キャンプでは水タンクを活用しよう!
キャンプをするなら、水タンクを用意しておくと便利です。まずはキャンプで水タンクを活用するメリットを解説します。
調理や手洗い、消火用として幅広く使える
調理や手洗い、焚き火の消火など、キャンプでは水を使用する場面が多々あります。しかし、キャンプサイトと水道が離れている場合も珍しくありません。水を使うたびに長い距離を移動するのは、骨が折れるでしょう。
そんなときは、水道まで行かずにすぐに水を使える水タンクがあると便利です。料理をするなら、手や食材を洗ったり、米を炊いたりするのにも水は必要です。
保冷力の高いタンクなら、キャンプ中いつでも冷えたドリンクが飲めます。ペットボトルを買ったり捨てたりする手間が省けるのも嬉しいでしょう。キャンプファイヤーや焚き火の後始末をするときも、水タンクがあるとスムーズです。
「ソフト」と「ハード」の2種類ある
水タンクには、大きく分けてソフトとハードの2種類があります。各タイプの特徴やメリット、デメリットを解説するので、用途に合ったタイプを選びましょう。
「ソフト」と「ハード」
折りたたみ可能な「ソフトタイプ」
本体が柔らかい素材でできており、使わないときはコンパクトに折りたためるのが特徴です。製品によっては、バッグに収納できるものもあります。ハードタイプよりも安価で手に入りやすく、料理や手洗いに使うにはぴったりでしょう。
ただし、ソフトタイプはハードタイプに比べて強度が劣り、破れやすい点には注意が必要です。水が少ししか入っていないときは不安定になりがちなのも難点です。
安定性・耐久性のある「ハードタイプ」
ハードタイプは本体が硬い素材でできており、安定感や耐久性に優れています。中身が少なくなってもしっかりと自立するので、ストレスなく使えるでしょう。中身が空のときは浮きとしても使えるので、いざというときにも役立ちます。
しかし、ハードタイプは変形しないため、持ち運ぶ際にかさばってしまいます。ソフトタイプに比べて本体の重量もあるので、水を入れると運びにくいのもデメリットの1つです。
キャンプで使用する水タンクの選び方
水タンクを選ぶときは、種類以外にもチェックすべきポイントがあります。キャンプ用の水タンクを選ぶ際のポイントを3つ解説します。
水タンクの選び方
「容量」は必要な水の量を考慮
水タンクに求める容量は、キャンプに行く人数と近くに水道があるかどうかで変わります。一般的に、人間が1日に必要とする水分は2Lといわれています。4人家族で1泊2日のキャンプに行くなら、最低でも8L、体を動かすことを考えると10L程度の容量が目安となるでしょう。
ただし水道が近くにあるなら、5Lなど少し少なめでも問題ないかもしれません。持ち運ぶ水が多いほど重くなるので、近くに水道があるかどうか事前に確認しておくとよいでしょう。
「蛇口」は使いやすさで選ぶ
水タンクの中には、蛇口が付いているものと、蓋だけのものがあります。使いやすさを考えるなら、蛇口が付いている方がおすすめです。
蛇口があれば、水タンクを毎回傾ける必要がなく、蛇口をひねるだけで必要な量の水を使えます。料理をするときも、蛇口付きの方が水量の調節をしやすいでしょう。また蛇口があることによって、水の出し過ぎを防ぎやすいため、水を補給しに行く手間を省きやすいというメリットもあります。
「持ち運び」は重さと形状に注目
キャンプ場までの移動や、キャンプサイトで大量の水を持ち運ぶ際は、水タンクの形状や重さも重要です。空の状態では軽くても、水が満タンだと持ち運ぶのは一苦労です。10L程度までであれば手で持てるかもしれませんが、それ以上になると運搬に工夫が必要でしょう。
水タンクの中には、取っ手やキャスターが付いたものもあります。そのような水タンクなら、力が弱い人でも楽に運搬ができるでしょう。キャスターがない水タンクでも、台車を用意すれば持ち運びやすくなります。
ソフトタイプのおすすめ水タンク
ここからは、ソフトタイプとハードタイプに分けておすすめの水タンクを紹介します。まず紹介するのは、ソフトタイプのおすすめモデル4点です。
ロゴス「抗菌広口ショルダー水コン16」
着脱可能な肩ベルトが付属しており、持ち運びに便利な16L用水タンクです。注ぎ口が大きいため、手を入れて洗え、乾燥もしやすくなっています。さらに抗菌仕様となっているので、衛生面でも安心です。
蛇口があるため、水もスムーズに注げるでしょう。蓋の締まりを調節することで、内部の気圧低下を防止し、ソフトタイプの課題である凹みが克服されています。使わないときは本体を小さく折りたためるので、持ち運ぶ際にも便利です。
ロゴス 抗菌広口ショルダー水コン16
岩谷マテリアル「ウォッシャブルウォーターバッグ 5Lタイプ」
