

プロダクトデザイナーがとことん使いやすさにこだわったミニマルな焚き火台
炎のゆらぎを見ているだけでリラックスできる効果も注目されている焚き火。さまざまなアウトドアブランドから、多くの焚き火台が発売されていますが、こんなにシンプルな焚き火台もあるのかと驚かされたのが、今春デビューしたばかりの「プロノドアズ」のファイヤースターターです。
プロノドアズとは

プロノドアズ ファイヤースターター 20,680円(税込)
プロノドアズは、プロダクトデザイナーの大島純一さんがこの春立ち上げたばかりの新しいアウトドアブランドです。学生時代からアウトドアやキャンプ好きだった大島さんは、海辺に引っ越してから家の前の海岸で焚き火だけを楽しむ機会が増えたそう。そこで感じたのが、納得のいく焚き火台がないということ。ならば、自分で作ろうと考え誕生したのが、プロノドアズブランド第一弾となるファイヤースターターです。
なければ作ってしまおうという発想はさすがプロダクトデザイナー。プロノドアズの製品は、建築界の合言葉、「用・強・美」が備わっているそうです。「用」は、細部まで考えられた機能。「強」は、タフな使用に耐えられる強靭な構造。「美」は、何よりもミニマルな美しさを追求してデザインされています。最初に、装飾やイメージ重視のプロダクトは作らないと決め、自分自身の体験を生かした徹底的なユーザー目線と機能にこだわったそう。
「削ぎ落としがテーマなんです。一見するとシンプル過ぎるようなデザインですが、一度使っていただければ、なぜこのカタチなのか納得していただけると思います」と、大島さん。
一番のポイントは、台形のフレームです。これによって焚き火台自体の強固な構造と、薪の立体的レイアウト、さらにさまざまな調理器具に対応するという焚き火台の必要条件をすべて満たしてくれます。薪のレイアウトまで計算されていて、炎を見るのが楽しみになりますね。
ファイヤースターターを実際に使ってみた
小さく軽く、シンプルなパーツだけでできていながら、2枚のウインドシールドは風向きのよって並行やL字のレイアウトもでき、V字型の付属ロストルで様々な形状の調理器具にも対応できるとのこと。実際に、ファイヤースターターを使ってみました。
コンパクトにケースに収まり、持ち歩きやすいサイズ

38cm×38cm×3cmととてもコンパクト。
持ち運びやすく、コンパクトで、移動のときの収納にも困りません。荷物の隙間に滑り込ませることもできそうですね。
シンプルなパーツ

組み立てのパーツはとてもシンプル
ステンレスメッシュのベースと4本のフット。2枚のウイドシールドとロストルのみというシンプルさです。
組み立ても簡単

組み立て方も簡単。
ステンレスメッシュのベースを平らなところに置き、ベースホールにフット2本を入れ、フットトップをもう1本のフットホールに入れます。1本ずつ差し込むだけ。
ウインドシールドをかける

2枚のウインドシールドをひっかける。
2枚のウインドシールドは、風向きに合わせて並行や直角に引っ掛けてセットするだけです。
ロストルをセットして完了

最後にロストルをセットする。
ロストルをセットしたらでき上がりです。このロストルのおかげで、シェラカップや小さめのお鍋もOK。

さまざまな大きさに対応してくれる。

重さのあるお鍋もOK。

もち焼き用の金網もフィット。
このサイズ感が気になって、もち焼き用の網をおいてみたら、見事にフィットしました。いろいろ試してみたくなりますね。
炎を楽しむ時間にも

焚き火自体を楽しみたいときには薪を立体的に。
炎には、不規則な1/fの揺らぎがあり、見つめていると癒し効果があるといわれています。ロストルを外し、薪を立体的にレイアウトすると、着火もしやすく、炎自体を楽しむこともできます。料理を楽しんだ後に、のんびり炎を見つめるというのも、癒されながらリフレッシュできそうですね。高さが30cmなので、芝生などで焚き火をする場合は、焚き火用保護シートを使用するか、ストックの薪を置くなどして、念のため芝生を保護するのがおすすめだそうです。
このミニマムさが機能美につながっているという大島さん。大人気で初期ロットが完売したそうです。次の販売時期は公式サイトで発表されます。また、今後焚き火関連以外のアイテムも企画していく予定とのこと。削ぎ落とされたデザインのなにが誕生するのか今から楽しみです。
プロノドアズ
https://pronodoors.com/