私は、ナイフコレクターでもブッシュクラフターでもなく、バトニングはナタやオノで、フェザースティックも作らないんですが、それでも、引き出しの中にナイフがたまってしまいますよね?
(それをコレクターって言うんやん)
私の場合、ナイフってほとんど調理にしか使わないので、本当は包丁みたいな方がイイと思うんですが、包丁って所帯くさいので小さなナイフでソロキャン料理をチマチマ作ってます。
最近まで、使っていたのはモーラのクラシック。安っぽいシースをドレスアップしたり、グリップの塗装を剥がしてステイン仕上げにしたり可愛がりながら、いつかは、もう少し高いプーコを買ってやろうと思ってたんですが、結局買ったのは北欧マルティーニのフィレナイフ。
繊細なんだけどデザインが牧歌的なんで、そこが気に入ってます。間抜けな顔の魚マークとか革のシースもイイよね。始めはダンボールみたいだったシースも、ミツロウやおでこの油で可愛がって、今ではツヤツヤです。
モーラは万能とかよく言われますが、どんなに研いでもジャガイモとか切ってる途中でイモがバキッと割れちゃったり(刃厚が厚いからね)、玉ねぎのみじん切りとかシャコシャコやりにくいんで、実はちょっとムムム感もありました。
偶然オピネルのフィレナイフ手に入れて、使ってみたらイイやんコレ。刃厚が薄くて、しなるフィレナイフは魚の身を削ぐ(3枚おろし?)のに使うらしいです。包丁並とは言わないけど、私のソロキャンのチマチマ料理にはジャストな感じで、調理後は、そのままテーブルナイフになるのも利点です。
フォールディングで開けば刃渡りも長く、マルティーニ買ったけど、この子はまだ一軍補欠ですね。
研ぎは色々なサイトやYouTubeで勉強させてもらいました。結局、セカンダリベベルの角度の固定と、返しがしっかり出るまで研ぐと言うのがマズ基本ですね。モーラはスカンジグラインドはやめて、少しセカンダリベベルを付けた方が刃持ちはイイです。写真はセカンダリベベル付けて研いでみたモーラ。スカンジじゃないけど良く切れます。
(最近また理由もなくスカンジにしてたやん….)
写真は箱だし状態のマルティーニのエッジ、これはこれで結構切れたので勿体ないし、3回くらいそのままキャンプで使ってから研ぎました。刃厚が薄いので、すぐに返しが出てスピーディに研げるのもフィレの良いところ。仕上げ砥かけて革砥でストロッピングまでやると、もうカミソリ状態です。刃持ちは悪いですが、ステーキが何の抵抗もなくスーッと切れる快感。
キャンプ後は、紙を試し切りして様子を見て、まだイケそうならストロッピングだけで復活させています。
安いナイフばかりですが、気にせず研ぎ練習もできるし、それで結構楽しんでます。 砥石吸水させたついでに家庭の包丁も研ぎますよ。 妻がキャベツの千切りで指まで千切っちゃってましたが….。
(切れない刃物は危ないって言うけど、切れる刃物もメッチャ危ないや〜ん)