南アフリカでキャンピングカーといえば「オフロード・トレーラー」。その理由は? | キャンピングカー 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

南アフリカでキャンピングカーといえば「オフロード・トレーラー」。その理由は?

2022.01.12

日本でキャンピングカーというと、バン・トラック・軽自動車などのベース車を改造した自走式のものが人気。一方南アフリカでは牽引式のトレーラー、特にオフロード対応がしっかしした「オフロード・キャンプ・トレーラー」と呼ばれるタイプのものが主流です。

今回は南アフリカで「オフロード・キャンプ・トレーラー」が人気の理由を、話題の車種とともにお伝えしていきましょう。

南アフリカは日本の3倍の国土があり、車での長距離移動が多い国。通勤や買い物などでの走行時間も多く、走行距離も長いため、そうした「普段使い」での勝手の良さがクルマには求められます。よって普段は普通に運転できて、キャンプのときだけ牽引する「キャンプ・トレーラー」が人気なのです。

そんな「キャンプ・トレーラー」の中でなぜ「オフロード」タイプのものが人気なのか? そう、場所によっては「悪路」度合いが半端ではないからです。

都市部から離れると「野生の王国」となる南アフリカ。野生のゾウやキリンを見ることもできる国立公園もあります。日本の「未舗装道路」といえばアスファルト舗装はなくても整備はされているところがほとんどですが、そうしたサファリルートでは「ただ車の轍があるだけ」というところもしばしば。いわば「車がつくるけもの道」みたいなものです。当然オフロード仕様でないと乗り切れないのです。

当地では牽引用のトウバー(tow bar)がついている自家用車も多く、普段から大きなものを運んだり移動用にトレーラーを所有したり、ガソリンスタンドにレンタルできるお店が併設していたりと、とても日常的です。

キャンプもオートキャンプが主流で、特に長期の休みに何泊も出かける際に活躍するのが車でけん引するトレーラーです。シンプルな積載用はかさばる道具類をいれてしまえば、セダンの乗用車でも荷物の隙間に座るなんてことなくゆったりと移動ができます。

またキャンプ用の色々な道具や寝具も組み込まれているトレーラーもあり、特にオフロード仕様のものはこれさえあればどんな未開の地にでだってキャンプできそう!っといった雰囲気で、とても心強いキャンプの友です。

オフロード・キャンプ・トレーラー装備

牽引する宿泊施設として、現地では「キャラバン」と呼ばれているキャンパー・トレーラーも見かけますが、アウトドア&ドライブ好きな人たちに人気なのが「オフロード・キャンプ・トレーラー」。そんなアフリカらしい「オフロード・キャンプ・トレーラー」をいくつか見ていきたいと思います。

小型750kg以下で普通免許でも可能なトレーラー

日本と同じで、乗用車が運転できる普通運転免許では750kgまでであれば、特別な免許なしでトレーラーを牽引運転できます。

一つ目小型トレーラー「バガボンド」はヘリコプターのような丸みを帯びたかわいい形。トレーラーの中に泊る式で、ダブルのサイズのベッドが備え付けてあり、駐車すればすぐにでも寝れる状態。電気も通っており、ベッドで携帯などの充電もできます。

小さなキッチンはトレーラーの後ろの部分にあり、冷蔵庫、ガス調理器、電子レンジ付。これはキャンプ初心者でもテントを組み立てたりする心配もなく、気軽に利用しやすいと思います。

「バガボンド」水平に駐車し、水平になる用安定させたらベッドの出来上がり。

別売りの付属品タープは270度に開き、3.5平方メートルほどのスペースができる (写真提供:https://www.kemptoncaravans.co.za/) 。

販売店の飼い猫 。居心地がいいのでいつもここで寝ているそう。

トレーラーの後ろを開けるとキッチン、調理用ガスは別途横付け。

もう一つの小型トレーラーは、アウトバウンド・アドベンチャー シリーズのブリーズ。車で走行する状態だと四角い普通のトレーラーにしか見えませんが、トレーラーの蓋を開けるとそれ自体が屋根の一部となり宿泊スペースになり、ダブルベッドに早変わり。キッチンはというと、トレーラーの横から引き出すタイプの棚に冷蔵庫とガス調理器がついています。

