
躍進を続けるウェアブランド「ファイントラック」
素材作りが物語る信頼の革新ギア
遊び手=創り手をモットーに、社員が年中アウトドアを楽しむ職場環境だからこそできる商品を開発。メイド・イン・ジャパンにこだわり、素材作りから製品を考案。
「過酷な環境のアウトドアで最適な機能を素材に持たせようと思うと、当然、糸や生地などの素材をゼロから創る必要があり、繊維メーカーや加工場も自ずと国内になります」と代表の金山氏。独自構造のテントや独自素材のツェルトなど、画期的な製品を発売し続けている。

繊維素材に精通する代表の金山洋太郎氏。アウトドアひと筋の人生。
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汗冷えを防ぐ大ヒット作「ドライレイヤー」
フィールドでの汗処理に新たな常識を生んだヒット作
特殊な独自メッシュ生地がもつ耐久撥水の効果で、体の汗冷えを防ぐファイントラックの大ヒット作「ドライレイヤー」。 肌に直接着ることで、素材を通じて上に重ねたベースレイヤーへ水分を素早く送り上げ、体をドライに保つというものだ。
撥水するという新発想のアンダーウェアは、あるスタッフが濡れたウェアを着用し寒い思いをしたという体験から、開発が始まったのだそう。高温多湿な日本のフィールドでの快適さが口コミで拡散され、いまや同社を代表する製品となった。
「雪山から下りても私ひとりだけウェアの中が乾いているんです。冬は特に体が冷えると命に直結するので、効果を実感します」と企画開発課の相川さんも胸を張る。

ファイントラック企画開発課・相川 創さん。エンジニアの職を経て2008年に入社。冬季クライミングやテレマークスキー、沢登りなど山遊びに目がなく、その実体験を企画に落とし込む。
素材は「多種異形断面糸」というふぞろいな繊維で構成された特殊糸を使用。日本に数えるほどしかない昭和の希少な編機でしか編めず、1時間に数mの生産量というから驚くばかり。それを卓越した技術をもつ縫製所が形にする。
開発当時、国内を奔走したという同社代表の執念ともいえる製品である。

ふぞろいな特殊繊維を採用し、撥水樹脂が行き渡る表面積を拡大。

メッシュ生地に孔(穴)が開き、肌から吸い上げた汗は強い撥水性で下に戻らない。

特殊なメッシュは最新編機では製造できない希少なもの。

0.4mmという極薄メッシュ生地の縫製は至難のワザ。熟達の技術をもつ縫製職人が1枚ずつミシン掛けしている。
現在、ドライレイヤーは全45種類。通年使えるベーシック、暑い季節向けのクール、秋冬やウォータースポーツ向けのウォームと温度域で細分化され、長袖タイプからタンクトップ、カップ付きブラなど形状も幅広く展開。
頭部や手足などに着用するアクセサリーも充実し、2016年には女性の悩みならではのアイテム開発チームも立ち上がった。
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ドライレイヤーの通年・秋冬向け人気ウェア3選
\全国アウトドアショップで売れたアンダーウェア第1位/
finetrack(ファイントラック) ドライレイヤーベーシックT
薄くしなやかなメッシュ生地に耐久撥水加工を施すことで汗をすばやく肌面から離し、濡れ戻りを防止。吸汗速乾ウェアの下、肌に直接に着て汗冷えを防ぐ定番シリーズだ。におい、べたつきを抑える効果も見逃せない。長袖やVネックなどいろいろなスタイルがある。
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finetrack(ファイントラック) ドライレイヤーウォーム ロングスリーブ
大定番インナーの冬物は、シリーズ中もっとも温かい構造を採用。保温しながら汗冷えも防ぐので、低温下でも体温を維持する。トレッキング目的だけでなく、冬キャンプや寒暖差の激しいなか外出する日常着にも◎。
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finetrack(ファイントラック) ドライレイヤーウォームブラトップロングスリーブ
ブラトップ付きの女性用ドライレイヤーウォーム。独立したブラトップが内側についている。汗冷えだけでなく、秋冬のスポーツ時にもおすすめ。
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グローブやハットもドライレイヤーで快適!
finetrack(ファイントラック) レイルオンカミノハット
完全防水ではないが、多少の雨なら凌げる耐久撥水加工が施されている。ビン革(おでこの当たる部分)にドライレイヤー素材を採用。
ツバ裏にレールが付き、別売りのシェード(2種類)を簡単に取り付けられる、独自の「レイルオンシステム」にも対応。

頭囲全周にベンチレーターがあり、頭部の蒸れを効果的に排出することができる。
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finetrack(ファイントラック) ドライレイヤーインナーグローブ
汗冷え、濡れ冷えを軽減して手をドライに保てるインナーグローブ。
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