トレッキングポールのおすすめ11選。選び方や使い方を徹底解説 | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    山・ハイキング・クライミング

    2022.05.15

    トレッキングポールのおすすめ11選。選び方や使い方を徹底解説

    登山やトレッキングを始めた人の中には、どのようなトレッキングポールを買えばよいかわからない人もいるのではないでしょうか。トレッキングポールの選び方や上手な使い方、おすすめの商品を紹介します。登山初心者は、ぜひ参考にしてください。

    山歩きを快適にするトレッキングポール

    (出典) unsplash.com

    山歩きや登山に挑戦するなら、トレッキングポールはぜひ用意しておきたいアイテムです。まずは、山歩きでトレッキングポールを使うメリットを2つ解説します。

    上り・下りの負担を軽減

    山歩きでは、勾配の急な道を上り下りするので、下半身に大きな負担がかかります。その負担を和らげてくれるのがトレッキングポールで、ストックと呼ばれることもあります。

    トレッキングポールの主な役割は、上りのときは推進力をつけ、下りのときは衝撃を吸収して足腰への負担を軽減することです。人間は二足歩行の生物ですが、トレッキングポールを使うことで三足歩行や四足歩行と同じような状態を作ることができます。そうすることで体にかかる重量を分散でき、疲労軽減にもつながります。

    体のバランスを保って転倒防止

    山歩きをするときは、足場の悪い場所を歩くことも少なくありません。また、重い荷物を背負っているので、歩行中にバランスを崩してしまう可能性があります。そんなときも、トレッキングポールを使って体を支える支点を増やすことで、バランスを保って転倒を防止することができます。

    また、うまくバランスを取ることで前傾姿勢を治すことができ、正しい姿勢でトレッキングを楽しむことができるでしょう。正しい姿勢での歩行は、疲労軽減にもつながります。

    グリップの形状は用途に合わせる

    (出典) photo-ac.com

    トレッキングポールのグリップには、I字型とT字型の2種類があります。I字型とT字型の特徴やメリットを解説するので、用途に適した方を選びましょう。

    起伏のある山道には「I字型」

    I字型はその名の通りグリップがまっすぐになっているタイプで、スキーのストックと同じように、2本1組で使うのが一般的です。グリップは手のひら全体で横から握るので、しっかりとホールドしやすくなっています。

    I字型はバランスを取るのに優れており、起伏の激しい山道を歩くのに適しています。また平坦な道でも推進力を得られるので、汎用性は高いでしょう。ただし、体重の掛け方によっては手首に負担がかかる点に注意が必要です。

    平坦な山道には「T型」

    T字型はグリップがTの形になっているタイプで、1本で使います。2本を使いこなす必要があるI字型と比べ、初心者にも使いやすいタイプといえるでしょう。I字型と比べ、荷物が少なくなるのも魅力です。

    T字型はグリップを握ったときの姿勢が歩くときとほとんど変わらないため、普段と同じような感覚で歩くことができます。平坦な山道はもちろんのこと、上から体重をかけやすいため下山にも向いています。

    トレッキングポールの選び方

    (出典) photo-ac.com

    トレッキングポールを選ぶ際に注目すべきポイントを解説します。トレッキングポールを購入するときは、素材とシャフトのロック形式、収納方法を確認して選びましょう。

    低価格「アルミ」と軽量「カーボン」

    トレッキングポールの素材で主流のものは、アルミとカーボンです。それぞれ特徴やメリットが異なるので、自分に適した方を選びましょう。

    アルミは比較的安価に手に入るのが最大のメリットです。強度も高く折れにくいので、山歩きに慣れていない人でも安心して使うことができます。十分軽量ではあるのですが、カーボンに比べると重量があるため、装備軽量化の点ではカーボンに一歩劣ります。

    カーボンは軽量で丈夫な素材です。錆びる心配もないので、メンテナンス性にも優れています。しかし価格はアルミよりも高価になるため、他のトレッキング用品と一緒に購入するときは予算との兼ね合いが重要でしょう。

    重量は軽い方が疲れにくい傾向にありますが、逆に重さがあることで振り子のように使えてリズムを取りやすいという意見もあります。また、カーボンとアルミでは体重をかけた時の感触も異なり、それぞれに好みがあります。できれば実際に手に取って、使用感をつかんでから選ぶことをおすすめします。

