徳島の離島に1軒だけあるゲストハウス 『出羽島ゲストハウス シャンティシャンティ」

2017.11.15

徳島県の南部に位置する出羽島。最寄の港・牟岐港から連絡線でたった15分ほどのその島は、平均年齢がとても高い過疎の島。若い人は皆、対岸の町や他の地域へ出て行ってしまい、1993年には島の小学校も廃校になってしまった。現在の人口は約60人。そんな島に、なぜかゲストハウスが1軒ある。

ほんの一瞬の船旅を経て出羽島の港に降り立つ。周囲約4Kmのこの島に自動車なんてものは走っていない。自転車か、ねこ車と呼ばれる手押し車に対岸の町のスーパーで買った食材などを乗せて、みんな港からえっちらおっちら運んでいる。祭りの神輿でも運べそうなくらいな大きさだ。船に同乗していた島のおじいちゃんと、観光客らしき青年数名は、下船後、ゆるりゆるりと急ぐこともなく各々の場所へ消えて行った。

残ったのは、私と船員さんだけ。あたりを見回しても宿主らしき人の姿はない。困った。宿の場所がわからない…。「宿? あ~! 西さんトコか! あの(港を挟んで)向かい側のちょっと高いトコにある黄色い塀の家」そう言って船員さんは宿の方を指さした。

港をぐるっとまわるようにして、歩くこと約5分。辿り着いたそこは玄関も窓も開けっ放し(暑い盛りの8月に訪れたので、当たり前と言えば当たり前なのだが)。

「こんにちはー」何度呼んだだろう。うんともすっともへっとも返事がない。勝手にあがるのも気が引けるので、とりあえず宿主・西さんへ電話をかけてみる。「あー。草刈り中なんで、適当に上がっててください」と。おおぅ! 古き良き時代のステキなゆるさ。私は島のこういうゆるさがたまらない♪後から聴いたトコロによると、この島で50代の西さんは若手組。なので、島内の体力仕事に日々引っ張りだこなのだそう。あっちの家の草刈りが済んだら、次はこっちの家の草刈へ。まるで、出羽島というアパートの管理人さんのようだ。

この「出羽島ゲストハウス シャンティシャンティ」は、もともと、西さんの友人一家が島に移住して住んでいた家。その一家が島を去る直前、友人に会いに島に来た西さん(当時36歳)。その1回で、出羽島がすっかり気に入ってしまい、一ヵ月後には友人一家と入れ違いで大阪から移住して来たのだそうだ。島民になって、かれこれ18年ほどになるという。昔は、島の漁師としても活躍し、現在は春から秋まではゲストハウスを、冬季は島外で潜水士の仕事をしている。

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