2016.12.04

【漕いで、釣って、食べて】 カヤックフィッシング奮闘記Vol.12 アオリイカに挑む(前編)

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あれは『カマスを爆釣した』帰り道だったと思う。カヤックを漕ぎながら上機嫌な私が「次回は何を釣りましょうかねぇ」と並走する沼野さんに言うと「アオリイカなんか、どうですかね」と提案された。ピンとこない私が「アオリイカって、美味いんですか?」と尋ねると、沼野さんは「何言ってるんですか! アオリイカを食べられるのは釣り人の特権なんですよ!」と声を荒げた。

天気がいいと富士山が見える

天気がいいと富士山が見える

聞けば、アオリイカはあまり群れないので漁が成立しづらく、ほとんど市場に出回らないという。しかし味は絶品なんだとか。だからアオリイカを狙う釣り師は多いのだと。釣り番組で姿くらいは見たことはあったが「なんかキモいイカだな」で済ませていた私の認識は間違っていたらしい。そんなに美味いのか、温厚な沼野さんが声を荒げるほどに。ならば、狙ってやろうじゃないか。

いつもより高い波にビビる私

いつもより高い波にビビる私

そんなわけで10月28日、メインはアオリイカ狙い。反応があれば青物も、あわよくば湾内でシーバスなんかも、という欲張りな釣行に出た。しかし、この日の海はうねりが入っていて少し波が高い。一人だったら止めるレベルらしいが「私が一緒なので大丈夫」と沼野さんは言う。

肉眼で見るともっと大きいんだけどなぁ

肉眼で見るともっと大きいんだけどなぁ

しかし出艇するときと、海へ出てから100メートルは絶対に横波を受けないようにと注意された。このレベルで横波を食らったら、プロアングラーといえども横転する可能性があるからと。ただし沖へ出れば心配ないという。たしかに波打ち際では波が「割れて」いて怖い。

気を抜くとすぐ横を向きそうになるので怖い

気を抜くとすぐ横を向きそうになるので怖い

沼野さんに手伝ってもらってなんとか海には出たが、実際にカヤックに乗ってみると、相当波が高いことに驚く。1.5〜2メートルのうねりが次々とやってくる。写真で伝わりにくいのが残念だが、カヤックに乗っていると視線が低いため、大袈裟ではなく視界をさえぎるほど盛り上がった海面が迫ってくるのは、かなりの迫力だ。100メートルほど沖に出て沼野さんを待つ間、ひとりでいるとかなりの恐怖を感じる。

一人だったら止めるレベルだというが一人だったら絶対出ない、と思った

一人だったら止めるレベルだというが一人だったら絶対出ない、と思った

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