    シャフトのロック方式は4つ

    トレッキングポールのシャフトのロック形式には、以下の4つがあります。

    • スクリューロック式
    • レバーロック式
    • ピンロック式
    • ハイブリッド式

    スクリューロック式はシャフトを捻ってロックする形式で、最も一般的なタイプです。価格も安価で、ラインナップも豊富にあります。

    レバーロック式は、レバーでワンタッチで調節ができるため、力に自信のない女性にもおすすめです。山道ではシャフトを小まめに調節する場面もあるため、レバーロック式なら小まめな調整が面倒だと感じにくいかもしれません。

    ピンを用いてシャフトをロックするピンロック形式は、とにかく軽量で持ち運びに便利なのがメリットといえます。ただしその分強度が他の形式に比べて低かったり、シャフトの長さを調節しづらかったりする面もあります。

    最後のハイブリッド式は各ロック形式を兼ね備えたタイプで、それぞれの弱点を補うことが可能です。上手に使いこなせれば便利ですが、使い方が複雑になる傾向があるので上級者向きであるといえるでしょう。

    2つの収納タイプをチェック

    収納方法も、トレッキングポールを選ぶ上では重要なポイントです。収納方法にはテレスコーピング式と折りたたみ式の二つがあります。テレスコーピング式は、望遠鏡のようにの異なるシャフトを重ねるような形で収納するタイプです。強度が高いことがメリットですが、折りたたみ式に比べるとコンパクトさは劣ります。

    折りたたみ式はワイヤーでシャフトをつないで折りたたむタイプで、収納時は1/3程度の長さに抑えることもできます。コンパクトさを重視したい人にはおすすめですが、テレスコープ式と比べると高価になる傾向があります。

    トレッキングポールの上手な使い方

    (出典) photo-ac.com

    トレッキングポールを購入するなら、正しい使い方も知っておきましょう。ここからは、トレッキングポールの上手な使い方を4つ紹介します。

    ポールの長さを調節

    登山中は平地や上り、下りによって適切なポールの長さが変わります。平地の場合、身長×0.63cmが適切な長さと言われています。ただし、I字型の場合は直立した状態で腕が90度に曲がる位置にグリップがくるよう調節しましょう。T字型の場合は、肘が軽く曲がる程度の長さがちょうどよいとされています。

    斜面の歩行時は、上りの場合は通常よりも短く、下りの場合は通常よりも長く調節するとスムーズに歩行できます。勾配によってこまめに長さを調節することがポイントです。

    平地で使う場合

    平地を歩く場合、視線はやや前方か少し上向きにしましょう。

    I字型の場合は、踏み出した足と反対側のポールを前に突き出し、歩くときの腕の振りと同じように使います。ポール2本と合わせて、四足歩行をするイメージです。ポールを突くときは、踏み出した足のかかとの延長線上に来るよう意識するのがポイントです。

    T字型の場合は体の側面で体重を支えるようにして使い、I字型よりも振り幅は小さくするのがコツです。

    上りで使う場合

    上りの場合は、歩幅は少し狭くし、ポールを使って推進力を得るように歩くのがポイントです。ポールは平地のときよりも少し前に突き出し、ポールにうまく重心を乗せながら進みましょう。

    このとき、猫背にならないよう注意が必要です。猫背になると腰への負担が大きくなるだけでなく、腕にも力が入りやすくなるので、疲労の原因になります。ポールはあくまで補助的に使うことが大切です。

    下りで使う場合

    下りでの使い方は、2種類あります。一つ目は1本ごとに突く方法で、足が着地する直前にポールを地面につけることで、衝撃を和らげます。ポールはつま先から約20cmのところに突くと歩きやすいでしょう。突いたときに上体が前に出てしまう場合は、ポールの長さを調節することをおすすめします。

    二つ目は、2本のポールを同時に突く方法です。2本同時に突くことで安定感を高め、より衝撃も吸収しやすくなります。足場が悪い場所や急勾配の場所、足が疲れているときにおすすめの方法です。

