ポケットサイズ砥石でどこでも刃物が整う!キャンプで便利な「DC3」をご紹介 | 刃物・マルチツール 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • PR

    刃物・マルチツール

    2022.06.21

    ポケットサイズ砥石でどこでも刃物が整う!キャンプで便利な「DC3」をご紹介

    写真は筆者の私物です。

    キャンプに欠かせないナイフや斧は、使い続けていると刃先が丸くなってしまい、だんだんと切れなくなってきます。切れ味を保つには、定期的に刃先を砥石で研ぐメンテナンスが必要です。

    日常的に使用する家庭用の包丁とは違い、キャンプでしか使用しない刃物のメンテナンスはつい忘れてしまいがち。出かけた先でナイフの切れ味が悪く、不便な思いをしたことがある方も多いことでしょう。

    そんな時に便利なのが、今回ご紹介するポケットサイズの携帯砥石、FALLKNIVEN(以下、ファルクニーベン)の「DC3」です。これがあれば、アウトドアでも簡単に刃物のメンテナンスができます。その魅力と、使い方をご紹介いたします。

    ファルクニーベンのDC3とは?

    どこにでも持ち歩ける超小型の砥石

    ファルクニーベンのDC3は縦幅25mm、横幅75mm、厚さわずか10mmの超小型サイズの砥石です。重さは60gなので、6枚切りのパン1枚分ほどの重さしかありません。かさばらず、携帯性に優れています。

    2つの砥石がセットになっている

    2種類の砥石がセットになっています。

    一般的に、砥石は用途によって種類が分かれています。大まかに分けると、以下の3種類になります。

    • 刃こぼれした時など、刃の修正に使う荒砥石
    • 刃の切れ味が悪くなった時に整える中砥石
    • より優れた切れ味にするために使う仕上砥石

    ファルクニーベンのDC3は、2種類の砥石がセットになっています。

    金色の側がダイヤモンド砥石です。

    金色の面は、中砥石にあたるダイヤモンド砥石。

    黒色の側がセラミック砥石です。

    黒色の面は、仕上砥石にあたるセラミック砥石です。

    DC3は刃物が大きく破損した場合の修正には向いていませんが、刃物の切れ味を戻すための用途には、十分すぎるほどの性能があります。

    DC3はメンテナンスの必要がない砥石

    一般的な砥石は、長く使用すると砥石自体が削られて、面がへこんでしまいます。面がへこんだ砥石では刃物をうまく研ぐことができません。そのため、面を平坦に戻すためには「面直し砥石」という砥石で、面がへこんだ砥石を研ぐ必要があります。

    刃物をメンテナンスするための道具をメンテナンスする、というのが個人的には非常に面倒に感じていました。

    その点、DC3は長く使用していても研ぎ面がほとんど平らなままなので、メンテナンスの必要がないのは嬉しいポイント。DC3は、表面の凹凸が無くなるまでは快適に使用ができるのです。

    気楽に研げる砥石

    通常の砥石は、表面に油や水をつけて、潤滑をよくしてから刃物を研ぎます。しかし、DC3は水や油をつけずに乾燥したままで使用できるので、水や油がない屋外でも気楽に刃物を研ぐことができます。

    DC3を使ったナイフの研ぎかた

    油性マジックでエッジ部分にラインを書く

    ナイフのエッジ部分にラインを書きましょう。

    ナイフを研ぐ前に、エッジ部分の両面に油性マジックでラインを書きましょう。油性マジックで線を書いておけば、研いだ場所が一目でわかるため、刃物研ぎに慣れていなくても全体をまんべんなく研ぐことができます。

    はじめはダイヤモンド砥石で研ぐ

    親指側から人差し指側に向かって研ぎます。

    はじめにナイフを研ぐのに使うのは、ダイヤモンド砥石の面です。金色の面を上にして、片手でDC3を持ちます。DC3の片側を親指、もう片側を人差し指と中指で支えてDC3を固定しましょう。

