
スバル/クロストレック
グレード:プレミアム S:HEV EX
¥4,053,500
●全長×全幅×全高 4,480×1,800×1,575㎜
●車両重量 1,660kg
●最低地上高 200㎜
●最小回転半径 5.4m
●乗車定員 5人
●エンジン 2,498cc 水平対向4気筒
●モーター 2モーター
●駆動方式 全輪駆動
問い合わせ先:スバル TEL:0120-052215
安全機能
ACC
車線
真上
照射
ハンドル
「アイサイト」は従来型の約2倍の画角を誇るステレオカメラに加え、低速時にも広い画角で検知する単眼カメラを搭載するなど、最新の仕様。
実燃費 16.2㎞/ℓ カタログ値 18.9㎞/ℓ
実燃費はカタログ値の-20%が一般的。今回の低燃費は、高速道路で4WDを2WDに自動で切り替えて走行抵抗を抑える機能のおかげもあるはず。

ルーフボックスを付ける前提で楽しもう
今回テスト車両に選んだのは、2.5ℓ水平対向エンジンと2つのモーターを組み合わせたストロングハイブリッド車。低燃費と低速からの力強さが自慢だ。
「いつでもスムーズに加速するしシートの調整が細かくできて、運転のしやすさではベスト」(ハヤサカ)と、走りの良さを推す声が多かった。また、前輪駆動をベースに路面状況に応じて回転軸から後輪に駆動力を伝える4WDは、冬の雪道以外でもメリットがある。
走破性を高めるモードも付き、最低地上高が200㎜あるので、ラフなキャンプ場好きには頼れる相棒になること間違いなし。
そして、スバルといえばアイサイト。交通被害を軽減する技術開発に長く取り組んできただけに、アップデートも怠りなし。新採用の広角ステレオカメラとレーダーは広い範囲を監視する。主要機能の衝突被害軽減ブレーキは、交差点の右左折時におけるクルマや歩行者、見通しの悪い交差点での出会い頭衝突に対応する高機能ぶりだ。
高速道路では「ツーリングアシスト」機能がドライバーを支える。
「長距離を走っているとどうしても注意力が散漫になるときがあるけど、ACCやエマージェンシーレーンキープアシストは正確で動きも自然。安全で楽しいドライブの必需品でしょう」
一方、クロストレックはたくさん荷物を積む人やファミキャンには手狭に感じることもあるが、オガチンはこうアドバイス。
「そんなときのためにあるのがルーフレール。車高が抑えられているので、ルーフボックスを付けても積み下ろしがしやすい。拡張性に秀でた1台ですべてをこなすのが、一番効率的!」
足元に余裕があるから安心!

最低地上高は200㎜。車体下部にはプロテクター等を装着し、アウトドア対応の機能を巧みに表現。屋根の中央部分から後ろの傾斜が緩やかなデザインで、同乗者や荷室の空間に余裕をもたせている。


縦型大画面で機能操作しやすい

11.6インチの縦型ディスプレイを中央に配置。路面状況に合わせて最適な駆動制御を行なうX-MODEもディスプレイ上で操作する。
【積載】
2人分のキャンプ道具なら後席をたたまなくても積める

荷室のサイズは高さ670×幅1,050×奥行き800㎜。開口部の傾斜がゆるやかなこともあり、後席をたたまなくてもキャンプ道具を積むことができた。

荷物を取り出した状態。「内側左右の出っ張りが少ないので、ぎりぎりまで積めた!」
【車中泊】
車中泊は厳しいけど少しの間だけ体を休めるなら十分!

2分割式の後席をたたんだ状態。床は低く、下に大きな駆動用電池を格納しているとは思えないほど。奥行きは1,550㎜で傾きあり。ボディーサイズを考慮すれば十分広い。

とはいえ、体を伸ばした状態での車中泊となると、「正直厳しいっす。夜中に出発して目的地で少し体を休めるくらいなら大丈夫そう。運転席を寝かせて休むよりも疲労回復効果は高いはず!」
【快適機能】
多彩な機能で乗員をサポートしてくれる!

荷室にはAC100V/1500Wのアクセサリーコンセントが付く。「これ、オプション装備だけどハイブリッド車に乗るなら絶対欲しい装備!」

アイサイトのカメラは3か所。「3つの目で周囲の情報をモニタリング。頼もしいっ」

X-MODEは『スノー/ダート』『ディープスノー/マッド』から選択できる。いざというときに役立つ。

ディスプレイに車両の傾斜角を表示することもできる。

実走Checkのポイント
●往復600㎞の実燃費
満タンで出発。帰路、関越道を降りてすぐのGSで給油し、それぞれの燃費を割り出した。
●先進安全機能の有無
ソト遊びでは慣れない道を走ることが多く、渋滞にも遭遇しがち。そこで、安全をサポートする機能の有無をアイコンで記載した。
【ACC】→アダプティブ・クルーズ・コントロール
アクセルやブレーキ操作を自動で行ない、前走車の追従走行などが可能。主に高速道路で使用。
【車線】→車線逸脱抑制機能
車線逸脱を防ぐためにハンドルの振動や音、ディスプレイ表示で警告。一部の車種はハンドル操作を支援する機能もある。
【真上】→パノラマモニター
クルマを真上から見ているような映像をナビ画面に映し出す。
【照射】→アダプティブ・ドライビング・ビーム
先行車や対向車を検知してハイビームとロービームを自動で切り替え、照射範囲をコントロールする。
【ハンドル】→緊急時ハンドル制御
ブレーキで衝突回避が難しいとき、周囲にスペースがあればハンドルを制御して回避を支援する。
●荷室の積載量
3人分のファミキャン道具を使って荷室の使い勝手を検証。移動中は5台に分け、少しでも公平でリアルな燃費性能になるよう工夫。

キャンプ道具を分散して積載!

●車中泊しやすいか
後席をたたみ、テスターが横になって体験。記載した奥行きは荷室開口部から前席までの距離。なお、前席は標準的な位置に固定した。
●独自の快適・便利な機能
テスターが走行中に試したり、魅力に感じた機能をピックアップ。ユーザーと同じ目線で捉えたポイントは購入の参考になるはず!
●テスター5人の辛口採点表
テスト車両5台を編集スタッフ5人が、「走行性能」「快適度」「収納力」「車中泊度」「ワクワク度」をそれぞれ5点満点で評価。
※荷室のサイズはすべて編集部が計測した数値を掲載しています。
※構成/櫻井 香 撮影/見城 了
(BE-PAL 2025年7月号より)