週末1泊2日で冬キャンプ&登山が楽しめる!山北町と高松山を巡る旅

2020.01.06

私が書きました!
里山トラベラー
宮本 将弘
山歩きと暮らしをテーマに各地の里山を巡る里山トラベラー。2015年に山歩きに取りつかれて以来、週末に登山する日々を続ける。2017年から自身のWEBメディアの運営を開始。記事の執筆やSNS(@masa_yco)にて山歩きと里山の魅力を発信しています。

こんにちは、里山トラベラーの宮本です。登山やキャンプをする前日(当日)の移動って億劫ではありませんか?

特に登山では朝早くから山に登り昼過ぎには下山、もしくは宿泊地に到着していないと危険を伴うリスクがあります。そのため前泊をして登山計画を立てることがよくあります。

しかし、仕事帰りの夜中に移動することが年々辛くなってきている自分がいるのです。

今回はそんな前泊についてのお話と週末の限られた期間でも十分楽しむことができる里山トラベルをご紹介します。神奈川県山北町を巡る1泊2日の山旅です。

登山の前泊とはいえ本格キャンプがしたい!

登山の前泊はみなさんどうされていますか?「車中泊をする」「山の近くのホテル(民宿)に泊まる」など夜中に出発して次の日アクセスしやすい場所で寝るのが一般的ですね。

僕も遠い山に行くときは夜出発して登山口周辺の駐車場で車内泊(仮眠)をしてから山に登るケースが多いです。

ただ、これを毎回繰り返すと結構しんどいものです。

例えば金曜日。仕事が終わった後、ご飯を食べて、パッキングして出発となると夜の22~23時ぐらいになってしまい、そこから3~4時間かけて目的の登山口へ向かいます。途中の休憩を入れると到着するのが朝3時近くになるのです。

そのあと2〜3時間ぐらい仮眠して登山を開始するのですが、昼過ぎぐらいになるとぐったりしてしまう…なんてことも。たまに大掛かりな登山をする分には良いのですが、登山に行く度にこの計画は少し億劫になってしまいます。

そこで、里山好きな僕はほとんどが日帰り登山になるので、無理して予定を詰め込む必要がないことに気づきました。土曜日は移動とキャンプを楽しみ、日曜日は山歩きと里巡りをするようになっていったのです。

これが僕のスタイルにフィットし、キャンプを繰り返すうちに道具も揃ってきたので、前泊だけど本格的なキャンプも楽しみたいと今の形になりました。

目指すはコンパクトすぎないキャンプ

今のところのキャンプはカンガルースタイル。山用テントは狭いですが逆にその不便さが好きだったり。

キャンプといっても次の日は山に登るため、大きなテントや道具はこの計画に合いません。それでも登山用テントだけでは少し物足りなさを感じてしまうので、僕は「ZANE ARTS」のテントを愛用しています。

寝るときだけコンパクトな登山用テントを使用するカンガルースタイルです。

ごはんを作る道具も基本的には山で使うバーナーやコッフェルです。バーナーはひとつでは時間がかかるため、2つ用意しています。

テーブルとイスは居心地の良さを優先してキャンプ仕様のものを選んでいます。キャンプに欠かせない焚き火台は、まだ小さいものしかないためこれから揃える予定です。何かおすすめがありましたら教えてください。

山北町と高松山を巡る1泊2日の里山トラベル

丹沢湖近くにある通年営業の「ひだまりの里オートキャンプ場」

テントサイトは全部で3つ、今回は空いていた茶畑サイトを利用しました。茶畑サイトには水場がありますよ。

神奈川県西部に位置する山北町は山梨県と静岡県の2つの県に隣接する自然豊かな町です。丹沢大山国定公園と県立自然公園などの山岳地帯が地域の9割を占めており、登山やハイキングはもちろん、丹沢湖やユーシン渓谷などの観光地として親しまれています。

一日目の泊まり場となるキャンプ場は、丹沢湖近くにある通年営業している「ひだまりの里オートキャンプ場」を利用しました。ほとんどのキャンプ場が11月で営業休止してしまうので通年営業はありがたいですね。(12月1日~3月31日は金土日祝日のみ営業になります)

キャンプ場は山北町が管理していて、テントサイトは電源サイト、芝サイト、茶畑サイトと大きく3つに分かれています。近辺には野菜園やテニスコートがあり、管理棟には売店やシャワー室など充実した設備が整っています。

こちらは芝生サイト。写真は翌日ですが夜は複数のテントが張られていました。

東京都品川区と提携しており山北町と品川区に住所がある方は料金割引があります。品川区の会社に勤めてる方も対象になるそうですよ。

「トイレがすごく綺麗」

同行した妻のこの一言が印象的で、不便さを楽しむのもまた一興ですが、トイレが綺麗に超したことはないですね。トイレは管理棟の中と離れに1つあり、どちらも水洗でとても綺麗でした。

詳しい情報や予約の際は下記ホームページにてご確認ください。

■ひだまりの里オートキャンプ場

住所:〒258-0126 神奈川県足柄上郡山北町神縄438
TEL:0465-77-2777
営業時間:8:30~17:00
※時間外は留守電になります。
12月1日~3月31日は金土日祝日のみ営業
WEB:https://www.yamakita.net/stay/detail.php?id=7&type=2

前泊キャンプのうまみは夜と朝にあり

キャンプと言えばカレーということで、今回の夜ごはんはカレーにしました。といっても具材を切ってグツグツ煮込んだものではなく、お湯で温めるレトルトカレーです。

ご飯はメスティンとバーナーを使って炊き、カレーだけでは味気ないのでスーパーで買ったカニクリームコロッケをトッピング。並行してもう一つのバーナーでカット野菜にコンソメの素を入れるだけの「あったかほかほか野菜スープ」を作りました。