アウトバウンド・アドベンチャー 最新シリーズの「ブリーズ」。

上の蓋を開けるとベッドが。その下に収納スペース。

調理器具も据え付け式。器具がフィットするように作ってある。

車とつなぐ部分にも小さな収納あり。

小型トレーラーはシンプルな設備ですが、つくりがわかりやすく、手軽で値段もそこまで高くありません。設置も簡単なので、何か所か回るツアーの時などにちょうどよさそうです。

 牽引免許が必要な大型サイズのトレーラー

牽引免許が必要で、引っ張る車もそれなりのサイズのSUVでないといけないのですが、地元もオフロードファンには人気の大型のトレーラーもご紹介します。

「タフ・キャッツ」の「シュムバ」開け放つとキッチンの出来上がり。

広々のダブルベッド 一部はテントの下に飛び出る。

「タフ・キャッツ」の「シュムバ」にはダブルベッドとセミダブルのベッドが備わっています。トレーラー上部のテントの屋根を上げると背の高いの方でもかがまずに中で立つことができます。

中には小分けされジップがついた棚、外には調理道具が設置された引き出しがたくさん。グラスもガタガタしないようぴったりとはまるような作りになっており、収納スペースが充実しています。外側につく調理道具類の扉をあけ放つとその場が一気に台所の雰囲気になり、料理をするのが楽しくなりそうです。

ジップができる収納は悪路の移動でも安心。

タンクからの水が使えるので、道端でも調理ができる。

また水のタンクとガスの湯沸かし器もついており温かいシャワーを浴びることもできます。大型のトレーラーはただ多くの人数が泊まれるだけでなく、設備もバラエティに富み、できることが広がりますね。

シャワー用のガス湯沸かし器。

シャワーはトレーラーの後ろ側に。

この状態で牽引 すべて閉じるとかなりコンパクト (写真提供:https://www.kemptoncaravans.co.za/) 。

テントを広げると屋台のよう 自然の中で調理ができる 。

今回取材したヨハネスブルグにあるトレーラー専門店Kempton Caravan &Leisure world(https://www.kemptoncaravans.co.za/)によると、オフロード・キャンプ・トレーラーで販売しているもののほとんどが南アフリカ製。環境やお客さんのニーズに合わせてトレーラーの開発、製造するくらい、需要があることが分かります。

全体的にみてオフロード・キャンプ・トレーラーは、やはり悪路での移動やキャンプ先での厳しい環境にも耐えられる安定感があり、しっかりとした作りをしていました。また質が良いマットレスや素材を使っており、ラグジュアリー感も持ち合わせています。また、これだけ色々な装備があるのにカスタマイズできるオプションもたくさんありました。電気の供給用にソーラーパネルや蓄電システムもつければ、本当にアフリカ大陸のどんな果ての地でもキャンプができます。

キャンピングカー事情もところ変われば品変わる。パンデミックが終息したら、ぜひオフロード・キャンプ・トレーラーをレンタルして南アフリカの大自然を楽しんでください!

私が書きました!
南アフリカ在住ライター(海外書き人クラブ)
山田チカ
2007年より南アフリカ ヨハネスブルグ在住会社員。その昔していたテレビのコーディネーター業でサファリ経験豊富。旅行好き、家族みんなアウトドア大好きで、自然豊かなアフリカを満喫中。屋外にいることが多く、休暇のたびにキャンプやグランピングに出かけます。海外書き人クラブ会員として、南アフリカやアフリカ各地の情報を発信しています! https://www.kaigaikakibito.com/ 
この記事をシェアしよう!

関連記事

『 キャンピングカー 』新着ユーザー投稿記事

『 キャンピングカー 』新着ユーザー投稿写真

『 キャンピングカー 』新着編集部記事

おすすめ記事

【消費税の価格表記について】
記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年3月以前の記事に関しては(税抜)表示の場合もあります。