山火事を防ぐ!キャンプの焚き火で注意すべき6つのポイント | 焚き火のコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.03.14 斎藤純平

    私が書きました!
    アウトドアライター
    斎藤純平
    キャンプに関する記事を中心に執筆しているアウトドアライター。趣味はキャンプ・国内旅行・バイク・スキューバダイビング。温泉や神社を巡るのも好きで、そこそこ詳しい自信あり。どこにも定住しない自由気ままな生活を目指すため、ライターとして活動している。

    1年間で発生する山火事のうち、約3割が焚き火によるもの!

    たくさんの動植物の命を奪ってしまわないように努めなければなりません。

    焚き火はキャンプのなかでもとくに大きな楽しみの1つ。焚き火をしたいがためにキャンプへ行く方も多いことでしょう。

    しかしその焚き火が原因で山火事が発生するケースが非常に多いことは、あまり知られていません。

    林野庁が公表しているデータ(平成27〜令和元年)によると、1年間に発生する山火事(林野火災・森林火災)の平均件数1234件のうち、焚き火を原因とする山火事は373件。全体の30.2%にのぼります。

    出火の原因が判明しているものとして、もっとも多いのが焚き火です。

    そのなかの何割がキャンプ中に発生したのか定かではありませんが、このようなリアルな数字を見ると、けっして他人ごとではないと改めて気づかされます。

    新たなキャンプシーズンの到来に向け、私たちが焚き火をする際に気をつけなければならないことを確認しておきましょう。

    今日からできる!焚き火で気をつけるべきこと6項目

    山火事は誰もが簡単にできる注意・行動で防ぐことができます。大切なのは「リスクとなるような行動をとらない」という心持ちです。

    そもそも焚き火自体が山火事のリスクをはらんでいる行為。そんな焚き火を安全に楽しむために、以下の項目について今日から心がけていきましょう。

    1.燃えやすいものの近くで焚き火をしない

    木やガスボンベの近くで焚き火をするのはNGです。

    燃えやすいものや、火がついたら消火が困難なものの近くで焚き火をしてはいけません。

    地面に落ちている木の葉にも注意しましょう。落ち葉が大量にある場合はそれを寄せてスペースを作るか、別の場所で焚き火をするのが賢明です。

    当然近くにガスボンベがないかもチェックしましょう。ガスボンベは高温にさらされると爆発する恐れがあります。

    また、相応の注意をはらわずに燃えやすいものの近くで焚き火をした場合、軽犯罪法に抵触する恐れがあることも覚えておかなくてはなりません。

    軽犯罪法に違反すると拘留(1日以上30日未満)、または科料(千円以上かつ1万円未満)が課せられることになります。

    2.「乾燥注意報」発令時や風が強い日は焚き火をひかえる

    乾燥した落ち葉はとても燃えやすいので要注意。

    湿度が低いときは落ち葉などに引火しやすいため、とくに注意が必要です。

    落ち葉や枯れ草に含まれる水分量が減っており、小さな火の粉がついただけで簡単に燃えてしまいます。

    そして空気が乾燥している状態に風が加わると、さらに山火事が発生しやすい状態になります。炎が風にあおられ、あっという間に燃え広がってしまうからです。

    2021年2月21日に栃木県足利市で発生した山火事においても、乾燥と強風の2つの条件が重なったことが、被害が大きくなった要因の1つという見方もされています。

    乾燥注意報が発令されている日はとくに火災が発生しやすい状況なので、それに加えて強い風が吹いているときは焚き火をひかえましょう。

    3.一度に大量の薪を燃やさない

    薪の乗せ過ぎは危険です。燃えた薪が地面に落ちる可能性があります。

    焚き火を安全に楽しむには、あまり激しく燃やさないことも大切です。大きく燃え上がる焚き火は火災のリスクを高めるうえに、薪も無駄になります。

    とくに焚き火台からはみ出るほどの薪を燃やすのは、大変危険な行為です。燃えて崩れた薪が地面に落ち、落ち葉などに引火する可能性があります。

