
実際に購入してきたので、インプレッションして感想を紹介しよう。
軽くて汗の不快感がない快適ベスト

パタゴニアが2025年春夏に発売した「トレイル・クラフト・ベスト」は、防風性、撥水性に優れたアウター。重量は108gで、その軽さは平均150gとされるコットンTシャツを比べれば一目瞭然だ。


カラーはブラックとバンドルグリーンの2色展開で、ブラックはいろんなウェアと合わせやすいが個性に乏しいため、自分はほかではあまり見かけないイエローに近いバンドルグリーンを選んだ。
サイズはジャストフィットのSサイズをチョイス。街中で使うならややゆったりしたサイズがいいと思ったが、Mサイズだと裾の長さが思ったより余ってしまい、野暮ったく見えたのでSサイズを選んだ。

同商品はバイクで使えるように設計され、パタゴニアのトレイル用テクニカルトップスの上から着られるようになっている。また、前屈みになった際に後ろが釣り上がらないように、裾が長めになっているのも特徴だ。
アクティビティーに最適な独自素材

フロントはナイロン100%、サイドとバックはポリエステル100%を採用。いずれも環境に配慮したリサイクル素材を使っていて、DWR(耐久性撥水)加工済み。大きな違いは、フロントは吸湿発散性、バックとサイドは高いストレッチ性があること。

フロントの裏地を見ると、ニットの裏打ちが施されている。これが吸湿発散性を促し、インナーが濡れてもベタつかずにさらっとした肌触りを実現する。


バックとサイドのストレッチ性はとても高く、腕を激しく動かしても、腰をひねっても窮屈に感じない。あらゆる動きに対応できるところが、バイクなどアクティビティーに最適とされる所以だ。
自転車に乗って試してみた

「トレイル・クラフト・ベスト」はバイク用とのことで、実際に自転車に乗って着心地を試してみた。中にはパタゴニアの「キャプリーン・クール・デイリー・シャツ」を着用。インナーだけでも十分涼しいが、風をもろに受けると体が急速に冷えそうだったので、ベストを羽織ってある程度の風を防ぐ。


この日の外気温は29℃で、風速は最大6m/hになる天候。走り回ると背中と首回りにじわりと汗が噴き出てくるが、吸湿発散性や速乾性といった機能のおかげで不快感は一切なし。なおかつストレッチ性があるおかげでアップダウンや激しい動きも違和感を感じなかった。
結論は、「トレイル・クラフト・ベスト」はアクティビティーに切るのにピッタリなウェアだった。
100%雨風を防げるわけではない

アクティブな場面で活躍できる! といったもの、細かく見るとじつは気になる点もある。ファスナーには止水機能はなく、ファスナーカバー(前のファスナーから雨風を防ぐ生地)が付いているわけでもない。また、生地は二層構造ではあるがメンブレンはないため、強風や豪雨による雨風は完全に防ぐことは難しい。
今回は標高が高くない平地で使用したが、標高が高い場所だと天候の変化が激しく、急に雨が降ることだってよくある。よって、「トレイル・クラフト・ベスト」は晴れや曇りのアクティビティーに使用しだ、天候が気になる人は別でレインウェアを用意しよう。
街中でもキレイめな装いに合わせたい

バイク用とはいっても、それだけでは用途が非常に限られてしまう。個人的には、シャツと合わせるとキレイめなコーディネイトになり街中でも着られると思っている。
また、モックネックやタートルネックといった襟付きのロンT、ラガーシャツなどトレンドアイテムと合わせると、アウトドア感が薄まって普段使いにちょうどいい。さらに、ややゆったりめのパンツを合わせれば、カジュアル要素が高まるのでおすすめだ。
ただし、注意したいのはベストのサイズがジャストもしくは小さいと、垢抜けないフォルムになってしまうこと。ベストとインナーのサイズバランスは重要なため、もしゆったりめのインナーを着る場合は、ベストもそれに合わせてワンサイズ上を選ぼう。
3シーズンにいろんな場所で着たい一着

梅雨を過ぎると、外遊びがしやすいシーズンに突入。週末や夏季休暇中は、避暑地や海辺でアクティビティーに勤しむ人も増えることだろう。そんな場面で、「Tシャツ1枚だけだとちょっと不安」と感じる人は、パタゴニアの「トレイル・クラフト・ベスト」を着ればもう安心! 今年はこのベストを着て、外遊びを楽しんでみては?
商品紹介
パタゴニア「トレイル・クラフト・ベスト」
価格:¥17,050
サイズ:XS〜XL
重量:108g
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