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    焚き火・火おこし道具

    2021.12.26

    焚き火シートはキャンプに便利。失敗しない選び方や人気商品を紹介

    焚き火シートは、焚き火の下に敷いて使うアウトドアアイテムです。さまざまな種類の商品が販売されているため、購入前に性能やサイズを確認する必要があります。焚き火シートの重要性や失敗しない選び方、おすすめ商品を紹介します。

    焚き火シートとは?必要な理由

    たき火と焚き火台

    焚き火シートを使えば、焚き火によって生じる熱から地面を保護できます。焚き火が終わった後の片付けが楽になることもポイントです。

    地面へのダメージを抑える

    焚き火をすると、高温の熱が地面に伝わります。直火による焚き火でなくても、放射熱の影響を受けたり長時間焚き火を続けたりすると、地面の高温化は避けられません。

    キャンプサイトに芝生が植えてある場合は、地面が熱を受けると、芝生が焦げたり枯れたりする原因となります。二度と草が生えない地面にもなりかねません。

    焚き火シートを焚き火の下に敷くことで、直下の地面を熱から保護できます。地面がきれいに整備されているキャンプサイトでも、安心して焚き火を楽しめるでしょう。

    地面や芝生を傷めることは、環境破壊にもつながる行為です。焚き火シートによる地面の保護は、キャンプ場で利用者が意識すべきマナーともいえます。

    後片付けが簡単に

    焚き火が済んだ後は、飛び散った灰や燃え残った炭・薪を片付ける必要があります。焚き火シートを敷いておけば、これらをまとめて包んで捨てられるため、後片付けが楽です。

    焚き火台やトングも一緒に包み、灰捨て場や洗い場まで持っていけば、何往復もせずに済むでしょう。

    焚き火台をそのままの状態で運ぶと、薪が崩れたり風にあおられて灰が顔に飛んできたりする恐れがあります。シートに包んで運べば、このような心配がありません。

    火が完全に消えるまで待てない場合に、後片付けを時短できることもメリットです。薪に多少の火が残った状態でも、焚き火シートに包めば灰捨て場まで運べます。

    焚き火シートの選び方

    焚き火の前でコーヒーを飲むふたりの女性

    焚き火シートを選ぶときには、シートや地面が受けるダメージを考慮し、素材や耐熱性・断熱性に注目することがポイントです。火の粉を広くカバーできるように、サイズもチェックしましょう。

    素材で選ぶ

    焚き火シートに使われる素材は、主に『スパッタシート』と『カーボンフェルト』の2種類に分けられます。

    スパッタシートは、繊維状にしたガラスで構成された素材です。耐熱性が高く、火花や燃えかすを付着させる飛散防止効果もあります。素手で触ると細かい繊維が刺さるため、手袋が必須です。

    シリコンコーティングが施されたスパッタシートなら、素手で触っても痛さを感じません。火花や燃えかすを弾くため、掃除も楽です。

    ほつれにくい特性を持つカーボンフェルトは、カットしてオリジナルのシートを作れます。軽量で触り心地がよいことも特徴です。

    耐熱性・断熱性能を確認

    焚き火シートを選ぶ際は、耐熱性と断熱性をチェックすることも重要です。シートや地面を熱から保護する指標として使われます。

    耐熱性能はシート自体が耐えられる温度です。一般的には、瞬間的な耐熱温度と、継続的な耐熱温度が表記されています。

    酸素が十分に供給された状態での焚き火の温度は、800~900度Cが目安です。耐熱性を考慮して商品を選ぶなら、少なくとも800度C以上の耐熱温度が求められます。

    断熱性能が高いシートは、焚き火の熱から地面を保護する効果がより高まります。スパッタシートに比べ、カーボンフェルトの方が断熱効果は高めです。

    ダメージ軽減には断熱性がポイント

    耐熱性が高ければ、シート自体がダメージを受けにくくなります。ただし、耐熱性はあくまでもシート自体を長持ちさせるための指標であり、地面への影響を考える場合は断熱性の高さが重要です。

    耐熱性が高くても断熱性が低ければ、焚き火の熱は地面に伝わりやすくなります。焚き火シートが本来の役割をきちんと果たすためには、断熱性能を重視する必要があります。

    スパッタシートは耐熱性に優れていますが、断熱性はそれほど高くありません。地面の保護を考慮するなら、より断熱性の高いカーボンフェルトがおすすめです。

    サイズもチェック

    焚き火シートのサイズは、焚き火台の4倍程度の広さが理想です。焚き火から飛び散る火の粉を十分に拾えます。

    数人で使用するのに適した焚き火台は、50cm四方のサイズが一般的です。1辺が1mのシートなら焚き火台の4倍の大きさになるため、多くの焚き火台にフィットするシートだといえるでしょう。

