意外なほど簡単なキャンプ用品のカスタム
テントやタープの張り綱としてよく使われるロープ。このロープを活用することで、キャンプ用品を手軽にカスタムできます。
今回は数ある編み方・結び方のなかから、以下の3つをご紹介。
・オーバーハンドノット
・スネークノット
・ダイヤモンドノット
難しそうに感じるかもしれませんが、じつはとっても簡単。暇つぶし感覚で楽しめます。
![ロープとハサミとライターを並べている](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/PXL_20211228_2338227182.jpg)
使用する道具はロープ、ハサミ、ライターだけ。
さらにビーパル2022年1月号(2021年12月9日発売)の付録「4WAYカトラリーセット」のカスタムにも挑戦!
4WAYカトラリーセットをお持ちの方もぜひ参考にしてください。
オーバーハンドノット|全8工程
1.ロープを2つ折りにして手に持ちます。
2.ロープの端をクルッとカールさせ、指で押さえます。
![ロープの端を穴に通した様子と、ロープの両側を引っ張っている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-3-1.jpg)
結び目ができる場所を調整しながら進めます。
3.ロープの端を輪っかのなかに通します。
4.ロープの両端を持って引っ張ります。結び目ができる場所を調整しながら引っ張りましょう。
![ロープの両側を力一杯引っ張っている様子と、ロープの端をハサミで切っている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-4-1.jpg)
抜けないように、力いっぱい締めつけます。
5.両手で力を込めて締めつけます。
6.余った部分をハサミで切断。端を短くしすぎると、すっぽ抜ける可能性があります。1cmほど残しておくと安心です。
![ロープの端をライターで炙っている様子と、完成した結び目の様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-5-1.jpg)
ハサミで切断した部分がほつれないように、ライターであぶります。
7.ライターでロープの切断面を軽くあぶります。あぶったあと、ライターの金属部で押しつけると綺麗に整います。ヤケドに注意しておこないましょう。
8.全体をチェックして問題がなければ、完成です。
オーバーハンドノットは非常に簡単でありながら、ロープをガッチリと固定できます。
ペグを抜くためのリングや、ハンマーのストラップなどにも活用できる、きわめて実用的な結び方です。
スネークノット|全12工程
![ロープを2つ折りにしている様子と、左手でロープの端を持っている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-1.jpg)
説明のためにロープを置いた状態で結んでいますが、手に持ったほうがやりやすいはずです。
1.ロープを2つ折りにします。
2.右手側のロープを、左手側へ持っていき、輪っかを作ります。
![ロープを輪っかの後ろ側に通している様子と、左手側のロープを右手で持っている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-2-2.jpg)
ロープを通す場所と、通す順番が大切です。
3.そのまま輪っかのうしろ側を通します。
4.右手側のロープから手を離し、左手側のロープを持ちます。そのまま右手側のロープの下を通します。
![右手に持ったロープを左側のリングに通している様子と、通し終えた状態](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-3-2.jpg)
下側の画像の状態になっていればOK。
5.右手でつかんでいるロープの端を、左手側にある輪っかに通します。
6.ロープの端を軽く引っ張ります。通す場所を間違えていたら、この段階で修正します。
![ロープの端を引っ張っている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-4-2.jpg)
結び目ができる場所を調整しながら引っ張ります。
7.上部にできた輪っかの大きさを調整しながら、ロープの端を引っ張っていきます。
8.緩まないように強く引き締めます。
![連続した結び目を作っている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-5-2.jpg)
形がいびつにならないように、ロープを引っ張る力を均等にします。
9.以降は、必要な長さになるまで同じ工程を繰り返します。
10.最後の結び目は、緩まないようにしっかり締めつけます。
![ロープの端をライターであぶっている様子と、完成した状態](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-6-1.jpg)
5mmほど残してライターであぶります。あぶったあとは、ライターで押しつけて完成。
11.ロープの余った部分をハサミで切り、ライターで処理します。
12.簡単にほどけないことを確認し、問題がなければ完成。
スネークノットは複雑そうに見えますが、実際にやってみるとすぐに覚えられます。
連続した結び目がウネウネと柔軟に動くので、長めに作ればカメラのストラップなどにも使えます。
ダイヤモンドノット|全10工程
![ロープを中指にかけている様子と、右手側の端をつまんでいる様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-9.jpg)
ダイヤモンドノットは、手に持った状態で作ります。
1.ロープを2つ折りにして、手の中指に引っかけます。
