富山の一棟貸のゲストハウスに泊まって贅沢なスロートラベル体験

2020.10.19

私が書きました!
グルメサイクリングガイド
指田真琴
1979年、神奈川県藤沢市生まれ、富山県在住。富山グルメサイクリングツアー代表。年間500軒以上外食し「美食」を追求。2014年から富山県で食と自転車をコラボしたグルメサイクリングツアーを開始。他に類のないサイクリングガイドを目指しています。https://www.facebook.com/toyama.gourmet.cycling.tours/ instagram:@maksashida

富山県射水市「新湊」とは?

私の運営するサイクリングツアーには、常時案内できるコースが4つある。その中で「勾配の少ないフラットな道」「信号を極力使わなくて良い」「景観が良い」と3拍子揃っているのが、富山県射水市「新湊」へのルートだ。

レンタサイクルで協力していただいている富山市の自転車ショップ「TOOLATE SPORT」で、自転車をレンタルするお客さんの半数以上が新湊を目指すほど人気の観光地である。

漁船が係留され両側に家が立ち並び、分類的には海にあたる新湊「内川」。全国各地にある漁村や漁港に類似した場所が見当たらない”オンリーワン”の景観がある港町だ。この場所に惚れ込み、内川沿い初のゲストハウスをオープンさせたのがグリーンノートレーベル代表”明石博之”さん。

化学物質アレルギーの明石さんが「自身が安心して使えるもの」を厳選し、取り揃えたというゲストハウス。そのコダワリポイントと、内川周辺の楽しみ方をいくつか紹介してみよう。

カモメとウミネコ

名前は「水辺の民家ホテル カモメとウミネコ」。カモメは定員2人、ウミネコは定員4人、それぞれ一棟貸のゲストハウスとなっている。

カモメとウミネコの名前は、二羽の生態に由来する。カモメは越冬にやってくる渡り鳥、ウミネコは年中その土地にいる留鳥(りゅうちょう)であることから、遠くに住んでいる方も、近場にお住いの方も来て欲しいという思いでつけられている。

今回はウミネコに宿泊してみることにした。

まずはベッドをチェック

部屋に入り、私が真っ先に確認することはベッドに腰掛けること。何故なら、ベッドが体に合わなければ熟睡できないことが多いから。硬すぎてお尻が浮いて圧迫されたり、柔らかすぎてハンモックのような体勢になったり。だが、このベッドに座ってみると滑らかな沈みこみと適度な張りがあり、熟睡できそうな予感がした。

じつは明石さん、高級ホテルやクラシックホテルなど、通算宿泊数500軒以上という大のホテル好き。富山に移住する以前の職業は、東京を拠点に地方のまちづくりコンサルタントを15年間経験されていて、出張の際は、会社から支給されるホテル代に自費をプラスして、良質なホテルに宿泊することが趣味だったという。

その経験をもとに選び出したのが「SEALY(シーリー)」という、一流ホテルなどで使用されるアメリカ製の高級ベッドである。「家よりもよく寝れる場所であってほしい」というのがオーナーの思いだそうだ。

ホテルに置いてあるコダワリの品々

ホテルのウェルカムボックスに置かれている、お菓子やコーヒー。中でも注目したいのが、2段目にある果物の形を残したドライフルーツ。富山市呉羽にある「工房ふじや」のもので、砂糖、添加物を一切使用せず、低温と高温で交互に乾燥させた「段階乾燥製造技術」によって作られたコダワリの一品。かむほどに果物本来の味がじんわりと広がる。

外観の「和」に反して洋風ホテルライクなデザインのシャワールーム。中央に置かれているボトルは「Aesop(イソップ)」という天然由来の成分にこだわったシャンプーとハンドソープ。明石さん自身が「保存料や香料が含まれているものは、頭がかゆくなってしまう」という理由でチョイスされた。

内川を眺めて楽しむダイニングルーム

ウミネコ最大のお楽しみポイントは、内川を眺めながら食事ができるダイニングテーブルが置かれた部屋。チラリと川を覗ける程度ではなく、ガラス戸を完全にオープンすれば、部屋にいながら外にいるかのような開放感で内川を堪能できる。

早朝に起きて楽しんでしまうと、素晴らしいベッドで眠る楽しみが減ってしまうので、連泊がオススメ!

オススメ時間帯は早朝AM3時ごろ。戸を全開にし、部屋の照明を落として静かに時を待つ。するとエンジン音と共に、漁船が光を放ち海へ出かけて行く光景が見られる。新湊の日常を家の中から味わうことができるホテルとは、なんと贅沢なロケーションであろうか。

明石さんは、なんとカヌー歴15年。そして、インストラクターの経験もある。「いつの日か、ホテルの前からボートに乗れるようなアクティビティができたら」と語る。

AM5時。夜が明けてきたら、部屋から出て散歩をしてみるのがよい。内川は時間を選ばず映えるスポットが数多くあるが、漁師の息づかいが聞こえる明け方は、1日で最も水面が美しい。

ホテルでゆったりすごしたい時は、明石さんが経営している近場のオーガニックカフェ「六角堂」からオードブルを注文してみよう。近場なので配達もしてくれるそうだ。

日中は何も考えずスロートラベルを楽しもう

内川周辺には目新しいアクティビティや、お土産を売っている店が沢山あるわけではないが、あてもなく隅から隅まで歩いてみてはどうだろう。内川沿いにある「おきがえ処KIPPO」で、レンタルの浴衣や着物に着替えて内川にくり出せば、地元の方と深く交流ができたり、ガイドブックには載っていないお気に入りの場所が見つかるかも。

内川ピックアップニュース!

東橋の停留所にて。ウミネコのお隣にある、広島風お好み焼き屋も停留所になっているので利便性は良さそう。

まだ実証運行段階だが、射水市がおもしろい乗りものを導入!その名も「べいぐるん」。タイなどで人を乗せて走る三輪タクシー「トゥクトゥク」の電気自動車版。驚くほど静かで軽快なゆえに、会話を楽しみながら内川を周遊できる。来年、本格導入があるかも?!

スロートラベルにピッタリな宿に連泊して、港町を十二分に堪能してみてはいかがでしょうか?

水辺の民家ホテル カモメとウミネコ

〒934-0022
住所:富山県射水市放生津町19-18
TEL:090-2379-7575
https://minkahotels.jp

撮影:南 隆義 facebook:Takayoshi Minami
ウミネコモデル:ありさ instagram:arisa.mohamedo
浴衣モデル:横道 連理 instagram:renri1205
撮影協力:射水市政策推進課

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