

今回は、身近な材料で作るシェラカップに美味しいコーヒーを淹れるための小細工を紹介してくれた。
身近な道具と材料で5分もかからずに作れるコーヒードリッパースタンド
アウトドア系YouTuber=winpy-jijiiさんの人気コンテンツに、「小細工」シリーズがある。身近な材料で作れて、簡単だけど便利。そんなwinpy-jijiiさんらしい小細工をひとつ教わった。
シェラカップで美味しいコーヒーを飲みたい!

シェラカップに取り付けられたスタンドが、今回の小細工。
「登山やキャンプ、そして、ハイキング。ジジイは、コーヒーを飲むときに、よくシェラカップを使いますねん。ただ、シェラカップは径が大きいので、直接、ドリッパーを置いて淹れられない。なんかええ、方法はないかな?と考えて、思いついたのがこのスタンドですわ。簡単なんで、みんな、やってみてな」
【使った材料と道具】
・針金 2mm径のもの
・円筒形の容器 直径5cm程度のもの
・ダブルクリップ 金属製のもの
・ラジオペンチ
・ワイヤーカッター あると便利

今回使った道具と材料。このほか、ワイヤーカッターがあると便利。
では、作ってみましょう
「はいはい、では作っていきましょうか。まずは、針金を45cm程度に切ります。その針金の真ん中へんを円筒形の容器に巻き付けて針金を円形にします。ある程度まるまったら、いっぺん容器から外して、ギュッと絞ってマグカップの口と同じくらいの大きさ(約7cm)にしてな」

円形の容器などに巻きつければ、簡単に針金をまるくできる。

容器を外して、針金をクロスさせて絞って形を整える。
中身を使い終わった容器もいつか再利用できる
winpy-jijiiさんは、「こんな細工をすることもあるだろう」と、普段から中身を使い終わった容器を捨てずに取っているそうだ。身の回りにあるものは、みな材料。発想次第で、第二の用途が生まれるのだ。
「そしたらクロスした部分を、両方とも90度曲げます。そのあとに、円の付け根から10cmくらいのところを左右長さを揃えて切ります。針金の切り口は、手にひっかからないよう、ヤスリなどで面取りするとさらにいいですね」

ラジオペンチの先を使って、針金を曲げる。

今回は、ワイヤーカッターがあったのでそれを使った。ラジオペンチでも切れる。
「今度は、円の付け根から5cmくらいのところを下に適当な角度に曲げますねん。だいたい120度くらいちゃうかな」

針金2本を同時に挟んで曲げると、きれいに揃う。
「先端を両側に開くように、それぞれ5mmぐらいずつ90度に曲げてや」

外側に向けて90度折り曲げる。
「そこまでできたら、ダブルクリップの片側の針金部分を外します。内側にギュって押せば簡単に外せますから」

ダブルクリップの針金部分を、1個だけ外す。
ダブルクリップの開閉に使う針金の持ち手を片方外して、そこに自作した針金のスタンドを取り付ける作戦とは、さすがのアイデアだ。
「そしたら今外したところに、針金の両サイドを入れます。これをシェラカップのふちに挟んで、きれいに形を整えたら、ハイできあがり~」

針金で作ったスタンドが、ダブルクリップに合体した!
お見事!シェラカップの上にドリッパースタンドが出現した。これなら、口径の大きなシェラカップでも、マグカップのように簡単にコーヒーを淹れられる。

手で曲げながら形を整えたらできあがり。
ものの3分でシェラカップで使えるドリッパースタンドができた!
「このスタンドのええところは、個別包装されたドリップコーヒーでもいけますし、小さなドリッパーを載せて使うこともできるところ。外してしまえばシェラカップの中に入れられるので、登山のときに持ち運ぶにも便利なんですわ」

個別包装されたドリップコーヒーをセットした状態。これさえあれば、シェラカップに直接注げるのだ。

winpy-jijiiさんは、100均で買った折りたたみカップの底に穴をあけて作った、自作ドリッパーを組み合わせて使っているそうだ。
キャンプに行けない休日に作ってみよう
winpy-jijiiさんは、このスタンドを3分ちょっとで仕上げてしまった。しかも材料は100均でも入手できるものだけ。素晴らしき大人の工作だ。次の休みに、ぜひ作ってみよう。
構成/山本修二