キャンプ中、近くに水場がないことは珍しくありません。そのようなときは、どこでも水を供給できるウォータージャグがあると便利です。ウォータージャグの選び方や、おすすめの商品を紹介します。この記事を参考に、お気に入りの商品を手に入れましょう。
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キャンプにはウォータージャグがあると便利
ウォータージャグはキャンプの必需品ではありませんが、あると便利なアイテムです。キャンプにおけるウォータージャグの役割や魅力を解説します。
飲み水だけでなく手洗いや料理にも使える
キャンプ中に意外と困ることが、水源の確保でしょう。水場が近くにないときには、水場まで毎回往復するのは面倒です。そのようなときには、ウォータージャグが活躍します。飲み水をためておくだけでなく、手を洗うために使ったり、料理に使ったりとウォータージャグの用途は幅広いでしょう。
料理で使うときは、主に野菜や食器を洗うのに使います。おしゃれなデザインのものが多いので、キャンプサイトを彩るアイテムにもなります。ただし、使用後は水分を拭き取らないとカビが生える可能性があるので、手入れを怠らないようにしましょう。
タイプはハードとソフトの2種類
ウォータージャグには、ハードタイプとソフトタイプの2種類があります。ハードタイプは、ステンレスなどの金属やプラスチック樹脂などでできており、本体が硬く重量があり、安定感があることが特徴です。手入れもしやすく、初心者にもおすすめです。本体の重さが気になる場合は、キャスター付きのものを選ぶと便利でしょう。
一方で、本体が柔らかい素材でできており、折りたたむことでコンパクトに収納できるのがソフトタイプです。価格も安価なものが多く、災害時にも役に立ちます。
ウォータージャグの選び方
ウォータージャグの選び方を4つ解説します。どれを選ぶかによって使い勝手が異なるので、しっかり把握しておきましょう。
素材で選ぶ
ウォータージャグ に使われる素材には、プラスチックとステンレス、ガラスの大きく3つがあります。プラスチック製は耐久性が高く、安価なのが特徴です。保冷力は金属製に劣るものの、日帰りで使う程度であれば問題がありません。ただし、水分が残ったまま放置すると、カビが生えることもあるので注意が必要です。
ステンレスは、保温性と保冷性に優れています。表面がツルツルしているので、手入れもしやすく、カビも生えにくいことが特徴です。見た目も光沢があって魅力的ですが、重量は重い傾向にあります。
ガラス製は透明なため、中身が一目でわかるのが最大の特徴です。デザインがおしゃれなものが多く、見た目を重視する人におすすめです。ただし、落下による破損に注意が必要な点と、保温性や保冷性は期待できないことはデメリットでしょう。
容量で選ぶ
使用人数やキャンプの日数に適したウォータージャグを選びましょう。1泊2日の4人家族でのキャンプなら、8〜10lが目安です。ソロキャンプなら、4〜6lで間に合うでしょう。なおこの容量は、飲み水の供給以外にも使う場合を想定しています。
水場がどれだけ近くにあるか、飲み水を供給する以外に使う目的があるかによって、求める容量が変わります。大人数でキャンプに行く場合は、ウォータージャグを複数個、用意するのも手段の一つです。
手入れのしやすさもチェック
水が入ったままで放っておくとカビの原因になるため、手入れのしやすさは重要です。口が広いタイプなら、中に手を入れて洗えるのでおすすめです。スポンジを使って隅々まで洗えば、きれいに使い続けられます。
洗いやすさを重視するなら、ステンレス製を選ぶと良いでしょう。また、蛇口が分解できるかどうかも要チェックです。分解できた方が、それぞれのパーツが洗いやすく、衛生的に保てます。
蛇口の形状は使い勝手を左右する
蛇口の形状はレバー式やコック式をはじめ、さまざまな種類があります。ノズルを曲げて水を出すレバー式やコック式、ハンドルをひねるダイヤル式などです。これらは、手を離しても水が出続けるのが特徴です。両手を使えるので、手や野菜を洗うときに便利でしょう。
また、ボタンを押すタイプのプッシュ式は、手を離すと水が止まってしまいますが、子どもでも簡単に使えて無駄遣いを防げる点がメリットです。
蛇口部分にパッキンが付いていれば、水もれを防ぎやすいので、合わせてチェックしてみましょう。
ハードタイプでおすすめのウォータージャグ
ハードタイプでおすすめのウォータージャグを3つ紹介します。ハードタイプは重量が重くなりがちなので、重量にも注目して選びましょう。
コールマン「スチールベルトジャグ」
容量4.9lのウォータージャグです。ボディは丈夫なステンレス製で、ステンレスならではの色ではなく、バターナッツの色をした復刻版です。開口部は手を入れられる程度の大きさで、手入れもしやすいでしょう。
蛇口はプッシュ式で使いやすく、飲み物を供給するのに向いています。本体の重量は約1.4kgなので、行き帰りの運搬には、さほど負担にならないでしょう。
コールマン
スチールベルトジャグ
サイズ:約26×30(h)cm 重量:約 1.4kg 容量:約4.9L 素材:ステンレス、 ポリエチレン、発泡ウレタン
スタンレー「ウォータージャグ7.5L」
ポリプロピレン製のウォータージャグです。容量は7.5lで、ファミリーでのキャンプに適度な容量でしょう。内部には保冷フォームが入っており、氷を入れると長時間の保冷能力を発揮します。