2.右手側のロープを持ち、クルンと奥側に一回転させて輪っかを作ります。
![ロープを手に持ち、輪っかに通している様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-2-4.jpg)
ここからの、ロープの通し方に注意。
3.左手側のロープを持ち、右手側のロープの下を通します。
4.そのままロープの端を、輪っかに通します。通す場所に注意しましょう。
![ロープの端を、輪っかに通している様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-3-4.jpg)
輪っかに通す順番が肝心です。
5.続けて隣の輪っかにも通します。「上から通したあと、下から通す」ことが重要です。
6.ロープの両端を軽く引っ張ります。この段階で、通し方に間違いがないかをチェック。
![ロープの端を中心の輪っかに通している様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-5-4.jpg)
通す場所がちょっと複雑。実際にやってみると、それほど難しくありません。
7.左手側に出ているロープを持ち、右から回り込むように。そのまま中心の輪っかに下から通します。
8.反対側のロープを持ち、同じように中心の輪っかに通します。
![ロープの両端を持ち、引き締めている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-6-3.jpg)
形を整えながら、慎重に引き締めていきます。
9.形を整えながら、両手でゆっくり引っ張ります。
10.最後にギュッと強く締めつけたら完成。
ダイヤモンドノットは、結び目が大きく、見栄えがする結び方。そのため装飾としておすすめです。
バッグやジャケットのジッパープルへ装着すると、ジッパーを開けやすくなります。
ビーパルの付録「4WAYカトラリーセット」をカスタム!
![先割れスプーンの後ろにロープを通している様子と、前方でクロスしている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-10.jpg)
筆者としても初めてのチャレンジ!ロープの長さは60cmにしました。
1.カトラリーのうしろ側にロープを通します。
2.ロープの両端を前方に持ってきてクロス。このとき、右手に持っているほうが上を通るように。
![ロープの端を輪っかに通している様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-2-5.jpg)
カトラリーの持ち手に、ロープを結びつけるようなイメージで。
3.左手で持っているロープを、輪っかに通します。
4.通す場所を間違えていないか確認しながら、ロープの端を引っ張ります。
![カトラリーの持ち手に、ロープを結びつけている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-3-5.jpg)
この状態になっていればOK。
5.ロープの両端を持ち、ゆっくり引き締めていきます。
6.結び目がカトラリーの持ち手の中心に来るように調整し、ギッチリときつく締めつけます。
![カトラリーを裏返している様子と、ふたたび結んでいる様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-4-4.jpg)
カトラリーを裏返して、同じ手順で結びます。
7.カトラリーを裏返します。
8.表側と同じ手順で結び目を作ります。
![カトラリーの持ち手に、何度も結び目を作っている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-5-5.jpg)
隣の結び目との間に、隙間ができないように。
9.カトラリーを何度もひっくり返しながら、同じ手順で結んでいきます。
10.最後は緩まないように、力いっぱい締めつけます。
![ロープの端をハサミで切り、ライターであぶっている様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-6-4.jpg)
最後はライターで処理。緩んでしまう前におこないます。
11.ロープの端の余っている部分を、ハサミでカットします。
12.最後にライターであぶり、グッと押しつけたら完成。
![2本のカトラリーにロープを結んでいる様子](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2021/12/1-1-7-2.jpg)
上の先割れスプーンが、60cmのロープでカスタムしたもの。下のナイフは120cmのロープでカスタムしたもの。
最初に挑戦した先割れスプーンでは、長さ60cmのロープを使いました。
短すぎた感じは否めませんが、スパナとしての機能性を保てているので「これはこれでアリかな……」といった具合です。
続けて120cmのロープを使い、ナイフのカスタムにも挑戦。こちらは持ち手全体をカバーできました。
ただ、食材と接触する可能性を考えると、あまり長くするのも考えもの。
実際に試しながら改良していきたいところです。
手間も、時間も、材料費もかけずに楽しめる
人気のキャンプ用品ほど、どうしても他人とかぶってしまうもの。
しかし今回ご紹介したロープの編み方・結び方を活用すれば、ごく簡単に、かつ短時間のうちにオリジナリティーを取り入れられます。
材料費も、安く抑えればほんの数百円。
お気に入りのキャンプ用品を好きな色のロープでカスタムし、実用性と見た目をワンランクアップさせましょう!
![](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2020/03/profi-ru_gazou.png)