「ロスからサンフランシスコへ続くフリーウェイ」をあえて外れて訪れたいセントラル・コーストとは | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2024.03.07

「ロスからサンフランシスコへ続くフリーウェイ」をあえて外れて訪れたいセントラル・コーストとは

「ロスからサンフランシスコへ続くフリーウェイ」をあえて外れて訪れたいセントラル・コーストとは
ロサンゼルスとサンフランシスコの中間にも素通りするには惜しい自然があります。落ち着いた雰囲気の街が海岸沿いに連なるセントラル・コーストは、アウトドア愛好家の楽園です。

カリフォルニア州の中央部分に広がるアウトドア愛好家の楽園

カリフォルニア州の2大都市と言えば、北側のサンフランシスコ、南側のロサンゼルスです。どちらも太平洋に面し、日本からの直行便も多く飛んでいます。

この2大都市を隔てる距離は約600km。東京から岡山くらいに相当します。飛行機で飛べば1時間余り。日本が誇る新幹線のような便利なものはアメリカにはありませんので、多くの人は自動車でこの両都市間を移動します。

浜田省吾さんの隠れた名曲『AMERICA』でも描かれている、ロスからサンフランシスコへ続くフリーウェイとはInterstate 5のことだと思われます。アメリカ西海岸から少し内陸側をほぼ一直線に南北を縦断する高速道路です。途中に大きな町がほとんどなく、見渡す限りの原野や牧場を眺めながらのドライブとなり、休憩なしでも6時間以上はかかります。

いかにもアメリカらしい風景と言えばその通りなのですが、今回はあえてそのカリフォルニアの大動脈から少し逸れてみる寄り道をおすすめしたいと思います。

大人におすすめのセントラル・コースト

カーメル・バイ・ザ・シー。

ロサンゼルスの北側に位置するベンチュラ郡から、サンフランシスコの南側に位置するモントレー郡くらいまでの太平洋沿岸地帯のことを一般的にセントラル・コーストと呼びます。

主な産業は農業と観光です。それもメジャーではない、渋めの観光地と呼んでもよいかと思います。

「アメリカのリビエラ」と呼ばれるサンタ・バーバラ、港内に浮かぶ丸い火山岩で有名なモロ・ベイ、芸術家の街として知られるカーメル・バイ・ザ・シーなど、静かで落ち着いた雰囲気の街が海岸沿いに連なっています。どれも大都会のような刺激はありませんが、趣味の良いレストランやホテルには事欠きません。大人の旅に向いているでしょう。

スポーツ系イベントも盛ん

ベンチュラ近くの歩道兼サイクリングロード。

そしてセントラル・コーストには別の側面もあります。あまりおしゃれでも静かでも落ち着いてもいない私がこの地に何回も足を運んでいる理由でもあります。

海と山が近い地形を活かしたスポーツ系イベントが盛んに行われ、それがある種の人々をも惹きつけるのです。

Mountain 2 Beach Marathonはその名の通り、山から海へと下る高速マラソンレースとして人気があります。Big Sur International Marathonのコースは険しい海岸線を走り、息を呑むような美しい景観で知られ、出場エントリーはすぐに売り切れになります。障害物レース大手のスパルタン・レースも毎年サンルイス・オビスポでイベントを行っています。

私は参加したことがまだありませんが、トライアスロンも盛んです。

山が海に迫る、アウトドア派にとっても格好のフィールド

ビッグ・サー近くの海岸。

太平洋に面した海岸線に沿って走るカリフォルニア州道1号線、通称パシフィック・コースト・ハイウェイはこの辺りでは断崖絶壁と海岸が織りなす複雑な起伏の連続となります。

道路沿いにビーチ、トレイル、キャンプ場、ピクニックエリアなどが点在しますが、どこも人の数は少なく、そしてはっとするほど美しい自然を楽しむことができます。

サンタ・バーバラのすぐ近くにあるサン・イシドロ・トレイルを川に沿って1時間ほど歩くと、山の間から遠くにキラキラと光る海を眺めることができました。

サン・イシドロ・トレイル。

そこから少し北へ向かったガビオタ・ビーチの近くには単線の線路がありましたが、どれだけ待っても1本の列車もやってきませんでした。

砂浜から一艘のカヤックが海へと出ていきました。想像力をかき立てられた光景でした。

ガビオタ・ビーチ。

ビッグ・サー近くの海に注ぐマック・ウェイ滝を眺めるトレイルは断崖絶壁の途中で通行止めになっていました。

マック・ウェイ滝。

サン・ルイス・オビスポ郡にあるオセアノ砂丘は鳥取砂丘より大きいのだそうです。確かにいくら歩いても、ちっとも景色が変わらないような気持ちになりました。

オセアノ砂丘。

上のどれも、有名な場所ではありません。多分、観光ガイドブックには載っていないか、ほんの小さな扱いになっているでしょう。私自身も予定して訪れたわけではなく、車を走らせていて目についた場所に立ち寄ってみただけです。

セントラル・コーストにはきっと私が知らないアウトドアに向いたスポットがまだまだたくさんあるはずです。自分だけのお気に入りの場所を見つけてみてはいかがでしょうか。

私が書きました!
米国在住ライター(海外書き人クラブ)
角谷剛
日本生まれ米国在住。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

あわせて読みたい

十数年に一度しか起きない!? 南カリフォルニアの「スーパーブルーム」現象とは

十数年に一度しか起きない!? 南カリフォルニアの「スーパーブルーム」現象とは

NEW ARTICLES

『 海外の旅 』新着編集部記事

ユタ州のグレーターザイオンでオフロードドライブ!ガラガラヘビの谷を越えて、荒野の滝へ

2026.05.03

アメリカ・サンドホロウ州立公園でオフロードトレイルに挑戦。道なき道を仲間と走る楽しさを実感!

2026.04.29

全米ワーストの交通渋滞都市であるロサンゼルス近郊に「動物専用ブリッジ」が建設されるワケ 

2026.04.28

【初心者必見】ヨーロッパ32か国を巡った私たちが選ぶ!キャンピングカー旅で“最高だった国”ランキングTOP5

2026.04.27

雨にけぶる北の港町、基隆から、旅の終着点、台北へ

2026.04.26

見渡す限り雪と氷のカナダ・オンタリオの湖は、神秘の空間だった!

2026.04.25

九份老街の赤提灯の下を歩き、猴硐で猫たちにまみれる

2026.04.24

ホワイトハウスから車で15分に原生林が!アメリカの首都を縦断する森で“プチ冒険”トレイル

2026.04.21

アウトドアシーズン到来!ユーコンでソト遊びを始めてみた

2026.04.21