キャンプでスウェーデントーチを使いこなす!安全に楽しむための3つのポイントを解説 | 焚き火のコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.02.05

    キャンプでスウェーデントーチを使いこなす!安全に楽しむための3つのポイントを解説

    燃える2本のスウェーデントーチ

    道の駅やホームセンターなどで、スウェーデントーチを見かけて、気になっている方が多いのではないでしょうか。

    使いこなせばとても便利なツールですが、普通の焚き火とは一味違うため、事前に使い方や注意点などを確認しておくことが大切です。

    この記事では、実際に使ってみた様子や、安全に使用するための注意点などを紹介しています。

    スウェーデントーチを、実際にキャンプ場で使う前にチェックしてくださいね!

    スウェーデントーチとは

    十字の切り込みが入ったスウェーデントーチ

    伐採から加工まで手作りしたスウェーデントーチ。1年以上乾燥させました。

    スウェーデントーチとは、十字や八方に切り込みを入れた丸太に直接火を付けて燃やす、ダイナミックな焚き火のことです。発祥の地はフィンランドで、スウェディッシュトーチや丸太ストーブと呼ばれることもあります。

    暖をとるだけでなく、上に直接鍋やフライパンを置き、調理することも可能です。

    丸太とチェーンソーがあれば、20分ほどで簡単に作ることができます。

    とはいえ、なかなかチェーンソーを保有している方は少ないですよね。そんな方は、インターネットやフリマサイト、ホームセンターなどでもスウェーデントーチを購入することができます。

    木の種類や大きさにもよりますが、1つ2000円前後で販売されていることが多いです。

    スウェーデントーチを燃やしてみた

    今回使用したスウェーデントーチは、スギの木で作りました。サイズは、直径約20cm×高さ約40cmです。

    早速、使用した様子をレポートします。

    着火〜10分後

    バーナーでスウェーデントーチに着火

    入れ目に3〜4個、固形タイプの着火剤を入れました。

    バーナーで着火します。今回は着火剤を使用しましたが、小枝や新聞紙を使ってもOKです。

    30cmほどの火柱が上がるスウェーデントーチ

    着火剤を使用したこともあり、あっという間に火柱が上がりました。

    10分も経たないうちに、30cmほどの火柱が上がるくらいしっかり火がつきました。

    切れ込みの数は、4〜6本が一般的です。特に決まりはありませんが、これが多いほど空気の循環がよくなり、よく燃えます。今回は、8本切れ込みを入れました。

    ダイナミックな燃え方で、日が落ちてからだと、より迫力がありますよ。

    15分後

    切れ込み部分が1本崩落し、地面に落ちる

    外側にまっすぐ落ちました。

    早くも1本目が崩落!落ちて数分すると火は消え、これ以上燃えませんでした。

    丸太の表面が黒っぽくなり、徐々に炭化しています。

    30分後

    切れ込み部分が2本崩落した様子

    長時間同じ方向に風が吹いていたので、その影響か1本目の隣が崩落しました。

    2本目が崩落しました。切れ目の幅も少しずつ広がっています。

    まだまだ、火の勢いは衰えません。風が吹くたびに、炎が揺らいできれいです。

    スウェーデントーチの内部が赤く光る

    この輝きを眺めるのが好きな方が多いのではないでしょうか。

    赤く光る丸太が神秘的です。

    45分後

    上部が細くなって燃えているスウェーデントーチ

    切れ込みがかなり広がってきました。

    次々に崩れはじめ、切れ込みもかなり広がってきました。

    炎の勢いは、徐々に落ち着いています。

    この状態だと、上にフライパンを置いて調理は難しそうです。

    1時間15分後

    土台を残してほぼ燃え尽きたスウェーデントーチ

    写真ではまだ赤い場所がありますが、数分後に完全に鎮火しました。

    1時間15後、ほぼ鎮火しました。太い丸太は、見る影もありません。

    しかし、切り込みを入れていない土台の部分は燃え尽きず、しっかり形を残しています。

    スウェーデントーチを使う前のチェックポイント

    着火したスウェーデントーチを上から見た様子

    上から見た構図も大迫力!

    スウェーデントーチを楽しく、安全に使うために、「事前にこれだけは知っておいてほしい」ということを3つお伝えします。

    木の種類と特徴を知ろう

    実は、木の種類によって着火のしやすさや、燃え尽きるスピードが全く違います。

    今回使用したスギは、木の密度が低く空気を多く含んでいるため、着火しやすく火の勢いがいいのが特徴です。その分燃え尽きるのが早いので、「気軽にスウェーデントーチを使ってみたい」「短時間の使用でOK」という方に向いています。

    「煮込み料理をしたい」「長時間暖を取りたい」という方は、火持ちのいいクヌギやケヤキがおすすめです。

    着火したクヌギのスウェーデントーチ

    上記で紹介したスギのスウェーデントーチよりも、やや太いサイズです。

    十字に切り込みを入れたクヌギのスウェーデントーチなら、1時間半ほど使っても、これくらい原型をとどめていました。

    そのかわり、高い火柱が上がることはなく、ダイナミックさには欠けるかもしれません。

    使用の目的や時間に合わせて、木の種類を選びましょう。

    基本は焚き火台の上で燃やす

    今回は、自宅の敷地内であること、延焼対策をしていたこと、崩落の様子を分かりやすく伝えたかったこと、により、地面に直置きしました。

    しかし、直火NGのキャンプ場が多いです。直火OKでも延焼予防や片付けの手間を省くためにも、焚き火台の上に設置しましょう。

    切れ込み部分が崩落しそうになったら、焚き火台からはみ出さないように、火挟みなどで内側に倒してくださいね。

    全ては燃え尽きない

    燃え残った土台部分

    切れ込みを入れなかった部分が、ほぼそのまま残りました。

    基本的に、切り込みを入れていない土台の部分は残ります。

    廃棄する前には、水をかけて消火するか、自然鎮火させます。その後、灰捨て場に廃棄するか、持ち帰るようにしましょう。

    思いがけず、大部分が燃え残ることもあります。

    鎮火したスウェーデントーチをノコギリで小さくカット

    鎮火直後は高熱なので、防火グローブを使うか、完全に冷ましてから処理しましょう。

    持ち帰りが必要な場合は、ノコギリで切って小さくしてから持ち帰るといいでしょう。

    スウェーデントーチでよりキャンプを楽しく!

    スウェーデントーチは、暖をとるだけでなく、調理もできる便利なアイテムです。エンターテイメント性もあるので、キャンプに取り入れれば盛り上がること間違いなし!

    しかし、丸太の種類によって、着火のしやすさや燃える速度は違います。使い道によって、使い分けるようにしましょう。

    また、焚き火台の上で使用する、燃え残りは正しく処理する、などのマナーを守ることも大切です。

    この記事で紹介したことを参考にして、スウェーデントーチを正しく使って、より楽しいキャンプにしてくださいね!

    私が書きました!
    ママライター
    藤永瞳
    子どもと不便を楽しむ」がモットーのママキャンパー。製菓衛生師の資格を活かし、”簡単・美味しい・見栄えよし”の3拍子揃ったキャンプ飯を考案する日々。ここ数年は子どもと気軽にできるデイキャンプに夢中。

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