新潟県の鍛冶ブランド「越乃火匠 久八」の新作鉈は「嘴(くちばし)」付き。鉈の先端に鳥のくちばしのような突起が付いている。この型の鉈は、同県三条市の下田(しただ)地区で使われてきたそうで、ツルや枝を手前に引き寄せたり、割った薪を寄せ集めたりするのに用いられる。
また、刃が地面に当たりにくいため、刃こぼれを防ぐ役割もある。久八の「共柄(ともつか)」シリーズのうちの一作なので、刃と柄が一体となったフルタング構造。バトニングでの薪割りに耐える強度を持ち、柄が薄いので収納スペースをとらないというメリットもある。柄に巻かれたパラコードは茶と黒の二種があり、好みでどちらかを選ぶことができる。
もうひとつの新作は、嘴なしの片刃モデル。片刃は両刃にくらべて刃の角度が鋭利になるため、切れ味も鋭くなる。薪を均等に割るという作業は両刃のほうがやりやすいが、ヤブ払いや枝落としはお手のもの。片刃の切れ味を体験したい人はぜひどうぞ。
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