最強ゴキブリハンター「アシダカグモ」~マツコの知らない世界にも出演した富田京一さんが教える“珍獣飼育ノウハウ”~ | 本 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2019.03.08

最強ゴキブリハンター「アシダカグモ」~マツコの知らない世界にも出演した富田京一さんが教える“珍獣飼育ノウハウ”~

かつて『BE-PAL』で連載していた「なんでも飼ってやろう」のトミちゃんこと富田京一さんが帰ってきた! 珍獣飼育40年以上のノウハウをつめこんだ新刊『ヘンな動物といっしょ』から、よりぬきをお届けします。

F1並のスピードでゴキブリをキャッチ!

もしゴキブリが自動車ぐらいのサイズだったら、そのスピードはF1並だという。アシダカグモはそんなゴキブリにヒョイと飛びかかり食ってしまう。まるでカウボーイが、あばれ牛やあばれ馬を乗りこなす「ロデオ」のようだ。このクモがお出ましになると、ゴキブリはなかまに「ヤバいので引っこしましょ」という信号を発して退散することも多いと聞く。

ゴキブリも逃げ出す、頼れる友

多くのクモとちがってあみを張らず、夜に壁や天井を歩き回って狩りをする。子ネズミくらいは仕留めるが、人間にとっては、かまれたら少し痛いくらいで基本的に無害。

容器は小さなプラケースでもじゅうぶん。えさは大まかな目安として、ゴキブリやコオロギなら3日に1ぴきでよい。水分は基本的に獲物の血液などで満たされるから、あまり気にする必要はない。肉食動物のイメージが強いけど、リンゴのかけらを入れておくと、ときどきなめて水分と栄養を補給するから、ちょっとした留守に便利。

クモはふつう、生まれて1年やそこらで産卵を終えて死ぬ。しかしアシダカグモの場合は数年、ことによっては10年近くも生きるらしい。末永く付き合えていいんじゃないかな、ゴキブリもいなくなるし。

寒さに弱く、沖縄や奄美地方以外では野外越冬できないので、人家がかっこうの生息環境になっている。えさのゴキブリもいるしね! 北限は福島県あたりと書かれた文献が多いが、目下少しずつ北上中だ。

【アシダカグモのいきものデータ】

<蛛形類(ちゅけいるい)>
分類……クモ類・アシダカグモ類
大きさ…体長約1~3㎝
分布……ほぼ世界中(インド原産)
メスは8本のあしを広げた直径が最大13㎝にもなり、CD盤をも上回る。オスはふた回りほど小さい。インドあたりの原産と考えられ、バナナを積んだ船に密航して分布を広げたことから、海外では “バナナスパイダー” とよばれる。

著者/富田京一
1966年福島県生まれ。肉食爬虫類研究所代表。は虫類・恐竜研究家として、国内各地で開催されている恐竜展に学術協力者として参加。『そうだったのか! 初耳恐竜学』(小学館)が好評発売中!

『ヘンな動物といっしょ』
イラスト/コハラアキコ

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