    もう片方の手でナイフを持ち、ナイフのエッジ部分をDC3に当て、親指側から人差し指側にナイフをスライドさせて研ぎます。

    ナイフの背側を少し持ち上げた様子。

    研ぐ際には、ナイフの背の部分(刃と逆の側)を少し持ち上げて角度をつけたまま研ぎましょう。

    ナイフを研ぐ際に最も重要なのは、初めから最後まで同じ角度で研ぐことです。研いでいる最中には、一定の角度でエッジ部分が砥石に当たっているかを意識しましょう。

    油性マジックで書いたラインが消えるまで、刃の先から歯の根元まで、まんべんなくナイフを研ぎます。

    ナイフの裏面を研ぐには、ナイフを返し、人差し指側から親指のほうに向かってナイフを研ぐ。

    片面が研げたら、ナイフの裏面も研ぎます。ナイフを返して、今度は人差し指側から、親指側にナイフをスライドさせて研ぎましょう。

    次にセラミック砥石を使う

    次に黒色のセラミック砥石の面を使って、ナイフを研ぎます。先ほどと同じ要領で、ナイフの両面をまんべんなく研ぎましょう。ダイヤモンド砥石で研いだ後に、セラミック砥石で研ぐことで、切れ味を更にアップさせることができます。

    切れ味を確認する

    適当な紙でナイフの切れ味を確認しましょう。

    新聞紙などの適当な紙で切れ味を確認します。ナイフを紙に軽く押し当てて、スーッと切り下してみましょう。紙が簡単に切れれば、支障がなくナイフを使用できるほどの切れ味に仕上がっています。

    DC3を使った斧の研ぎかた

    大きい刃物を研ぐときは、DC3自体を動かして刃物を研ぎましょう。

    DC3を使って斧などの大きな刃物を研ぐ場合は、ナイフを研ぐ場合と研ぎかたが異なります。

    DC3の片側を親指、もう片側を人差し指と中指で固定して持ちます。

    もう一方の手で刃物を持ち、刃物のエッジ部分にDC3を当てて、DC3自体を動かして研いでいきます。小さな円を描くように、小刻みにDC3を動かしましょう。

    ナイフの時と同じように、ダイヤモンド砥石、セラミック砥石の順番に、両面をまんべんなく研ぎましょう。

    さいごに

    目の粗い砥石から目の細かい砥石まで何種類もの砥石を使い、手間をかけて刃物を研げば、切れ味を良くするだけでなく、刃の見た目を美しく仕上げることができます。

    キャンプや登山で使うようなナイフや斧はハードに扱う道具なので、個人的には、手間をかけて研いで美しく仕上げる必要はないと思っています。

    刃物を切れ味のいい状態に整えるならば、今回ご紹介したファルクニーベンのDC3だけで十分です!扱いに慣れれば驚くほど研ぎやすく、出かけた先でも大活躍しますよ。ぜひチェックしてくださいね!

    ファルクニーベン
    DC3

    材質 セラミック
    商品寸法 (長さx幅x高さ) 7.5 x 2.5 x 0.7 cm
    商品重量 0.1 ポンド


    私が書きました!
    アウトドアライター
    のまどう
    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

    NEW ARTICLES

    『 刃物・マルチツール 』新着編集部記事

    キャンプの鉈はトヨクニの「豆鉈」がおすすめ!小さいことはいいことづくめだった

    2024.03.15

    オピネルのナイフのサイズ比較。キャンプでおすすめは何番?

    2024.03.14

    トヨクニの包丁をアウトドアにもっていくならこれ!小ぶり包丁+ナイロンケースが最強

    2024.03.05

    ヘレナイフからナイフカバーが登場!お気に入りの1本を大切に保管しよう

    2024.02.17

    ベアボーンズだから頼もしい! 万能フィールドナイフを腰に下げてフィールドへ

    2024.01.26

    無人ビーチで実証!かほなん監修の新型「さばいどるナイフ」はサビに強し

    2024.01.12

    ノルウェーの「ヘレナイフ」からアウトドアシェフナイフ登場!鋭い切れ味と洗練されたデザインに感動

    2023.12.26

    小粋なのこぎりをお探しならベアボーンズ「ティンバーソー」一択だ! 気分がアガること確実

    2023.12.25