温計です。

    短時間で計測できるものがオススメです。

    体温計は、意外と忘れがちなものです。

    子どもは熱が出ていても、キャンプといういつもと違った環境に気持ちが高ぶってしまい、元気に見える時があります。ただ動き回って熱いだけなのか、発熱しているのかを判断するためにも体温計は必須です。

    我が家では、過去に体温計を持っていっておらず、子どもがぐったりして初めて高熱が出ていることを知り、急いでキャンプから撤収したことがあります。

    大人もトラブルに遭うことが!

    さまざまなタイプの鎮痛消炎剤が並んでいます。

    液体や塗り薬、湿布など、さまざまなタイプがあると安心です。

    こちらは、主に大人が身体を痛めてしまったときに使用するものです。

    我が家ではパパが頑張りすぎて、キャンプ初日にぎっくり腰になってしまったことがあります。

    キャンプでは普段と違う作業をして、どこかしら痛めてしまうことがあります。

    キャンプを快適に過ごすためにも常備薬を準備しておくと無難です。

    準備する時のポイント

    上記にあげたものの多くは、100円ショップやドラッグストアなどの、身近なお店で購入できます。

    一目見て救急セットだと分かるような目立つ入れ物を用意して、ひとつずつ準備していくのが良いでしょう。

    しかし、手早く準備したいのであれば、救急セットとして販売されているものを購入し、自分たちが必要なものを足し引きしていく方法もあります。

    大切なことは、家族で中身を把握しながら準備することです。

    もしもが起こった時の対処を、家族で話し合いながらできると良いですね。

    インターネットで購入した救急セットの中身です。

    インターネットで購入した救急セットの中身です。ここから我が家に必要なものを足し引きしました。

    置き場所にも気を配ろう

    ところで、キャンプの際に救急セットがある場所を、家族全員が把握していますか?

    いつ誰が必要となるか分かりません。救急セットを置く場所は固定し、必ず家族全員で把握しておきましょう。オートキャンプ場で、近くに車を停めておける場合は、車の中に置いておくのも一つの手です。

    救急セットが収納されている様子です。

    キャンピングカーを利用する我が家は、後部座席の上の棚に必ず置いてあります。

    車のグローブボックスに収納された救急セットです。

    乗用車であれば、グローブボックスなどに収納しておくと、家族みんなが認知しやすいですね。

    まとめ

    子どもが救急セットを持っています。

    安心も一緒に準備しましょう。

    子連れキャンプに必要な救急セットについて解説しました。

    キャンプ場で起こることは、子どもたちにとって全てが貴重な経験となります。

    もしもの場合も、最終的に子どもにとって良い経験となるように、日頃から準備を怠らないようにしましょう。

    安心の救急セットと、撤収も視野に入れた気持ちの余裕を持って、家族キャンプを楽しんでください。

    ライター写真
    私が書きました!
    アウトドアママライター
    井上京子
    キャンプ歴30年。社会人になりアウトドアから少し離れるも、キャンプマニアの夫と結婚して再びアウトドア魂が覚醒。ハイクオリティのギアはもちろん、PB品や100均を使った『気負わないキャンプ』をモットーにアウトドアライフを満喫中。現在はキャンピングカーも所有し、家族で時間を気にせず日本中を旅することが夢。

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