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【ソロ秘湯】ぜひ、ソロで行ってほしい3つの秘湯 ~入門編~

2021.05.23

こんにちは。ソロ秘湯愛好家のゆみです。

今回は番外編! これから「秘湯デビューしてみよっかな」と思っている方に、ソロ秘湯入門編としてオススメしたい温泉を3つを紹介したいと思います! 野湯、キャンプ場の温泉、洞窟ツアーと秘湯をセレクト! この夏にチャレンジしてみてはいかがでしょう?

 

トレッキングついでに足を伸ばして…!
知る人ぞ知る絶景の秘瀑

『両部の滝』(栃木県)

 

両部の滝は、那須・茶臼岳西側8合目付近にある2つの向かいあう滝です。じつはこの滝、観光案内のネットや雑誌を一通り見てもほとんど紹介されていないところで「幻の滝」とも言われています。単なる「名瀑」なら私はスルーするんですが、2つの滝のうち1つ(雌滝)は温泉を水源とする滝で…。上流に江戸時代初期~昭和初期山岳宗教の霊場として栄えた源泉の湧出地があって、そこから温泉が流れ落ちて滝となっているんです。その滝壺で昔、二人の山伏が籠って千日修行をしたとか。そんな話を聞いたら、興味津々で浸かりに行かないわけにはいきません。朝10時、登山の格好で沼ッ原湿原登山口から出発します!

ツキノワグマ出没注意の看板が! クマ鈴は必需品ですね。

 

温泉までの道のりは軽いトレッキングレベル……と思ったら、登山口を出発し250mぐらいのところで、いきなり登山道を外れ、獣道を歩いていくことになります。

登山道から笹藪に入ると踏み跡が! この裏ルート、なかなかわかりにくいのでGPSナビも活用すべし。

 

じつはこの道、源泉湧出地からの引き湯用パイプが道に平行して走っているので「パイプ道」とか「湯道」と言われるらしい。しばらく進むと突然、どこからともなく水の音が…。

この獣道、このように並行して走る大きなパイプと5回ぐらい遭遇します。

 

藪を漕ぎながら水の音がする方へと下っていくと、小川に到着。ここまで来ると滝の音が大きく聞こえてきて、胸の高鳴りはピークに達します。そして、遠くに森の緑に囲まれた滝の姿が徐々に現れてきます。

 

12時5分、「おー!これが幻の滝かあ!」 ……手前に見える滝は湯気をあげ、巨石の崖を這うかのように、なだらかに流れ落ちている。奥の滝は緑の木々に囲まれながら、透明の水が垂直に流れ落ちている。とてつもない存在感に圧倒され、一瞬言葉が出ない。 ガイドブックにも載っていない、こんな山奥に美しい秘瀑……いや、秘湯が存在していたなんて。

滝から出るマイナスイオン、オーラがすごい!!

静寂の中に広がる滝の音、風にのって吹きつける水しぶき、鬱蒼と茂った木々の緑……。 一人目をつぶって湯滝を肩に浴びると、日頃のストレスや疲れが一気に浄化されていくような神聖な気持ちになります(山伏の気持ちがよくわかる)!  ここは絶対、大勢で行くよりソロで行って、大地のパワーを感じてほしいスポットです。

 

『両部の滝』

● 泉質:不明

● 色・におい・味:無色透明、金気臭

● アクセス:JR東北新幹線 那須塩原駅から沼ッ原湿原駐車場まで車で約1時間。沼ッ原湿原登山口から両部の滝まで徒歩2時間。

<注意事項>

● 登山道ではないので、行かれる場合はGPSアプリなどを使って自分の位置を確認してください。

● 途中、軽い藪漕ぎと渡渉があります。登山靴、長袖、長ズボン、手袋が必要となります。

● ツキノワグマの出没エリアです。クマ除けグッズを必ず装備してください。

1人用の湯船で極上温泉を満喫!
温泉屋が営むキャンプ場

『湯河原温泉 神谷キャンプ場』(神奈川県)

穴場キャンプ場の湯を独りじめ。ああ、しあわせ。

 

東京から車でたった1時間半、小鳥のさえずり、原生林が広がる自然たっぷりのサイトで「極上の温泉」が味わえるキャンプ場が2020年10月にオープンしたというので、今年3月にさっそく行ってきました! 万葉集にも出てくる名湯『湯河原温泉』の街から、さらに車でグネグネと丘を上り15分ほど、高台にある奥湯河原エリアにある『湯河原温泉 神谷キャンプ場』。東京から近いけど、都会の喧騒とは無縁の場所にあるんです。

キャンプ場自体はそんなに大きくないけど、高台から山々を見下ろせる!ソロキャンプにはいい感じ……。

 