    大きめの焚き火台を使う場合も、焚き火台よりひとまわり大きいサイズのシートを選びましょう。カーボンフェルトを使ったシートなら、自由な大きさにカットして必要なサイズのシートを作れます。

    アウトドアブランドの人気焚き火シート

    たき火と焚き火台と焚き火用シート

    写真提供:DOD

    人気のアウトドアメーカーが販売する焚き火シートを紹介します。安心して使用できる商品を探している人におすすめです。

    コンパクトに収納できる DOD「タキビバビデブー」

    焚き火用シート

    火の粉やこぼれ落ちた薪から地面を守れる耐火シートです。焚き火の下にある芝生や枯れ草への延焼を防げるため、安心して焚き火を楽しめます。

    広げたときのサイズは約1m四方で、収納時には縦約33cm×横20cm×厚さ5cmまでコンパクトになります。収納バッグに入れれば持ち運びに便利です。

    素材には燃えにくいガラス繊維生地を採用しています。汚れを落としやすいシリコン加工が施されている点も特徴です。

    シートに足を引っ掛けにくいように、四隅の角を落とした八角形にデザインされています。8方向から焚き火を囲めるため、大人数で使いやすいことも魅力です。

    人気のロングセラー商品 ロゴス「たき火台シート」

    焚き火用シート

    国内アウトドアブランド大手の『ロゴス』が販売するロングセラー商品です。約130cm×80cmの長方形にデザインされています。

    生地の素材は、耐熱温度約500度Cのグラスファイバーです。焚き火の下に敷くことで、地面に焼け跡や焦げができるのを防げます。四隅にはハトメが付いており、ペグで固定することが可能です。

    大きめのサイズに設計されているため、バーベキューグリルをゆったりと配置できるでしょう。卓上グリルを使う場合は、このシートを二つ折りにしてテーブルの上に置いて使用できます。

    • 商品名:ロゴス「たき火台シート」
    • Amazon:商品ページ

    日本製の安心クオリティ ZEN Camps「焚き火シート」

    2020年に誕生した国内キャンプギアブランド『ZEN Camps』が手掛けています。キャンプ好きのスタッフたちが現場での使いやすさを追求して開発した、日本製の焚き火シートです。

    耐熱温度約550度Cの、熱に強い素材を採用しています。放射熱や火の粉の影響で地面が受けるダメージを軽減できます。

    特殊加工により、ガラス繊維によくあるチクチクとした手触りの悪さがない点も魅力です。チクチクが苦手な敏感肌の人にもおすすめです。

    難燃性の糸を使用しているため、火の粉が落ちても糸が切れません。四隅にはハトメが付いており、強風が吹いていてもペグダウンすれば安心です。

    プロ品質の人気焚き火シート

    焚き火とコーヒー

    工業用の耐火繊維を作っているブランドの焚き火シートを紹介します。プロ品質の素材なら、確かな耐熱・耐火性を発揮してくれるため、安心して使用できます。

    耐熱・耐火性に優れた ICHIFUJI「スパッタシート」

    耐熱・耐火に特化したシートです。耐熱温度は700度C、瞬間使用可能温度も1500度Cと高く、火の粉による着火や高温による発火を防げます。

    使用素材は、傷が付きにくく破れにくいグラスファイバーです。生地が分厚いため、高い耐久力を発揮します。色落ちしにくい点も特徴です。

    全辺にほつれ防止加工が施されています。肌触りは柔らかいものの、ガラス繊維が皮ふに刺激を与えることもあるため、手袋を着用して使用しましょう。

    皮ふ刺激が軽減された 吉野「シリカクロス汎用タイプ(ハト目)1号」

    難燃試験で最もランクの高いA種に合格している、耐熱性に優れたシリカ繊維を素材に採用しています。ヒート処理が施されており、皮ふへの刺激が軽減されているのが魅力です。

    柔らかいため、地面の凸凹にもよくなじみます。引張強度に優れており、強い力を加えても破れにくい性質を持っています。

    焚き火から受けた火の粉を付着させるため、飛散防止効果に優れている点も特徴です。水をまいて使用すれば、耐熱効果をより高められます。軽量で持ち運びしやすく、どこでも気軽に使えるのもメリットです。

