

奈良の伝統産業のひとつ、かや織のふきんが秀逸で万能
今年の夏は猛暑との予報が出ています。夏のアウトドアは、薄手で吸水性の高いタオルがあれば、少しでも荷物がコンパクトになりますよね。タオルでなくても、万能ふきんがあれば、さまざまな用途に活用できます。おすすめの「中川政七商店」の花ふきんをご紹介します。
「中川政七商店」の花ふきんとは

58cm×58cmと大判の花ふきん
中川政七商店は、1716年に麻織物の卸問屋として奈良で創業しました。現在では、麻織物だけでなく日本の工芸をベースにした暮らしの道具や現代の暮らしに寄り添ったこだわりのアイテムが展開されています。そんな老舗の中川政七商店の花ふきんとは、奈良県の伝統産業のひとつとされてきたかや織の生地を使ったふきんです。
生地が2枚重ねで仕立てられ、薄手のため細かい部分も拭きやすく、吸水性に優れ、目が粗いので速乾性にも優れています。この生地は、数十年にわたって使い込まれているシャトル織機で織られ、縁は1枚ずつ手作業で縫製することで、ほつれにくく、丈夫になっているそうです。サイズは、58cm×58cmと一般的なふきんの4倍ほどの大きさで、使用用途が広がります。また、使い始めはノリがついているためパリっとしていますが、何度も洗って使い続けると、ふんわりとやさしい肌触りになります。いろんな使い方ができるので、シーンごとにいくつかご紹介します。
大判ならではの目隠しに

ちょっとした目隠しに
キッチンでの目隠しや、バッグの中身が見えないようにするなど、大判だからこそできる目隠しに使えます。食材の目隠しにしておいて、その後、お料理するときにほかの用途に使えるので、1枚で何役もこなしてくれて荷物を減らすことができます。
絶妙の目の粗さが、だしをとるのにも便利

だしとりに
蚊は通さないけれど、風を通してくれるという絶妙な織りの目の粗さが、だしをとるときにもぴったりです。
食材の水気とりにも

野菜の水気とりに
お料理前の食材を洗ったら、ふきんの上に置いて水気とりに。ふきんが濡れても、速乾性に優れているので、広げて干しておけば、そのあと他のものを拭くときにも使えます。
大判なので1枚で鍋つかみに

鍋つかみに
大判なので、これ1枚で鍋つかみにもなります。アウトドア用の鍋つかみミトンもいろいろありますが、お料理の途中でちょっとお鍋を動かしたいときは、わざわざミトンをはめなくていいので、手軽でいいですよ。
汚れ落ちもよく台拭きに

台拭きから雑巾に
汚れ落ちがいいので台拭きとしてとても重宝します。新品のときは他の用途に使い、やわらかくなってきたら筆者は台拭きにしています。さらに、くたくたになったら最後は雑巾に。汚れも落ち、柔らかくて使いやすいです。
日差しが強い日の首元のカバーに

首元の日差し除けに
本来の使い方ではありませんが、大判のため日差しが強い時は首元のカバーにもなります。さらさらの肌触りで、暑い日なら冷たい水で濡らして固く絞って首にかけてもひんやりして気持ちいいです。
鹿の体調も考えプラスチックバッグを廃止し有料紙袋に変更

2020年7月から有料の紙製手提げ袋に変更
中川政七商店は、大量生産ではなく、人の手によって生み出されるものを大切にしている企業です。奈良で創業し観光地にも直営店を構えていることから、観光の象徴の鹿が観光客のプラスチックバッグを食べ体調を崩すという問題がたびたび起こっていることになにかできないかという想いがあり、2020年7月1日からプラスチックバッグを廃止し、有料の紙製手提げ袋に変更しています。この紙袋の素材も秋ごろには、燃やしても環境負荷の少ない撥水加工したものに変更するなど、より環境にやさしいものへと進化させていくそうです。
プラスチックを廃止するきっかけが鹿というのは、奈良らしいですね。地元の鹿を守るための取り組みは、アウトドアを楽しむために、環境に配慮することと通じるところがあります。ショッピングバッグだけでなく、昔ながらのかや織ふきんは、シーンを変化させながら1枚を多用途でとことん使えてサスティナブルなアイテムですね。お花の名前がついているところも、自然と仲良しになれる感じがします。
花ふきん 770円(税込)
中川政七商店
https://nakagawa-masashichi.jp/