    焚き火台のサイズを考慮しつつ、いちどに燃やす薪の量はほどほどにとどめておく。

    そして穏やかに揺れる炎に風情を感じてみたりするのが、大人の楽しみ方ではないでしょうか。

    4.ジェルタイプの着火剤の継ぎ足しをしない

    ジェルタイプの着火剤は、メチルアルコールから作られています。

    着火剤の種類は、固形タイプとジェルタイプの2つに大別されます。

    なかでもジェルタイプの着火剤を使用する際は、とくに注意が必要です。激しく燃えるうえに、手や服に付着しやすいという特徴があるからです。

    絶対にやってはいけないのが、焚き火の最中に追加で使用すること。

    実際にジェルタイプの着火剤の継ぎ足しをしたことで、人体に引火するといった事故も発生しています。

    着火剤の継ぎ足しは焚き火に慣れた人でもやりがちですが、非常に危険な行為であることを覚えておきましょう。

    5.焚き火から目を離さない

    近くに燃えるものを置いたまま、目を離してはいけません。

    焚き火から極力目を離さないことも重要です。

    とくに小さなお子様がいる場合は、そのお子様が火災やヤケドにつながる危険な行為をしないように見張っていなくてはなりません。

    とはいえ、トイレに行きたくなったり、車に道具を取りに行く必要が生じたりと、どうしてもその場を離れなくてはならない状況もあります。

    そのような場合には、お子様が焚き火に触らないように一緒について来させ、その間は近くでキャンプをしている大人の方に焚き火の見張りをお願いするという方法もあります。

    また近年愛用者が多い軽量なチェアは、風にあおられて焚き火台の上に倒れる可能性があります。

    やむをえず焚き火台から離れる際には、可燃性のものを焚き火台の周囲から遠ざけておくように心がけましょう。

    6.すぐに消火できるように準備をしておく

    可能なかぎり、消火用の水を用意しておきましょう。

    焚き火から出た火の粉により地面の落ち葉が燃えた場合でも、すぐに対応すれば被害を最小限にとどめることができます。

    どれだけ気をつけて焚き火をしていたとしても、火災のリスクはゼロにはなりません。

    そのため万が一のことが起こった場合に備えて、準備をしておくのが理想的です。

    その準備の1つとして簡単に取り組めるのが、バケツに水を入れて近くに置いておくこと。

    落ち葉が燃えたときや、焚き火の炎があまりに大きくなってしまったとき、すぐに消火できます。

    さらに理想的なのが、消火器を用意しておくことです。バケツ1杯の水ではどうにもならない状態になったとしても、消火器があれば対処できる可能性が高くなります。

    どの程度の準備をしておくかは各々の判断次第になりますが、自分ができる範囲で可能な限りの備えをしておきましょう。

    自分の手に負えなくなった場合は、ただちに通報すること

    被害が大きくなる前に通報しましょう。

    山火事を起こさないために注意をすることは当然として、万が一、火災が発生してしまった場合の行動も非常に重要です。

    自分ではもう消火できないと判断したら、すぐに消防署に通報しましょう。

    そして近くに人がいる場合は、大声を出して火災が発生したことを伝えてください。

    そのほかテントのなかで寝ている人や、近くの施設のなかにいる人にも伝える必要があります。

    もしものときにそれができないのであれば、そもそも焚き火をしてはいけません。

    焚き火で火災や事故を起こさないために注意をはらい、必要な行動を取ることは、すべてのキャンパーにとっての義務です。

    決して努力目標などではありません。

    実際に山火事を起こしてしまった人たちも、自分がそれをやってしまうなど想像していなかったはずです。

    自然のなかで火を扱う人すべてが山火事発生の原因となり得ることを忘れず、楽しく、より安全に焚き火を楽しみましょう。

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