![鉈2つ。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/05/kyuhachi_001-e1654237978785.jpg)
上が両刃の「嘴鉈共柄(はしなたともつか) 茶」、下が片刃の「鞘鉈共柄(さやなたともつか) 黒」。
新潟県の鍛冶ブランド「越乃火匠 久八」の新作鉈は「嘴(くちばし)」付き。鉈の先端に鳥のくちばしのような突起が付いている。この型の鉈は、同県三条市の下田(しただ)地区で使われてきたそうで、ツルや枝を手前に引き寄せたり、割った薪を寄せ集めたりするのに用いられる。
また、刃が地面に当たりにくいため、刃こぼれを防ぐ役割もある。久八の「共柄(ともつか)」シリーズのうちの一作なので、刃と柄が一体となったフルタング構造。バトニングでの薪割りに耐える強度を持ち、柄が薄いので収納スペースをとらないというメリットもある。柄に巻かれたパラコードは茶と黒の二種があり、好みでどちらかを選ぶことができる。
もうひとつの新作は、嘴なしの片刃モデル。片刃は両刃にくらべて刃の角度が鋭利になるため、切れ味も鋭くなる。薪を均等に割るという作業は両刃のほうがやりやすいが、ヤブ払いや枝落としはお手のもの。片刃の切れ味を体験したい人はぜひどうぞ。
![刃の断面比べ。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/05/kyuhachi_002-e1653892040289.jpg)
左が両刃の「嘴鉈共柄」、右が片刃の「鞘鉈共柄」。
![鉈とケースを腰に装着。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/05/bepal_220426_0196.jpg)
「嘴鉈共柄 茶」と革ケース。パラコードが茶のモデルには茶の革ケースが付属する。革ケースのデザインのよさも久八の魅力。
![鉈と鉈ケースを腰に装着。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/05/bepal_220426_0300.jpg)
「鞘鉈共柄 黒」と革ケース。鉈の柄は末端に向かってカーブしているので、手からすっぽ抜けにくい。
![鉈で薪割り。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/05/bepal_220426_0204.jpg)
「嘴鉈共柄」で薪割り。
![薪を手前に寄せ集める。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/05/bepal_220426_0214.jpg)
「嘴」で薪を寄せ集める。
![鉈で枝落とし。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/05/bepal_220426_0348.jpg)
「鞘鉈共柄」で枝落とし。
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