
その品質の高さと着心地の良さから多くのアウトドアファンを魅了して止まない。本記事では、雑誌『BE-PAL』(2023年11月~2025年7月号まで)に掲載されたアイテムより「特におすすめしたいメンズパンツ」をBE-PAL.NET編集部が厳選して紹介する。
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日本の気候に合ったウェアを発信「mont-bell(モンベル)」
mont-bellは、なぜ多くの人に長年愛され続けるのか。その秘密は、同社の歴史やコンセプトにある。詳しく説明しよう。
(BE-PAL 2024年2月号より)
1975年、辰野勇氏は28歳にしてモンベルを設立。“Function is Beauty”(機能美)と“Light&Fast”(軽量と迅速。製品が軽量であればそれだけ迅速に行動でき、天候悪化や危険なエリアを早く抜けることができる)をコンセプトに商品開発を行なっている。
ラインナップはウェアから登山靴、テント、寝袋、カヤックまで。ここまで幅広く展開しているブランドは世界でも稀だ。数多いアイテムの中、最初のヒット商品は多雨多湿で寒暖差が激しい日本の気候に合った寝袋とレインウェアだった。このふたつは、今も同社の顔といえる存在で、充実のラインナップを誇る。
国内直営店は125店舗。商品を販売するだけでなく、使い方や遊び方、宿泊から保険まで幅広くサポートしてくれるのも魅力。近年は地方との関係を深め、アウトドアを通じた地域活性化に取り組み、地方自治体や企業、教育機関などと包括連携協定を締結することで、地域の魅力発信、自然体験やエコツーリズムの促進など、多方面で提案している。2024年に秋田県にかほ市や長野県佐久穂町に新店舗を、鳥取県大山町にはアウトドアアクティビティのベースとなるキャンプ場を新規オープン。
日本の繊維のキャピタルである、大阪市西区で設立された。当初は雑居ビルの中の7坪の一室からスタート。机と電話が1台あるだけだった。現在は12階建てのビルが丸ごと、モンベル本社。
創業者であり現会長の辰野勇氏。アイガー北壁を登り、黒部川をカヌーで初下降した冒険家でもある。
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独自の防水透湿性素材した登山用レインウエア|スーパードライテック レインパンツ
モンベルの独自素材で多くのファンから支持を集めているのが、「スーパー ドライテック®」だ。その優れた機能を見ていこう。
(BE-PAL 2025年7月号より)
mont-bell(モンベル) スーパードライテック レインパンツ
モンベル独自の防水透湿性素材「スーパー ドライテック」を使用。高い防水性・透湿性・軽量性を備えつつ、優れたコストパフォーマンスを誇る。PFASフリー。軽量かつ耐久性のある素材を使用。裾に通したゴムを使って裾のばたつきを抑えたり、丈を調節できる独自のサムエシステムも便利だ。
撮影/中村文隆
▼参考記事
「スーパー ドライテック」とは?
約2万~6万g/m2・24hrsの透湿性を誇るモンベルの独自素材。一般的な登山ウエアでは1万g/m2・24hrs以上あれば高性能といわれている中、最大6倍のスペックを誇る。
耐水圧も2万mm以上あり、雨や雪の日でも十分に使える。ゴアテックス製品に比べて、ひと回りリーズナブルな価格で手に入れられる点もメリット。
▼参考記事
オールシーズン活躍でストレッチ性バツグン|クリフ ハーフシェル パンツ
こちらも「スーパー ドライテック®」を使用したパンツだ。泥汚れも流水で落とすことができるのが嬉しい。
(BE-PAL 2025年4月号より)
腰周りから太ももまでは通気性の良い生地を使用し、泥はねなどで汚れやすいひざから下には防水透湿性素材を使用している。全体的にストレッチ性があるので、運動性もバツグン。また、ショート丈、ロング丈もあり、全部で11種類の豊富なサイズから選べるのも魅力だ。
mont-bell(モンベル) クリフ ハーフシェル パンツ Men’s
ひざ下の素材は、「スーパードライテック」。泥汚れも流水で落とすことができる。
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撮影/永易量行
▼参考記事
難燃性素材で調理や焚き火も安心|フエゴ パンツ
アウトドアでの調理や焚き火で飛んでくる火の粉から守ってくれる難燃素材「フレアテクト」を使用した頼もしいパンツを紹介。
(BE-PAL 2023年11月号より)
mont-bell(モンベル) フエゴ パンツ
焚き火も安心なモンベルの難燃素材「フレアテクト」を使用。シンプルなデザインで、キャンプ用のワークパンツとしてオールシーズン活用可能。ウエストはウェビングテープ調節式。

難燃性ビニロンとコットンを組み合わせた独自開発の素材「フレアテクト」。着用者が接炎しても熱溶解せず炭化するため、皮膚に融着しにくくガス(煙)の発生もごく微量。
撮影/永易量行
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