    • 商品名:吉野「シリカクロス汎用タイプ(ハト目)1号」
    • 楽天:商品ページ

    丁寧な縫製で長く使える チエ化学「焚き火シート ハトメ付」

    耐熱作業温度は800度C、瞬間使用可能温度も1500度Cと、高い耐熱性が備わったガラス繊維素材を使用しています。耐久性も高く、生地の厚さは約0.85mmの極厚仕様です。

    ほつれやすい折り返し部分やハトメ部分は、丁寧な縫製が施されています。約30mmの長さで折り返しているため、よりほつれにくくなっている点もポイントです。

    素材の色をそのまま使った無加工・無着色で、色落ちの心配がありません。広げたときのサイズは、多くの焚き火台に適した1m四方です。

    • 商品名:チエ化学「焚き火シート ハトメ付」
    • 楽天:商品ページ

    カーボンフェルトの人気シート

    焚き火台の上にのせた薪

    写真提供:BUNDOK

    断熱性に優れたカーボンフェルトは、地面を熱から守ってくれる素材です。おすすめのカーボンフェルト製シートを2点紹介します。

    コスパ抜群 BUNDOK「焚き火シート」

    焚き火用シート

    熱伝導率の低いカーボンフェルトを素材に採用し、地面を焚き火の熱から保護できるシートです。耐熱温度も約700度Cと、工業用シート並みの耐熱性能を備えています。

    気軽に購入できるコスパのよさが大きな魅力です。約60cm×60cmとやや小さめなサイズであるため、地面を広めにカバーしたい場合は数枚購入するのもよいでしょう。

    販売メーカーの『BUNDOK』は、アウトドアのキャンプギアを取り扱う国内メーカーです。信頼できる日本企業の商品を探している人にも向いています。

    小さめサイズでソロキャンプ向け MG TRAIL「焚き火シート」

    3mm厚のカーボンフェルト素材を使った焚き火シートです。約45cm×45cmの小さめサイズで、ソロキャンプでの使用に適しています。

    耐熱温度は約700度Cと高いため、シート自体がダメージを受けにくいことも特徴です。ガラス繊維特有のチクチクした刺激はなく、アスベストなどの有害物質も含まれていません。

    焚き火の下に敷くだけでなく、卓上でのバーナーや、アルコールストーブ用バーナーパッドとしても活用できます。小さめサイズの焚き火シートを探している人にもおすすめです。

    スパッタシートの人気商品

    バーベキューグリルで肉を焼く

    スパッタシートは、耐熱性が高く、火の粉を付着させる飛散防止効果もある素材です。高性能なおすすめ商品をチェックしておきましょう。

    手ごろな価格で高性能 CARBABY「焚き火シート」

    耐熱性に優れた素材を採用しているため、地面や芝生を熱や火の粉から保護します。耐熱温度700度C、瞬間使用可能温度1500度Cの高性能シートです。

    シリコン加工が施されているため、ガラス繊維の刺激を感じることなく、素手で作業できます。親水性と撥水性が高いため、汚れを簡単に水で落とせることも魅力です。

    サイズは約98cm×61cm、コンパクトに収納できるため持ち運びにも便利です。高性能でコスパのよいスパッタシートを求めている人に向いています。

    断熱性に優れた Supracing「タキトラ焚き火台シート」

    高い耐熱性能と断熱性能を併せ持ったスパッタシートです。耐熱温度500度C、瞬間使用可能温度800度Cの優れた耐熱性を備えながら、地面に熱を通しにくい断熱性も備わっています。

    表面には特殊コーティングが施されているため、グラスファイバー特有のチクチクした痛みを感じにくいでしょう。皮ふへの刺激を気にせず作業できるのは、うれしいポイントです。

    四隅にはハトメが付いており、強風にあおられそうなときにもしっかりと固定できます。手触りが滑らかで柔らかく、掃除がしやすい点も魅力です。

    • 商品名:Supracing「タキトラ焚き火台シート」
    • Amazon:商品ページ

    まとめ

    焚き火シートとは、焚き火から出る熱や火の粉から、地面を保護する目的で敷くアウトドアアイテムです。飛び散った灰や燃え残った炭をまとめられるため、後片付けが楽になるメリットもあります。

    焚き火シートを選ぶ際、特に重視したいポイントが、耐熱性と断熱性です。スパッタシート素材は耐熱性が高く、カーボンフェルト素材は断熱性が高いという特徴を持っています。

    焚き火台の4倍程度の広さがあれば、灰や火の粉を十分にカバーすることが可能です。キャンプ場でのマナーを守るためにも、焚き火を楽しむ際には焚き火シートを用意しましょう。

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