お酒も少し飲み、まだ寒すぎない秋の夜に、ひとときの幸せを感じながら眠りにつきます。空は曇りでしたが、切れ間から見える星がすごく綺麗でした。

豪華に見える朝ごはん。目玉焼きは上手く焼けずに割れてしまいましたが、めちゃくちゃ美味しかったです。

5時に起床して朝食を作り始めます。まだ誰も起きていない静けさと霧がかった朝のキャンプ場は好きです。

食パン、目玉焼き、ウインナー、サラダの「THE・朝食」というメニュー。目玉焼きはアルミのコッフェルでは上手く焼けないなと反省しつつ、清々しい朝を過ごします。

のんびりした後、早々にテントを片づけてこの日のメインになる高松山へ向かいます。

高松山から眺める日本一の霊峰「富士山」

丹沢大山国定公園に属する高松山は山北町と松田町にある標高801mの山です。

歩きやすいコースと頂上の見晴らしの良さから、多くのハイカーに親しまれています。

同じ山域にある大野山には過去2回登ったことがありますが、高松山は今回が初めてでしたので、前日から胸を高鳴らせていました。

キャンプ場から高松山へは車で移動して、登山口よりもう少し先にある「尺里峠」に車を停めました。ほんの数台しか停められない小さな駐車場です。混雑時にはご注意ください。

駐車場に着くとスーツを着た方が複数人いらっしゃいました。

「式典が終わったところだよ」

何やらイベントがあったようです。後日知ったのですが「第六天」再建の経緯を記した案内板の除幕式が行われたそうです。

尺里峠は通称「第六天」と呼ばれており、旧来第六天を司る御堂がこの地に建てられていたことが由来だそう。

「第六天」と聞くとどうしても第六天魔王の織田信長を想像しますが、怖いイメージではなく、「第六天」とは火災、盗難等を除き、さらに家内安全、五穀豊穣の功徳を招来する神霊である…と案内板に記されていました。

こうした歴的背景を知ることは山歩きに深みが増し面白く感じます。

天気も良くてこの時期には暖かく、春のような日でした。

尺里峠から高松山への道は歩きやすく迷うところも危険な箇所もありません。登りにくい所に階段が整備されているのをみると、その地域の有志の方への感謝が溢れてきます。

約40分ぐらいで頂上に辿りつくと思わず「うおー!」と叫びました。広々した頂上からは美しい丹沢の山々を見渡すことができ、その奥にドーンとそびえ立つ日本一の霊峰「富士山」がくっきり見えたのです。

同行した妻も富士山をぼ〜と眺めてました。基本的にこの里山トラベルは夫婦で動いています。

感無量とはこのことを言うのだろうと心に刻み、スーパーで調達したカップ麺とおにぎりを食して高松山を後にしました。

平安時代末期に築城された歴史ある山城「河村城跡」

高松山の下山後に車で山北町巡りを開始します。リサーチのときに気になっていた河村城跡に行くことにしました。

神奈川県の城といえば北条家、そのほとんどが豊臣秀吉の小田原征伐で廃城になっているので恐らく河村城もそうだろうと思い調べてみるとやはりそのとおりで、予測が当たって嬉しく思う反面、どこか寂しい気持ちも沸いてきます。

河村城跡は平安時代末期に当時このあたりを治めていた河村氏の居城として建てられ、数々の戦の舞台になった山城です。

河村城跡はハイキングコースとしても親しまれ「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に「河村城址と洒水の滝へのみち」が選定されています。

駐車場から15分ぐらいにある本丸跡地まで歩きました。跡地周辺は風が気持ち良い広場になっており、山北の町並を眺めることができます。

時間に余裕があれば「洒水の滝」に足を運びたかったのですが、今回は本丸跡地までとしました。

「やまきたさくらカフェ」の濃厚ソフトクリーム

この旅の最後は山北駅近くにある「やまきたさくらカフェ」のソフトクリームで締めることにしました。ここのソフトクリームは大野山山頂付近にある「薫る牧場」の牛の生乳で作っているそう。濃厚な味わいの中にある甘みが本日の旅の疲れを癒してくれます。

テラス席でこの旅を振り返りながら食べるソフトクリームは格別でした。

古民家風なお店は居心地も良く、飲食だけではなく雑貨も販売しており、女性客や大野山登山の帰りらしきハイカーで賑わっていました。

やまきたさくらカフェ

住所:神奈川県足柄上郡山北町山北2597-10
TEL:0465-25-0016
営業時間:11:00〜17:00
定休日:毎週水曜日

今回の里山トラベルについて

山北町には過去2回大野山を登ったことがあるため、訪れたのは今回で3回目です。大野山の登山帰りは駅までの道を歩いた程度でしたので、今回のように他の場所を巡ったのは初めてです。

本来なら3〜4日かけて山と地域を歩きたいところですが、週末しか時間がないとなかなか難しいですね。それでも旅を小分けにして何度も訪れることで、知識や体験が蓄積され旅そのものがアップデートされていき、味わい深いものになっていきます。

丹沢湖周辺にはキャンプ場も多数あり、洒水の滝や中川温泉などまだまだ巡りたいスポットがたくさんありますので、また訪れたいです。登山される方も前泊はキャンプ場でのんびり過ごし、次の日山歩きをするという計画を立ててみてはいかがでしょうか。

<今回のコース>

【1日目】ひだまりの里オートキャンプ場【2日目】尺里峠→高松山尺里峠(往復約1時間40分※休憩除く→河村城跡→やまきたさくらカフェ

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