冬のキャンプに武井バーナー「パープル・ストーブ」が手離せない理由 | 暖房器具 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

冬のキャンプに武井バーナー「パープル・ストーブ」が手離せない理由

2021.11.06

筆者私物。

これからの季節のキャンプにおいて、必需品になる暖房器具。冬キャンプの快適さは、暖房器具で決まると言っても過言ではありません。

そんな暖房器具はいくつかの種類があります。熱源だけで考えても灯油やガス、薪などと、いろいろあります。種類と同じ数だけ特徴もあるため、自身のスタイルや好みによって選択することになります。

暖房器具をこれから購入しようと考えている方は、悩んでしまうことでしょう。そこで、筆者はそんな方には灯油ストーブをおすすめします。

さまざまな熱源がある中で、灯油を熱源とするストーブはガスなどに比べても安全性が高く、かつ火力が強いといった特性があるため、冷え込む時期においても安定して暖をとることができるのです。

その灯油ストーブの中でも、特に圧倒的な存在感を放っているのが、武井バーナー「パープル・ストーブ」です。

パープル・ストーブの存在が、冬キャンプの気分を一層高めてくれます。

パープル・ストーブには301Aと501Aの2種類のモデルが展開されています。筆者は301Aを2年ほど使用しており、冬キャンプではすでに手離せない存在となっています。

ちなみに、301Aと501Aの違いは、501Aは301Aと比較してタンク容量が大きく、タンクの圧力計が標準装備されているところになります。

最近では品薄状態になるほどの人気があるパープル・ストーブですが、どこに多くのキャンパーから指示される秘訣があるのか、今回は愛用者目線でご紹介します。

武井バーナー「パープル・ストーブ」の人気の秘訣

無骨な見た目と高火力

パープル・ストーブの魅力はなんといっても、「見た目」です。最近の洗練されたギアとは異なり、無骨でどこかレトロさもあり、温かみを感じることができます。

火器周りのメカ感と真鍮(しんちゅう)製のパーツ類の組み合わせは、ギア好きのキャンパーには堪らないフォルムではないでしょうか。

また、筆者が愛用しているパープル・ストーブ301Aは、16cm×33cmと他のストーブに比べて圧倒的にコンパクトでありながら、1Lの水を夏は2分、冬でも4分で沸騰させるほどの高い火力があります。

これほどの火力がありますので、冬キャンプにおいて安心感をもたらしてくれる、とても頼もしい存在になります。

燃費が良い

次に挙げることができる魅力は、燃費の良さです。また、使用する燃料が灯油なので、燃料を安価で手軽に入手できるのも魅力の一つです。

タンク容量が1.2Lで、燃焼時間は満タン時で約4時間。5Lの携行缶に灯油を入れていけば、1泊のキャンプは問題なく過ごせることになります。

筆者が使用している5Lの携行缶。これがあれば、1泊のキャンプでは安心です。

バーナーとしても使用できる

「パープル・ストーブ301Aのセット」と呼ばれるモデルには、ストーブ本体のほかに、バーナー用の風防と五徳が付属されています。

付属のパーツを使用する事で、バーナーとして高火力を活かすこともできます。

それらを使えば、高火力であるパープル・ストーブをバーナーとして使用することができますので、用途が広がります。

パープル・ストーブの使い方

加圧式のランタンのように、パープル・ストーブには点火する手順があります。使い方を見ていきましょう。

プレヒート

灯油など液体燃料を使用するギアなどは、燃料の気化を促進するために、プレヒートと呼ばれる作業が必要になります。そのプレヒートの前準備として、タンク横に付属しているポンプを突いて、タンク内を加圧します。

なお、301Aの場合、タンク内に灯油を8~9分目まで入れて、ポンピングを40回~50回くらい行ないます。圧力にして0.15MPaが、メーカー推奨となっています。

タンク横に付属しているポンピング用のロッドを突いて、タンク内を加圧します。

加圧後、予熱バーナーのコックを開くと気化した灯油が噴出されます。この気体に着火し、プレヒートを行ないます。

なお、プレヒートは冬場であれば、5分以上行なうのがいいでしょう。

ポンピング後、余熱バーナーのコックを操作し、着火させることでプレヒートできます。

点火

プレヒートができたら、メインバルブを開放して点火します。

このとき、青い炎が安定していれば点火完了となります。青い炎が安定せず、炎上する場合にはプレヒート不足が考えられます。その場合は焦らずに、メインバルブを閉鎖し、再度プレヒートを行ないましょう。

付属のパーツを使用して、メインバルブを開放します。その後、青い炎が安定していれば点火完了です。

パープル・ストーブを使用する上での注意点

取り扱いに多少手間がかかる

先ほど述べたように、ポンピングやプレヒートなど、点火までの手順があり、取り扱いには多少のコツが必要です。また、長く使い続けるためには、使用後は煤(すす)の掃除やメンテナンスが不可欠になります。

このように手軽に扱いづらい点もありますので、手のかかる作業も含めて楽しめる方向けのギアと言えるでしょう。

このように使用後はホヤなどに煤が付着しますので、こまめに手入れする事が、長く使い続けるコツになります。

パープル・ストーブ301Aには圧力計が付属してない

冒頭でも述べたとおり、パープル・ストーブ501Aのセットには、圧力計が標準装備されていますが、301Aのセットには圧力計は付属しておりません。

ポンピングの際に、圧力をかけすぎてタンクを損傷させるといったリスクもありますので、心配な方は、オプションの圧力計を取り付けるといいでしょう。

冬キャンプに武井バーナー「パープル・ストーブ」を連れていこう!

武井バーナー「パープル・ストーブ」について紹介しました。

取り扱いには多少の手間やメンテナンスが必要なものの、その見た目とコンパクトながらに高火力であるパープル・ストーブは、これからの季節のキャンプには無くてはならない存在です。

コンパクトなボディから発せられる高火力は、冬キャンプには欠かせません。

現在は人気のため、品薄状態が続いていますが、興味のある方はアウトドアショップなどの入荷情報をこまめにチェックすることをおすすめします。

武井バーナー「パープル・ストーブ」を使えば、もっと冬キャンプが楽しくなりますよ。

武井バーナー パープ・ストーブ301Aセット

容量 : 1.2L
重量 : 1.8kg
寸法 : 16cm×33cm
連続燃焼時間 : 約4時間

私が書きました!
アウトドア愛好家
たまぞう
キャンプや釣りといったアウトドアが好きで、将来は自然に囲まれて暮らすのが夢。最近ではキャンプを通じて、コーヒーや料理、DIYなど、様々なカルチャーと合わせて楽しむ。子どもたちにも、自然と触れ合うことでたくさんの経験をしてもらいたいと思っている。

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