水を入れると自立する、使い勝手のよい水タンクです。口が大きく開く設計なので、氷を入れたり、手で洗ったりするのも簡単にできます。レバー付きの蛇口が付いているので、給水もスムーズでしょう。
デザイン性も高くおしゃれですが、容量は5Lと少々小ぶりです。どちらかというと、ソロキャンプに向いているといえます。しかしその分コンパクトで運びやすくなっています。
岩谷マテリアル ウォッシャブルウォーターバッグ 5Lタイプ
キャプテンスタッグ「コンパクト ウォータータンク 10L」
取っ手が付いており、シンプルなデザインの水タンクです。3層構造の丈夫な設計なので、アウトドアシーンでも活躍します。軽量な設計で、カバンに入れて運んでも重さは気にならないでしょう。
シンプルさと持ち運びやすさが重視されている分、蛇口は付いていません。しかし上部の取っ手を掴んで水を注げるので不便さは感じづらいでしょう。容量は10Lと、家族でのキャンプにもおすすめです。
キャプテンスタッグ コンパクト ウォータータンク 10L
BUNDOK「ウォータータンクジャバラ9L」
潰して収納できる、蛇腹式の水タンクです。使わないときは平らに収納でき、重量わずか210gの軽量設計なので、持ち運びにも便利です。容量は9Lあるので、1泊2日程度のキャンプであれば十分使えます。
注ぎ口は蛇口になっており、適量の水を注ぐのに便利です。ただし完全密封ではないので、水を入れたまま車に載せると水がこぼれてしまう可能性があります。持ち運びには注意が必要でしょう。
BUNDOK ウォータータンクジャバラ9L
ハードタイプのおすすめ水タンク
ハードタイプのおすすめ水タンクを4つ紹介します。ハードタイプは重量がかさみがちなので、持ち運びのしやすさを重視して選びましょう。
キャプテンスタッグ「抗菌 ボルディーウォータータンク10L」
自然と調和するオリーブ色がおしゃれな水タンクです。注ぎ口は蛇口で、タンクを置いたまま給水できるのが便利です。取っ手が付いているので、持ち運びもしやすくなっています。
本体は抗菌素材で作られているため、しっかりと乾かせばカビなども防げるでしょう。別売りのスタンドと一緒に使えば、テーブルがないところでも使えて便利です。容量は10Lなので、家族でのキャンプにもぴったりです。
キャプテンスタッグ 抗菌 ボルディーウォータータンク10L
タンゲ化学工業「ASNT W-2 ホイール 20L」
ホイールとハンドルが付いており、1人でも持ち運びやすい設計です。蛇口があるため、本体を横に倒すことで楽に水を注げます。タンクの蓋は大きいので、タンク内の清掃や、氷を入れるときも便利でしょう。
20Lの大容量で、大人数でのキャンプでもこれ1台あれば安心です。とにかく大容量の水タンクを探している人にうってつけです。
タンゲ化学工業 ASNT W-2 ホイール 20L
スタンレー「ウォータージャグ 7.5L」
ポリプロピレン製の頑丈な水タンクです。蓋にはシリコンのパッキンが付いており、密閉性が期待できるでしょう。本体には留め具が付いているため、持ち運ぶときも安心です。
注ぎ口は、レバーを押すだけで簡単に水を注げるようになっています。さらに、蓋の栓を回して空気を入れることで、水の勢いを調節できます。注ぎ口の部品は分解できるので、細かく洗えて手入れもしやすいでしょう。機能的な水タンクを求めている人におすすめです。
スタンレー ウォータージャグ 7.5L
MINTAGE「Water Pot Elegant 10 Litres」
ステンレスの光沢がある外観が特徴的な水タンクです。シンプルな作りで、蛇口は栓をひねって水を注ぐタイプが採用されています。容量は10Lと大人数のキャンプにも対応でき、取っ手が付いているので持ち運びにも便利です。
デザインがシンプルな分、ステッカーなどを貼って自分なりにアレンジするのもよいでしょう。保冷保温機能はありませんが、その分軽量な設計です。
MINTAGE Water Pot Elegant 10 Litres
まとめ
キャンプ場では、近くに水道があるとは限りません。そんなときには水タンクがあると便利です。水タンクは水分補給だけでなく、手洗いや料理、焚き火の後始末にも便利に使えます。
水タンクにはソフトタイプとハードタイプがあり、ソフトタイプは軽量で、折りたたんで持ち運べます。ただしその分、安定性はハードタイプに軍配が上がります。
ハードタイプはかさばりやすいものの、頑丈で安定性に優れているのが特徴です。保温や保冷ができるタイプを買えば、暑い日でも冷たい飲み物が手に入ります。
水タンクは水を入れると重くなるので、キャスターが付いているものであれば持ち運びに便利です。キャスターがなくても、台車を用意することで女性や子どもでも楽に運べるでしょう。さまざまな特徴を比較して、自分に合った水タンクを見つけましょう。