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    2025.07.22

    けん引免許不要! 小さくても家族で泊まれるキャンピングトレーラー「エメロード406」はいかが?

    けん引免許不要! 小さくても家族で泊まれるキャンピングトレーラー「エメロード406」はいかが?
    キャンピングカーの達人、伴 隆之が注目モデルをレビュー。今回はリッチな滞在が魅力のキャンピングトレーラーだ。

    キャンピングカーの達人、伴 隆之のニューモデルレビュー

    日本での通行帯に合わせた左エントランスを採用

    INDIANA RV「Emeraude406」。全長×全幅×全高:5510×2100×2580mm、就寝定員:4~5人。

    エメロードシリーズは、インディアナ・RVがフランスの名門ビルダー「トリガノ社」に特注して製造される日本専用モデル。以前当サイトで、「エメロード376」を紹介しましたが、今回は2018年のデビューから人気を誇る「エメロード406」の2025年モデルを細かく紹介していきたいと思います。

    エメロード406の大きな見所は日本での使いやすさを考え、エントランスドアを左側に装備。全長×全幅×全高は5510×2100×2580mmでエメロード376の全長5400mmよりも110mm大きくなっています。

    それでもけん引免許の必要がない、普通免許でけん引が可能な車両重量750kgなのもポイント。ほかにも新型ではリアまわりのデザインが刷新されテールライトや反射板などの視認性もアップしています。また、細かい部分ですが派アルミホイールがホワイトカラーになるなど、細かなブラッシュアップが図られています。

    ボディの断熱は断熱性が高い「XPS」素材を採用し、屋根や壁面で30mm、床で42mmの断熱材を入れることで、快適性を高めています。

    最新バージョンはリアのデザインが大幅に変更されている。
    スポークタイプのアルミホイールはホワイトカラーを採用。

    コンパクトモデルでもU字リビングを採用

    テーブルをグルッと囲むU字タイプのリビング。家族4人でゆったりだんらんできる。
    エントランス正面にある単座の対面リビング。右手にはトイレ&シャワールームがある。

    インテリアは376同様に大小2つのリビングを配置していますが、376とは大きく異なり、リア寄りのエントランス正面に対面単座・縦向きタイプの小リビングがレイアウトされています。車両前方にU字の大リビングを採用。中央は通路を挟んでキッチンとワードローブを装備。また、エントランス右手にトイレ&シャワールームも備えています。

    室内に入ってみると、376とは印象が大きく異なることに驚きました。どちらも室内高195cmとサンルーフによりコンパクトモデルながらも広さ感は充分。また376に比べて100mm長い室内長も406のアドバンテージとなっています。

    ただし376が後部に横向きで小リビングを配置していることに対し406のほうは縦向き。また、シャワー&トイレルームの位置も異なっています。これにより、376のほうは前後に窓もあるため縦長に広さ感がある印象ですが、406は前方に向かって空間が広がっていく印象。

    また、動線についても376はキッチン対面にトイレ&シャワールームがあるため人がややすれ違いにくいのに対し、406のほうは動線がしっかりと確保されています。実際に購入している人もこのレイアウトの違いでどちらを選ぶか悩むそうです。

    エントランスから前方の大リビングまで動線がしっかりと確保されている。
    開閉はもちろん、シェードや網戸も内蔵したサンルーフ。通気性&採光性も確保。
    キッチンの通路を挟んでワードローブを装備。オプションでここに家庭用のウインドウクーラーやウインドウエアコンの装着も可能。

    どちらのモデルも前方の大リビングはテーブルサイズも大きく、家族4人がゆっくりと食事や談笑などができる空間を実現。2人旅なら対面・単座の小リビングのほうでくつろぎ、大リビングは常設のベッドとして利用。

    家族旅なら小リビングを2段ベッドに展開しておき、夜は子どもをベッドで寝かしつけて大リビングでは夫婦で水入らずの時間を過ごすなんてこともできます。こうした状況に応じてベッド展開ができるのもエメロードシリーズ共通の魅力といえるでしょう。

    大リビングを展開すると1950×1400mmのベッドになる。
    小リビングは2段ベッド展開が可能。上段は収納式でサイズは1850×600mm 、下段は1850×850(最大)・700mm。
    調光式の間接照明はVIPハイブリッドIIに標準装備。
    大リビングの上部には収納庫も装備し、寝袋や小物の整理もしやすい。
    大リビングの右ソファ下にはヒーターやタンク、鉛バッテリーを収納。
    左ソファ下は収納スペース。外部アクセス扉も備わる。写真にある外部シャワーは標準装備。

    装備の異なる3パッケージに加え、27周年記念パッケージも用意!

    装備面では、キッチンはガラストップ付き3口コンロやDC12V・85Lコンプレッサー冷蔵庫を装備。コンロについてはLPガスではなくカセットガス供給器を搭載。トイレ&シャワールームにはシャワー付き混合水栓洗面台を装備。さらに電気温水器を備えるほか、トイレルームにはポータブルトイレが設置できる十分なスペースを確保。ちなみに外部シャワーまで装備しています。

    エントランス脇にあるキッチンキャビネット。上部収納や引き出しなど、収納力も充分。
    LPガス充てん式ではなくカセットガス供給器により手軽に燃料が手に入る。
    ドメティック製の最新コンプレッサー式85L冷蔵庫をキャビネットに内蔵。
    トイレルーム&シャワールーム。鏡や混合水栓洗面台も標準装備。
    折りたたんで収納できる、ラップ式ポータブルトイレはVIPハイブリッドIIに標準装備。

    また装備の違いにより、「V」「VP」「VIPハイブリッドII」の3つのパッケージを用意。

    「V」は105Ah鉛サブバッテリーや灯油式FFヒーター、一酸化炭素警報器などが標準装備。「VP」ではVの装備にプラスしてWi-Fi式無線バックカメラやソーラーパネルも装備。最上級の「VIPハイブリッドII」では、1024Whポータブル電源、ラップ式トイレ、調光式LED間接照明、シューズホルダー、セキュリティハンドルなど、安全・快適装備がさらに強化されています。

    VIPハイブリットIIは旅だけでなく防災機能にも注力したパッケージで、鉛バッテリーとポータブル電源といった電源を充電するソーラーパネルでオフグリッドを実現。もしもの停電時でも避難場所として利用できるような装備を搭載しています。

    さらに、取材車の「エメロード406・27th Anniversary」は設立27周年記念モデルの特別装備としてブースター走行充電器やルーフベンチレーター「マックスファンDX」、記念の大型ロゴなどがパッケージされた買い得感もかなり高い仕様。こちらは限定モデルなので気になる人は早めに問合わせてみるのがお薦めです。

    VIPハイブリッドIIは鉛バッテリーに加え、ポータブル電源を併用でき、防災面でも心強い。
    27th Anniversaryパッケージには大きなロゴがボディに装着された特別感ある1台。

    価格はV:468万9300円/VP:490万500円/VIPハイブリッドII:526万2400円/27th Anniversary:495万5500円。

    カップル、ファミリーでもしっかり対応でき、左エントランスや動線や考慮して設計されているエメロード406。小さなボディに使いやすさがギュっと詰まったけん引免許不要のコンパクトキャンピングトレーラーでした。

    問)インディアナ・RV

    伴 隆之さん

    編集者・ライター

    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。他誌にて全国のRVパークを巡り、その魅力を紹介中。

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