Garmin(ガーミン)の自転車用後方レーダーが便利すぎた | 自転車・MTB 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2020.09.04

    Garmin(ガーミン)の自転車用後方レーダーが便利すぎた

    私が書きました!
    CX / BMXアスリート
    腰山雅大
    自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。https://www.instagram.com/vhlg/

    Garmin Varia RVR315(奥)と、走行車両を表示する Garmin 530(手前)

    サイクリング中に自分の身を守るものとして思い浮かぶアイテムがいくつかある。ヘルメットであったり、明るいライト、または制動力の高いブレーキなどもサイクリングでの安全に寄与してくれる。ライトにしてもブレーキにしても「事故をしない」ためのアイテムだが、いずれも危険を予見するのは人間自身であり、これは当たり前の話だ。しかし今回紹介するのは、危険を人間に変わって察知してくれる、未来的なガジェットだ。

    ミリ波レーダー搭載の未来的ガジェット

    ミリ波レーダー搭載のGarminVaria RVR315を自転車に取り付けたところ

    実は以前からラインナップされていた商品ではあるが、少しリニューアルされて今回登場したのがGarmin Varia RVR315 / RTL515という商品だ。Garmin社はGPS機器をはじめ、自動車、フィットネス&スポーツ、アウトドアなど様々なシーンに応じたガジェットをリリースしている会社だ。サイクリング関連商品では、サイクルコンピューターや心拍計、スマートウォッチなどを販売している。今回私が購入したVaria RVR315は、自転車の後部に設置すると後方から迫る自動車やオートバイなどを確認してくれるレーダーだ。後ろから自動車が来ると、サイクルコンピューターやスマホにその位置が表示される。

    サイクリングをする際、車道を走る以上避けられないのが自動車による追い越しだ。同じ車線を走っていても、自転車と自動車では走行速度が違いすぎるので、追い越しは仕方がない。また路上駐車車両などを避ける際に、しっかり後方確認するのはサイクリストの常識だ。しかしその都度、前方への注意が散漫になってしまう。目視確認以外の方法で、自動車が後方から迫ってくることを知ることができれば、どれだけ安全にサイクリングを楽しめることだろう?

    本体はコンパクトで取り付けも簡単

    取り付けは簡単。マウントをシートポストにバンドで巻きつけて、そこへ本体を取り付けるだけ

    取り付けマウントは、Garminユーザーにはお馴染みのタイプとなっている

    アイテム自体はサイクルコンピューターに近い小さな形状で、真っ黒な本体に起動のボタンがついている。自転車に設置してオンにすると、本体から目には見えない”ミリ波レーダー”という波長の短い電波を常時発生させる。すると対象物との距離や相対速度を検知して、それを画面上に表示する。

    ミリ波は直進性が非常に強く、雨や霧、雪といった耐環境性に優れており、既に自動車のクルーズコントロールやプリクラッシュセーフティーなどの技術に用いられている。筆者もマイカーでその恩恵にあずかっており、「これが自転車でも利用できたら便利だろうな?」と期待していた技術だった。

    スマートフォンやサイクルコンピューターとのペアリングも簡単

    スマートフォンで本製品を使うのは、この日が初めてだったが、ペアリングもほんの数十秒で完了した

    使用方法は至ってシンプル。スマートフォンで表示させる場合は、専用のアプリをダウンロードしてBluetoothで本機と連動させる。画面上には、”自動車のイラスト”で走行車両の位置が表示され、常時後方から迫ってくる状況が視認できる。サイクルコンピューターの場合は、車両が画面端に”小さい丸”で表示されるが、すぐに慣れて状況を察知できるだろう。

    実際に使用してみて、その精度の高さに驚いた。カタログ上「140m後方の自動車まで察知できる」とのことだが、実際に人間が感知できるより遥かに後方を走る車両にも反応してくれる。はじめはレーダーに映った自動車がなかなか近づいてこないため「まだかな、まだかな」と数回後ろを目視するほどだった。

    スマートフォン画面だと、自動車のイラストが大きく表示されるので視認性が良い

    慣れてくれば、自動車が迫るタイミングもピンポイントで把握が可能だ。自動車を運転する側にも「自分が後ろから迫っていることに気付いているだろうか」という不安もあるはず。可能なときは手で合図して幅をあけるなど工夫もでき、自転車・自動車がお互いに気持ちよく道路を利用できる。また峠道など幅が狭い道路でも、後続車がいない状態だとリラックスして走ることができ、より前方からの危険に対して注意を促せる。

    機能的には、複数の車両が同時に迫ってきても最大8台まで感知が可能であったり、後続車がない状態から新たな車両が迫ってくるとビープ音で知らせてくれるなど、使い勝手も非常に良い。バックライト付きのVaria RTL515も発売されており、複数人でのサイクリングを想定したプロトンモードなども備わる。

    ライトの次に買っておきたいサイクリングガジェット

    最大8台まで迫る車両を感知できるうえ、非常に精度も高い印象だ

    先にも述べたが、従来のサイクリング用のセーフティーグッズといえば、事故をした時に身を守ってくれるもの、または事故をしないために対外的に自分の存在を知らせたりするものが主だった。これは自動車でも同じことがいえて、当初は事故をおこした際に少しでもダメージを減らすもの(エアバッグやヘコミやすいボディなど)が登場し、その後、ABSなどのアシスト技術も開発されてきた。近年は「事故を起こさない」ための機能が続々と登場し、実際に事故率も下がっている。自転車の場合、人間が動力となるため”制御”と書くには少し言葉を選んでしまうが、人間をサポートしてくれるアイテムの登場は嬉しい。

    本製品はあくまで危険察知の「補助」という位置づけであり、本来の危険は人間の目や耳で判断することが説明書にも重ねて記載がある。ただ上手く機械を使いこなせば、さらに安全なライドを楽しめるのは言うまでもない。個人的な見解ではあるが、これはヘルメットやライトの次に手に入れるべきアイテムで、初心者から玄人の方まですべてのサイクリストに強くオススメしたい。

    商品概要

    商品名:Garmin Varia RVR315
    サイズ: 40 x 72 x 20 mm
    重量 :51g
    稼働時間:最大7時間

    Garmin Japanの公式ページ
    https://www.garmin.co.jp/

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