蛇口は分解が可能で、口径が大きいので手入れも楽々です。ふたにはパッキンと留め具がついているので、水がこぼれる心配もありません。蛇口はプッシュタイプで、片手で使えます。また、約6時間にわたり、8度C以下の保冷能力があります。気になる重量は1.9kgです。
イグルー「ウォータージャグ400シリーズ 2ガロン」
黄色と赤のデザインがおしゃれなウォータージャグです。蛇口はプッシュタイプで、飲み物の貯蔵に向いています。重量は約1.5kgと持ち運びも負担になりません。
全米でトップシェアを誇るクーラーボックスメーカーだけあり、保冷力の高さが特徴で、3日間も持続します。ふたも大きいため、手を入れて隅々まで洗えるでしょう。『ウォータージャグ400シリーズ 2ガロン』の内容量は約8lですが、それ以上のモデルもあるので、大人数でのキャンプでも活躍する容量を選ぶことができます。
ソフトタイプでおすすめのウォータージャグ
ソフトタイプは持ち運びに便利ですが、安定性に不安が残ります。スタンド付きのものであれば安定性もそなえているので、合わせて注目してみましょう。
バンドック「ジャバラウォータージャグ 7.5L」
蛇腹式のウォータージャグで、使わないときは小さく折りたためて便利です。本体は半透明なので、中身の量が一目でわかります。重量540gと、持ち運びも楽でしょう。
足の下からライトを照らせば幻想的な雰囲気も演出が可能です。容量は7.5lで、折りたたんだときの見た目からは想像できない貯蔵力を発揮します。ソフトタイプは安定性に欠けるのがデメリットですが、本製品はスタンドがついているので倒れにくくなっています。
バンドック
ジャバラウォータージャグ 7.5L
サイズ:約210×265×385mm(スタンド含む) 収納時約230×230×130mm 材質:ポリプロピレン(耐熱温度/約60度C・耐冷温度/約0度C) 重量:約540g 容量:約7.5L
MSR「ドロメダリーバッグ 6L」
ナイロンの7倍の強度を誇る、1000D(コーデュラ)でできている高性能のウォーターバッグです。黒を基調としたモノトーンなデザインで、シンプルなものが好みの人に向いているでしょう。
使わないときはキャップと同じ大きさまで折りたためるので、携帯性も抜群です。水を入れた状態でも荷物にくくりつけて簡単に持ち運べるよう、ウェビング(ベルト)が付いています。サイズは6lのほかにも、4lと10lがあります。
- 商品名:MSR「ドロメダリーバッグ 6L」
- 公式サイト:商品ページ
ロゴス「抗菌広口ショルダー水コン16」
口径が大きいため、中に手を入れて洗いやすいことが特徴です。抗菌加工もされているので、長く使えるでしょう。容量は16lの大容量で、これ1台あればグループでのキャンプでも安心です。
保冷力はあまり期待できませんが、氷を入れやすい口径のため、氷を入れることで保冷ができます。蛇口はコック式で、上のふたを開閉することで空気圧を調節して、水の勢いのコントロールが可能です。大容量ながら、使わないときはコンパクトに折りたためることも便利な点です。
ロゴス
抗菌広口ショルダー水コン16
総重量:(約)400g 容 量:(約)16L サイズ:(約)30×24×27cm 収納サイズ:(約)24×22×14cm
おしゃれなガラス製ウォータージャグ
おしゃれなガラス製ウォータージャグを2つ紹介します。デザインや雰囲気を重視する人におすすめです。室内でインテリアとして使うのもいいですね。
キャプテンスタッグ「ガラスドリンクサーバー 6L スタンド付」
ゴツゴツした表面がおしゃれな、ガラス製ウォータージャグです。フルーツをいれて見た目を楽しむのも良いでしょう。ふたはパッキン付きなので、中身がこぼれる心配はありません。
スタンドが付属しており、使用するカップの高さに合わせて本体の位置を調節可能です。口径が大きいため、手入れもしやすいでしょう。容量は6lで、キャンプでも使えますが、家庭でも使えるアイテムです。
ダルトン「ビバレッジ ディスペンサー」
六角形型のデザインがおしゃれなウォータージャグです。容量は5.8lで、キャンプでも十分使えます。本体のデザインは無地のため、フルーツなどを入れれば中身の飲料がよく映えるでしょう。口径も大きく、手入れがしやすくなっています。
デザイン性の高さから、自宅で見せる収納としておいても違和感がありません。ふたはパッキンなので、中身がこぼれる心配がなく、キャンプシーンでも安心です。また、ふただけでなく、蛇口にもパッキンがついているのもポイントです。ただし、本体の重量は約3kgなので、持ち運びは少し大変かもしれません。
まとめ
ウォータージャグは飲み水をためておくだけでなく、手洗いや料理にも使えるので、意外にも使い道は幅広いアイテムです。ウォータージャグにはハードタイプとソフトタイプの2種類があり、それぞれ強みや特徴が異なります。
ハードタイプは強度があり、保冷力や立てたときの安定性にたけています。一方で、ソフトタイプのメリットは、柔らかい素材でできているため、コンパクトになることです。ただし、保冷力はハードタイプに劣るので、用途に合わせて選ぶことが重要です。
ウォータージャグを選ぶときは、タイプだけでなく素材や容量、手入れのしやすさなどもチェックしましょう。特に素材は見た目を左右する要素でもあります。金属製品の見た目が好みならステンレス製が、おしゃれにこだわるならガラス製がおすすめです。この記事を参考に、自分にあった1台を見つけましょう。