    【参考記事】トレッキングポールの基本の使い方。楽しく安全に登山を楽しもう

    【参考記事】山歩きに活用できてる? トレッキングポールとうまく付き合おう

    I字型のおすすめトレッキングポール

    (出典) photo-ac.com

    ここからは、おすすめのトレッキングポールを紹介します。まずはI字型で人気のモデルを4つ紹介します。

    シナノ「ロングトレイル115」

    強度が高いことに定評のある、超軽量アルミでできたトレッキングポールです。超軽量アルミはその強度と軽さから、航空機の部品にも使われている素材です。

    シャフトのロック形式はレバー式で、レバーを回せば1秒で開閉が可能です。ロック部分には経年劣化に強いステンレスを採用しているので傷にも強く、トレッキングのパートナーとして長く使えるでしょう。

    シナノ
    ロングトレイル115

    調節:ファストロック式、使用サイズ:90-115cm、収納サイズ:55cm、重量:約245g(1本)

    ダバダ「トレッキングポール【SGマーク取得】」

    安全基準の1つであるSGマークを取得している、安心して使えるトレッキングポールです。グリップ面はコルクでできており、摩擦を防いでしっかりと握ることができるほか、ストラップの長さを変えられる点も魅力です。

    シャフトの先端にはアンチショック機能が搭載されており、手首などへかかる負担を軽減してくれます。シャフトを回すことで長さを3段階に調節できるほか、数種類のアタッチメントが付属しており、歩く道に合わせて使い分けられる点も見逃せません。

    ダバダ
    トレッキングポール【SGマーク取得】

    サイズ:収納時56.5cm 使用時 最長120cm、重量:約220g(1本)、素材:アルミニウム合金7075(超々ジュラルミン)

    レキ「トレッキングポール レガシーライト AS」

    トレッキングをサポートするさまざまな機能が搭載されたトレッキングポールです。シャフトのロックには、コンパクト化と軽量化に成功したスピードロック・プラスシステムを採用しています。ロックの強さを調節するダイヤルは、緩めても外れにくいように設計されています。

    グリップは上部に丸みを持たせ、下りのときも握りやすいよう工夫されているのもポイントです。さらにストラップは速乾性の高いポリエステルでできており、素手でも快適に使用できます。

    レキ
    レガシーライトAS

    サイズ:60.96 x 5.08 x 5.08 cm、重量:589.67 g

    コロンビア「ミラーフォレストトレッキングポールL」

    収納袋が付属しており、持ち運びに便利なアルミ製のトレッキングポールです。機能はシンプルですが、ほかのメーカーのトレッキングポールと同様にポール先端のゴムは着脱可能になっており、ゴムを外せば雪道にも対応できます。

    長さは2段階で調節可能で、上りと下りで調節することでトレッキング中の疲労を軽減してくれます。

    カラーはブラックとブルーの2色が展開されており、ポールの中央にプリントされたロゴがおしゃれです。見た目のデザインにもこだわりたい人にもおすすめです。

    • 商品名:コロンビア「ミラーフォレストトレッキングポールL」
    • 公式サイト:商品ページ

    T型のおすすめトレッキングポール

    (出典) photo-ac.com

    T字型でおすすめのトレッキングポールを4つ紹介します。T字型はデザインがレトロでおしゃれなものが多いので、コーディネートと合わせたい人は、デザイン面にも注目してみましょう。

    モンベル「Tグリップ アンチショック」

    スプリングを内蔵しており、アンチショック機能を搭載したトレッキングポールです。芯には硬い素材を、外側には柔軟性のある素材を使うことで、高い耐久性を誇っています。

    グリップを握りやすくするよう、付け根部分が細く設計されているのも魅力です。ポールの先端には着脱式のバスケットが付属しており、ポールがぬかるみにはまったり、岩場に挟まったりするのを防いでくれるでしょう。

    • モンベル「Tグリップ アンチショック」
    • 公式サイト:商品ページ

    レキ「トレッキングポール UL ワンダーフロント AS」

    機能性に優れたアルミ製のトレッキングポールです。人間工学をもとに設計されたエルゴムドグリップが特徴です。軽く握っただけでもブレにくく、しっかりと握ることができるようデザインされています。

    衝撃を最大40%軽減してくれるアンチショックシステムを搭載している点も注目です。アンチショックシステムにありがちなバネの沈み込みが少ないので、自然な使用感を実現しています。

