山の先輩が選んだガスバーナー3選。初めて選ぶ一台は?惚れた理由と魅力を聞きました | バーナー・燃焼器具 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.10.08

    山の先輩が選んだガスバーナー3選。初めて選ぶ一台は?惚れた理由と魅力を聞きました

    登山を始めると、まず何から揃えてよいのか分からないアイテム類。そんなときは、最初からいくつもの道具を集めるのではなく、必要なものだけを購入しながら徐々に揃えていくのも楽しみのひとつです。

    山で心地よく過ごすために欠かせない”シングルガスバーナー”は、持っているだけでお湯を沸かしたり調理ができ、山での過ごし方を大きく変えてくれるので必ず揃えたいアイテムの一つ。登山の魅力が倍増するバーナーを選ぶ際のポイントを交えながら山の先輩たちがバーナーがご紹介します。

    山の先輩が愛用しているバーナーたち

    ガス缶の種類で選びました

    ひとつ目は、イワタニの「カセットガス ジュニアコンパクトバーナーCB-JCB」です。燃料はコンビニなどでも購入ができる手軽な家庭用のカセットガスボンベ(以下CB缶)を使用するタイプ。

    公式サイトによると、高熱効率バーナーを採用することで高い加熱能力を備え1Lの水が約4分で沸騰させることが出来るのが特徴。風防を兼ねたゴトク構造だから風に強いのだとか。YOSHIMIさん、このバーナーを選んだ理由を教えてください!

    CB缶が手軽とイワタニC B -JCBを愛用するYOSHIMIさん

    YOSHIMIさん:ガスバーナーを買うことになり、せっかくならガスボンベが購入しやすいものが良いかなと思いました。山用のガスボンベってアウトドアショップでないと購入できないじゃないですか?いざ使おうと思ったらガス残量が無かったみたいなことになるのが嫌だったんです。これなら山に向かう途中のコンビニでも買えますからね。購入前はCB缶だと火力が弱いと仲間に言われて心配だったけど、今の商品は火力はとても強くてお湯を沸かすスピードも十分な速さであったことも選んだ理由です。それと缶をオシャレな見た目にするためにガス缶用の革カバーを自作して楽しんでいます。シンプルな筒型であるCB缶なら1枚の革をつなぎ合わせるでけで、こんな風にDIYを楽しむことも出来ます。

    CB缶は2,000mの高所やとても寒い場所では残念ながら火力が落ちるので実用的ではなくなってしまいますから、今では雪山に行くのかなどのシュチュエーションによってOD缶のバーナーとCB缶のバーナーを使い分けています。

    自作した革ボンベカバーはステッチがかわいいくてお気に入り。

    超軽量で可愛いから選びました

    ふたつ目は、イワタニプリムスの「フローリスト サクラ P-114ナノストーブ限定バージョン(現在は販売終了しフェムトストーブP-115にモデルチェンジ)」です。こちらの燃料はアウトドアガスボンベ(以下OD缶)を採用し本体重量わずか63g、手のひらに収まるほどコンパクトになる軽量小型バーナー。MIKAKOさん、このバーナーを選んだ理由を教えてください!

    小型軽量がベストショイスとイワタニプリムスのP-114を愛用するMIKAKOさん

    MIKAKOさん:普段はトレイルランニングを中心に楽しんでいて、荷物をミニマムにして行動するスタイル。バーナーや食器を持っていくのは美味しい食事がしたかったから。せっかくなら山でSNSで映える温かいご飯を色々と作りたくなって、なるべく軽いものをと思って見つけたのがこのモデルなんです。もう店頭で見つけた時は「イワタニのサクラ」一択でした。バーナーなのにサクラ色のカラーアルマイト加工された本体と操作性が良さそうな木製ツマミもオシャレ。専用のサクラ色の収納ポーチが付属するなど可愛くて、他のものは目も行きませんでした(笑)。

