
トヨタ/ランドクルーザー 250
グレード:ZX 7人乗り(ディーゼル車)
¥7,350,000
●全長×全幅×全高 4,925×1,980×1,935㎜
●車両重量 2,410kg
●最低地上高 225㎜
●最小回転半径 6.0m
●乗車定員 7人
●エンジン 2,754cc直列4気筒ディーゼル
●駆動方式 全輪駆動(副変速機付き)
問い合わせ先:トヨタ TEL:0800-700-7700
安全機能
ACC
車線
真上
照射
ハンドル
ACCの渋滞時再発進は停車後、約3分以内に先行車が発進した場合に作動(条件あり)。ブレーキやハンドルの操作支援も自然なフィーリング。
実燃費 12.8㎞/ℓ カタログ値 11.0㎞/ℓ
高速道路でACC(オートクルーズコントロール)を作動させたことや、往復で渋滞が少なかったこともあり、カタログ値を上回る燃費になった!

頼れるSUVの最新モデルは快適性も極上!
無骨でスタイリッシュ。現代的なヘビーデューティーを体現したランドクルーザー250(以下、250)の姿は、フィールドでひときわ映える。
「見栄え重視ではなく、ボディーの四隅や車体下部に傷が付きにくいようデザインしている。だから悪路へも躊躇せずアプローチできる」とサクライは評価。また、現代的なつくりは走りの質にも表われている。昔のヘビー系4WD車に見られた揺れや振動が抑えられているのだ。これには総じてテスターが高評価。
「ディーゼルエンジンは滑らかなフィーリングで、室内では意外なほど静か」(編集・オガチン)
「2t超の重さを感じることもなく、流れるように走れる。安全サポートもみごとで、ノーストレス!」(編集長・サワキ)
ボディーサイズが大きいぶん、荷室を含めた室内の使い勝手、快適ぶりもいうことなし。ファミキャンの道具一式が積めて車中泊もラクにできる。フルフラットにして寝ていても、広さだけではない安心感に浸れるのもこのクルマならでは。それはつまり、タフな機能を最新の技術で磨き上げた絶対的な安心感だ。
「値段は高いけど、ランクルブランドに共通する『生きて帰ることができる“凄み”』を手に入れる価値アリ!」(サワキ)
終始、気持ちがアガリっぱなしのテスター5人衆であった。
見た目以上に取り回しがしやすい!

基本はボクシーなので車両感覚がつかみやすい。街中の込み入った場所では気をつかうが、駐車時などの低速走行時に衝突の危険性がある場合は、警報と自動ブレーキ抑制でサポートしてくれる。


極限の状況でも迷わず運転できる!

着座位置が高くガラス面積も広いため、視界は抜群。スイッチ類はシンプルにまとめられ物理ボタン主体なので、確実に操作できる。
【積載】
積みやすい高さの荷室に必要な道具を積んでいける!

3列目をたたむだけでファミキャン道具がスマートに積める。「床の高さもちょうどいい!」

荷物を空にした状態。高さ880×幅1,110×奥行き1,070㎜。

3列目を立てた状態でも奥行きは600㎜ある。「多人数乗車でも最低限の道具を持っていける広さ」
【車中泊】
守られ感のあるフルフラットな空間が心地いい

「2列目と3列目を倒すと巨大空間が出現。フラット度も高く、快適に眠れるっ!」

最も広い状態での奥行きは1,680㎜。1列目を一番前に倒して、隙間を厚手のフリースやブランケットで埋めれば大人2人が寝られる。頑丈な箱のような室内は安心感も絶大。
【快適機能】
「乗る」「積む」をアシストする考え抜かれた機能

3列目席は荷室側と2列目側から電動で収納できる。力がいらないのでとてもラク!

ガラスハッチの開閉機能付き。「これがあると開口部ぎりぎりまで積めちゃう」

2列目は跳ね上げ機能付き。乗り降りカンタン!

「3列目はシートの厚みがあり、足元にも余裕が」

4WDに手元でできる。

実走Checkのポイント
●往復600㎞の実燃費
満タンで出発。帰路、関越道を降りてすぐのGSで給油し、それぞれの燃費を割り出した。
●先進安全機能の有無
ソト遊びでは慣れない道を走ることが多く、渋滞にも遭遇しがち。そこで、安全をサポートする機能の有無をアイコンで記載した。
【ACC】→アダプティブ・クルーズ・コントロール
アクセルやブレーキ操作を自動で行ない、前走車の追従走行などが可能。主に高速道路で使用。
【車線】→車線逸脱抑制機能
車線逸脱を防ぐためにハンドルの振動や音、ディスプレイ表示で警告。一部の車種はハンドル操作を支援する機能もある。
【真上】→パノラマモニター
クルマを真上から見ているような映像をナビ画面に映し出す。
【照射】→アダプティブ・ドライビング・ビーム
先行車や対向車を検知してハイビームとロービームを自動で切り替え、照射範囲をコントロールする。
【ハンドル】→緊急時ハンドル制御
ブレーキで衝突回避が難しいとき、周囲にスペースがあればハンドルを制御して回避を支援する。
●荷室の積載量
3人分のファミキャン道具を使って荷室の使い勝手を検証。移動中は5台に分け、少しでも公平でリアルな燃費性能になるよう工夫。

キャンプ道具を分散して積載!

●車中泊しやすいか
後席をたたみ、テスターが横になって体験。記載した奥行きは荷室開口部から前席までの距離。なお、前席は標準的な位置に固定した。
●独自の快適・便利な機能
テスターが走行中に試したり、魅力に感じた機能をピックアップ。ユーザーと同じ目線で捉えたポイントは購入の参考になるはず!
●テスター5人の辛口採点表
テスト車両5台を編集スタッフ5人が、「走行性能」「快適度」「収納力」「車中泊度」「ワクワク度」をそれぞれ5点満点で評価。
※荷室のサイズはすべて編集部が計測した数値を掲載しています。
※構成/櫻井 香 撮影/見城 了
(BE-PAL 2025年7月号より)