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スリングをハーネスとして使った場合
スリングの使い方を練習しよう
前回(https://www.bepal.net/know-how/ropework/103728)では、エイトノットとダブルエイトノットの作り方を紹介しました。今回はスリングの使い方についてお伝えします。
スリングはどういう時に使うのか
スリングと言ってもどのような目的で使われるものなのか、分からないかもしれません。スリングとは、輪っかになったロープです。単体で使うことはあまり想定されておらず、カラビナやロープ、もう1本のスリングと連結することで、物を支えたり、簡易ハーネスを作ってレスキュー時に役立てることができます。
では、2本のスリングを連結する方法をお伝えします。
スリングの連結
例えば木にスリングを巻いて使いたいと思った時に、支点の立ち木が太く、1本のスリングだと届かない場合などは、2本のスリングを結合して長くして使います。
まず、黄色いスリングの輪に、赤いスリングの輪を通します。
黄色いスリングを、赤いスリングの輪にかました状態で、引っ張り出します。
黄色と赤のスリング双方を引っ張ります。
2本のスリングが連結されて長さのあるスリングが1本できました。
これでスリングの連結ができました。次に、スリングを使ってチェストハーネスを作ります。
スリングを使ってチェストハーネスを作ってみよう
あまり耳にしないギアかもしれませんが、スリングはセルフレスキューの際に役立ちます。前述した120㎝のスリングで、自分自身の安全を確保する簡易ハーネスを作成します。自分だけでなく、救助する相手にも付けられるように練習しておきましょう。
(1)スリングを背中に回し、片方の輪に腕を通し、もう一方は脇から前に、両端末を両手で持ち結んでいきます。
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(2)片方の輪にもう一方の端末を通します。
(3)通した端末を絞り内側に通します。
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(4)下から出た端末を、写真の指の位置に入れて絞ります。
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(5)締め上げたら、端末の輪に安全環付きカラビナを掛けて完成です。
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チェストハーネス完成!
スリングの使い方がこれでおわかり頂けたかと思います。次回では、ロープワークとスリングを使って、「支点」の確保について説明します。
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