    本体は、使ってみてびっくり! こんなに小さくて軽いのに、1Lの水が約3分もかからず沸騰させることが出来ます。購入当時は山専用品の性能の高さに驚きました。OD缶なら高所や寒いところでも使えますし、ガス缶は小さなサイズから大きなサイズまで揃っていて色々と選べるのでシチュエーション毎に選べます。最初の1台で悩んでいるなら、ぜひ選んで欲しいのは小型軽量なバーナーですね。

    小型で軽量なのでコンパクトに収納できる。サクラ色がお気に入り。

    皆んなで楽しみたいから選びました

    三つ目は、イワタニプリムスの「ウルトラ・スパイダーストーブII P-155S」です。こちらも燃料はOD缶を採用した”分離型”と呼ばれるガス缶とバーナーがホースで接続されたタイプです。公式サイトによると、4本の長いブレードタイプの五徳が装備され、風防を兼ねるようにX字状に設置されているのが特徴。燃焼熱でガスの気化を促進させるプレヒートパイプを装備しているので安定した燃焼を実現するそう。MASAさん、このバーナーを選んだ理由を教えてください!

    安定性と仲間と楽しむなら分離型のイワタニプリムスP-155SとMASAさん。

    MASAさん:しっかりした本体は脚部と一体型で鍋を置いても低重心なので調理時の安定性が抜群です。山をゆっくりと楽しんだり、大勢で泊まりがけで楽しむには最適。例えば大きめの鍋を囲んだ料理を皆んなで楽しめたりするところが分離型の魅力です。普通のバーナーはどうしても五徳の位置が高いので鍋を片手で押さえてないと倒れそうで不安なんです。ここまで安定してるのは、分離型ならではの実力といっても過言ではありません。実はこれは2台目に購入したものなんです。元々はイワタニプリムスの定番商品であるウルトラバーナーP−153を愛用しているんです!小型軽量でクッカーの中に必要なものが全て収納できるジャストサイズが気に入っています。 でもこの分離型バーナーはコロナ禍が終わったら、皆んなで山ごはんをワイワイと楽しむときに使ってほしいアイテムとしてお勧めします。

    OD缶ならクッカーの中にバーナーと一緒に収納できるのも魅力。

    まとめ

    登山で使うシングルガスバーナーを選ぶ際のポイントは主に3点です。

    燃料にはガソリンを使うストーブもありますが、初めて買うなら取り扱いが楽で手軽なガスストーブが間違いありません。使用するガスボンベのタイプは2種類(CB缶、OD缶)です。将来は2,000mを超える高所や寒い時期で使うことを考えたら”OD缶”を選んでください。

    本体の大きさと重さは、荷物の多くなりがちな登山では小型軽量なものを選ぶのがベスト。最近の製品はどれも火力については実用十分なものばかりです。なので選ぶ際は”ガスの消費量に注目”してください。いくら火力が強くてもガスをたくさん消費するものだと予備のガス缶を多く持たなくいけなくなってしまいます。ガス消費量の目安は製品のホームページに記載されていますので比較することをおすすめしています。(編集部注:基本的にガス缶はバーナーと同メーカーのものをご使用ください)

    一体型を選ぶか分離型を選ぶかといったら、最初の一台はとても使いやすく様々なメーカーから多くの製品が発売されているので選ぶ楽しみもある“一体型”をオススメします。

    今回は、山を楽しむ先輩たちにお気に入りのバーナーをご紹介いただきました。実際に使用してみて気が付いたことなどが伝わりましたでしょうか? これから登山を初めようという方やソロキャンで使えるシングルバーナーを手に入れて、いつもとは一味違うスタイルに挑戦してみてはいかがでしょうか。

    私が書きました!
    JSPO公認山岳コーチ
    岸 正夫
    アウトドアの楽しみを多くの人と共有したいと“山ごはんクラブ”を主宰。キャンプだけでなく低山ハイキングから高山縦走まであらゆる山行を楽しむ。トレイルランニングやウルトラランニング歴も長い。遊ばせてもらっているフィールドに恩返しする気持ちで、ハイキングコースの整備に取り組んでいる。

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