    レキ
    トレッキングポール UL ワンダーフロント AS

    素材:アルミニウム(径16・14・12mm)、サイズ:58~110cm、収納時/58cm、重量:245g

    キザキ「トレッキングポール KTAI-115PT」

    上段はハングストップ、下段はスクリュー式のハイブリッド式のモデルです。上段はボタンをワンタッチするだけで、簡単にロックと解除が行えます。4段階に長さを調節でき、最長115cm、収納時の長さは53cmです。

    シャフトはアルミ合金で、カラーはブラックとワインの2種類が展開されています。デザインや配色がおしゃれなのも特徴です。

    キザキ
    トレッキングポール KTAI-115PT

    素材:φ18+φ16+φ14mm アルミ合金シャフト 使用可能範囲:90~115cm 収納時長さ:53cm 重量:265g

    マウンテンキング「Wayfarer – Speedlock Super compact」

    悪路での歩行をサポートしてくれる、シンプルなトレッキングポールです。重量226gの軽量設計が特徴で、スピードロック搭載なので長さ調節も簡単にできます。

    素材はアルミでできているので、耐久性も高いでしょう。付属品としてトレッキングバスケットと石突ゴムが付属しています。足元が悪い場所でも、岩場などにはまらずしっかりと機能を発揮してくれるでしょう。

    • 商品名:マウンテンキング「Wayfarer – Speedlock Super compact」
    • 公式サイト:商品ページ

    折りたたみ式のおすすめトレッキングポール

    (出典) pixabay.com

    持ち運びを重視する人には、折りたたみ式のトレッキングポールがおすすめです。折りたたみ式で人気のモデルを3つ紹介します。

    シナノ「フォールダーTWIST125 ブラック」

    独自機能ツイストロックにより、収納時の手間の大幅な削減を実現しています。上下のポールを引っ張り、くぼみにボタンを差し込むだけで折りたためるので、グローブをはめたままでも操作可能です。

    シャフトは軽量で強度の高いカーボンでできており、最大耐荷重は43.1kgfです。折りたたみ時のサイズはわずか37cmなので、リュックサックにも簡単にしまえるでしょう。

    シナノ
    フォールダーTWIST125 ブラック

    使用サイズ :110-125cm(身長約155-181cmの方むけ。) 収納(折畳時)サイズ :37cm 重量 :約230g(1本) 材質 :カーボン(φ18+φ16+φ13.7)

    ブラックダイヤモンド「ディスタンスカーボンARZ」

    超軽量のカーボンでできており、『ワサビ』色がポイントカラーに使われているのが特徴です。グリップの握り心地が良く、汗をかいても滑りにくいと評判になっています。

    収納時のサイズは38cmで、リュックにも入るサイズです。シャフトをスライドさせるだけでロックを解除できる簡単操作も特徴的で、別売りのユニバーサルアダプターを装着すれば、カメラを取り付けることもできます。

    ブラックダイヤモンド
    ディスタンスカーボンARZ

    重量:388g(1ペア) サイズ:使用時 105-125cm 収納時 38cm

    キャプテンスタッグ「FEEL BOSCO トレッキング フォールディングステッキ CSI-003」

    専用の収納袋が付属しており、持ち運びにも便利なトレッキングポールです。収納時は3つに折りたたむことができ、折りたたんだ状態のサイズは39cmです。各ポールはワイヤーでつながっており、クイックロック機能により簡単に固定できます。

    本体は黒のスタイリッシュなデザインで、中央にプリントされたロゴもおしゃれです。コンパクトに収納できるモデルでありながら、長さは120〜135cmまで調節できるのもポイントです。素材はA7075ジュラルミンでできており、軽量で使い勝手が良いでしょう。

    キャプテンスタッグ
    FEEL BOSCO トレッキング フォールディングステッキ CSI-003

    製品サイズ:(約)使用サイズ/120~135cm、収納サイズ/39cm 製品重量:(約)280g 材質:#7075ジュラルミン

    まとめ

    トレッキングポールは足腰の負担を軽減してくれるので、トレッキングをするならぜひ揃えておきたいグッズです。トレッキングポールを選ぶときは、素材やシャフトのロック方法、収納タイプをチェックしましょう。

    一般的には、重さは軽い方が疲労がたまりにくいとされていますが、振り子のように使えることから、重量があるタイプを好む人もいます。できれば実際に店舗に足を運び、使用感を把握した上で選ぶとよいでしょう。

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