お盆は「精霊馬」でご先祖様を迎えよう!その意味と作り方 | 自作・DIY 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2020.07.30

    お盆は「精霊馬」でご先祖様を迎えよう!その意味と作り方

    私が書きました!
    フリーライター
    しま子
    キャンプとお酒と離島旅を愛する兵庫県民。お酒にあう料理・景色・シチュエーションを日々探求している。主なフィールドは関西一円と瀬戸内海沿岸エリア。エンタメ系雑誌の編集部勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中。

    お盆になると現れる「精霊馬」って一体…?

    「精霊馬」という言葉を知っていますか?

    読み方は、「せいれいば」ではなく「しょうりょううま」。

    キュウリとナスをそれぞれ「馬」と「牛」に見立てて作るお供え物のことで、お盆の時期になるとご先祖様を家にお迎えするため飾られます。

    ちなみにナスで作る牛は「精霊牛(しょうりょううし)」です。

    「お供え物」や「お盆のならわし」と言うと堅苦しく感じてしまいますが、こんな愛嬌のあるお供え物であれば親しみが湧いてきませんか?

    ここでは、このユーモラスなお供え物の「意味」と「作り方」についてご紹介していきます。

    お盆にはお墓参りをしているから…という方も、今年はもう少しだけご先祖様を迎える準備をしてみませんか?

    精霊馬は何のために飾るの?

    夏の風物詩として親しまれた精霊馬

    精霊馬の意味は地域によって異なりますが、一般的には先祖の霊が現世の家に帰ってくるための乗り物として準備されます。

    まず、お迎えするときには「早く帰ってきてほしい」という意味をこめてキュウリで作った「精霊馬」に、そして、お送りするときには「ゆっくり帰ってほしい」という気持ちを込めてナスで作った「精霊牛」に乗ってもらうというわけです。

    牛であればたくさん荷物を積めるので、お盆のお供え物をいっぱい持って帰ってもらえますよね。

    土地によっては、「お出迎えの準備をしっかりするためには時間がかかる」という理由でお迎えが精霊牛だったり、逆に「あちらまで道に迷わずまっすぐ帰ってもらいたい」という想いで精霊馬をお見送りに使ったりする場合もあるのだそう。

    いろいろな解釈があるので、自分の住んでいる地域や知らない土地との違いを調べてみてもおもしろそうですね。

    いつ、どこに飾ればいいの?

    玄関先に飾ると、本当にお出迎えしてくれているよう

    精霊馬を飾る時期や場所についても、地域によって違いがあるようです。一般的には、お盆と呼ばれる「8月13日~8月16日」の4日間に飾るものとされています。

    「盆棚」を用意する家であれば精霊馬もそこに飾りますが、ない場合は玄関先で問題ありません。

    ちなみに、キュウリもナスも今が旬なので美味しいのはわかりますが、精霊馬に使ったそれらを食べてはいけません!

    処分方法も地域によって異なりますが、「土に埋める」「精霊流しとして川に流す」「塩で清めて半紙に包んで捨てる」などがあります。

    今は川に流すことが禁じられている地域がほとんどなので、精霊流しをしたい方は各自治体に確認するようにしてください。

    精霊馬の作り方

    用意するもの

    それでは、精霊馬を作ってみましょう。

    必要なものはこれだけです。

    ・キュウリ
    ・ナス
    ・割りばし ※つまようじや竹串でも可
    ・カッターナイフ

    ナスとキュウリは少し反りのあるものを選んだ方が、より動物らしさを感じられます。

    スーパーの野菜は形がキレイなので、これが以外と難しいんですよね…。普段はまっすぐなものを買いがちなのですが、今回ばかりはなるべく曲がっているものをがんばって探しました。

    さらに、精霊馬は足が早くて身軽そうな印象にしたいので、シュッ!とした(イメージの)キュウリがベストです。

    作り方は簡単、足となる割りばしをカッターナイフで4つに切り、野菜に刺すだけ!

    足の材料は割りばしでもつまようじでも、竹串でも問題ありません。今回、キュウリには細くてしなやかそうなつまようじを使いました。

    躍動感のある精霊馬が完成!

    逆に、ナスで作る精霊牛には太くてがっしりとした割りばしを短めにカットして使用。

    お供え物をたくさん運んでくれそうな精霊牛

    精霊牛は体が大きくてどっしりとした牛のイメージなので、太くてコロコロしているナスを使うとしっくりきますね。

    あっという間に完成してしまいましたが、足を刺す位置や長さによって印象は大きく変わります!

    そこが精霊馬作り最大の腕の見せどころであり、おもしろさ。とはいえ簡単な作業なので、小さなお子様もいろいろと工夫して楽しむことができますよ。お子様がいる方はぜひ、ご先祖様の思い出話をしながら一緒に作ってみてください。

    試しにキュウリの頭(ヘタ)が下を向くように足を付けるとこんな感じに…。

    しょぼくれる精霊馬

    さら前足を長くしたナスと組み合わせると…。

    お怒りの精霊牛に謝罪する精霊馬(もしくは落ち込む精霊馬をなぐさめる精霊牛?)

    最近はナスやキュウリを細工して、故人の好きだったバイクやネコなどを作ってしまうツワモノまでいるようです。

    完成形は違えど、皆さんご先祖様のことを想う気持ちは同じですね。

    「キャンプ×精霊馬」もありかも…

    土のある風景がしっくりくる精霊馬たち

    サラリーマンであれば「お盆=夏季休暇」という方も多いかと思います。アウトドア好きにとって、夏季休暇はキャンプに行く絶好のチャンス。

    せっかく精霊馬でご先祖様をお迎えしても、お盆期間は誰も家にいない!というケースもありますよね。

    そんなときは、キャンプ場で精霊馬を作り、サイトに飾ってみてはいかがでしょうか?

    旅行先のホテルではなかなかハードルが高いですが、キャンプ場であれば意外と違和感がないのでは…。正式な方法とは言えませんが、「一緒にお盆を過ごす」という大切な目的は果たせそうです。

    ただし、眠っている間に動物に食べられてしまう恐れがあるので、テントに入る前には安全な場所に移動させてくださいね。

    ほほえましい日本の風習

    夏に旬を迎えるナスの花。

    これまで、「精霊馬」という言葉は何となく知っていたり、姿は見たことがあったという方もいると思います。

    何も知らずに目にすると思わず「クスッ」となってしまいそうな姿も、その意味がわかるとかわいらしく見えてくるのではないでしょうか。

    伝統的なお盆のしきたりを忠実に受け継いでいる家庭は少なくなっているのかもしれませんが、こんなささやかでほほえましい「風習」から、あなたもお盆の準備を始めてみませんか?

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