なぜ「極上の湯」が味わえるかというと……。じつはオーナーの神谷さんは、湯河原温泉に温泉を供給する『湯河原温泉地所株式会社』の社長さん。その社長さんが私物の温泉付別荘と敷地を開放し、キャンプ場にしているから。そして、その敷地内にある温泉がこれ。レトロなライオンの湯口から新鮮な湯が注がれ、一人入ったらいっぱいの小ぶりな湯船は絶えず溢れかえっている!「う~ん、湯が良すぎてトロケてしまいそう……」。浸かってみると鮮度が良い時につく細かい泡が肌に付着し、思わずニンマリ! 経験上、大きな湯船に何十人もの人が入る温泉より、小ぶりだけど湯が溢れている温泉に一人で浸かるほうが鮮度が断然良く、数倍幸せに感じることが多い。

入浴時間は(当日)15時~2時半/(翌日)6時~11時。「入浴中」の札をかけ、空いていればいつでも貸切で入れます。

 

今年の秋ごろまでには、キャンプサイトの中に新しく露天風呂も増設されるらしいです。紹介しておいてなんですが、楽しみな半分、あまり知名度が上がってほしくないという思いもあり複雑です……笑。

木立の中に男女別の立派な露天風呂が完成予定。

 

パッと思いついて都内から日帰りでも行けるキャンプ場は数あれど、この穴場感と泉質の良さ……。独りじめを狙って「平日仕事をサボってでも行きたい」と思うのは、わたしだけではないような気がします。

 

『湯河原温泉 神谷キャンプ場』

● 住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上773-257

● 電話:0465-62-2243(平日 09:00~17:00)

● 営業:通年 ※事前連絡すれば日帰り入浴も可

● テントサイト:芝、木立の中など3ゾーン

● 泉質:ナトリウムーカルシウム・塩化物・硫酸塩泉

● 色・におい・味:無色透明、無味無臭

● アクセス:(車)西湘バイバス石橋ICから約18Km 約30分/(電車と車)湯河原駅から車で約10分 ※館内設備:管理棟(温泉、キッチン、冷蔵庫、内湯、トイレ完備)

 

一人から参加OK!
温泉ファン憧れの秘湯が日帰りツアーになった

『梶山元湯』(新潟県)

洞窟に沸くぬるめの湯は炭酸ガスの清涼感も残っていて、最高に気持ちいい。

 

温泉ファンの間に衝撃が走ったのは2020年6月。アクセス困難で行く手が阻まれていた洞窟秘湯『梶山元湯』の登山道と温泉が、地元の方によって整備され、なんと秘湯ツアーとして(1人~)ガイド可能になったとのこと。「これは真っ先に行かねば!」と、さっそく2020年6月、わたしもそのツアーに参加してみました。糸魚川市根知地区の公民館で朝、地元のガイドさんと合流。

地元の公民館へ集合。どんな秘境に連れていってくれるのか、ドキドキ。

 

9時45分、近くの登山口まで公民館の車に乗せていただき、登山口から登っていく。途中、急なスロープはいくつかあるものの、所どころちゃんとザイルが張られているので安心して進むことができる……。これはもう地元の方には感謝の言葉しかありません。

ガイドさんつきなので、安心して余裕の笑顔のわたし……。でもアップダウンは結構あるので、健脚の方、どうぞ♪

見た目は、苔むした天然の洞窟でワイルド。でもキレイに掃除されていて快適です。

 

10時20分、ついに、洞窟へ到着。でも、すぐには浸かれませんよ。ここから30分かけて湯を溜めていくんです。 洞窟は全長25mもあり、最奥の岩の間からは温泉が噴水のように溢れている…。気分は『水曜スペシャル川口浩探検隊シリーズ』(古っ!)。奥へ奥へと冒険心をくすぐられながら、ランタン片手に進んでいきます♪肝心のお湯は、秘湯愛好家の間でも絶賛のぬるめの湯。少し清涼感とツルツル感があり、湯の花パックも楽しめちゃう。いわゆる「美人の湯」ですな、これは……。

奥でも入浴を楽しめます。洞窟の入口から奥まで全部で20人ぐらいは浸かれる広さ。

 

それにしても、元々はガチ秘湯の『梶山元湯』に一人でもつれていってもらって、お湯にも肩までたっぷり浸かれて……なんて、夢みたいなツアーができたもんです。 ちなみに、元湯のある根知地区は、色とりどりの具がのった名物『笹寿司』や日本酒『根知男山』などのご当地グルメも楽しめるので、温泉の後に味わってみるのも良いですよ~。

 

『梶山元湯』

● 泉質:ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉

● 色・におい・味:オレンジ色、微金気臭(うっすら炭酸ガスの清涼感も) 

● 入浴形態:野湯。到着したら地元の方が土嚢と石を積み上げ、お湯を溜めてくれる。

● アクセス:JR北陸新幹線 糸魚川駅から車で約20分で根知地区公民館。根知地区公民館でガイドさんと合流し登山口まで車で15分。登山口から梶山元湯まで徒歩30分。

● 体験期間:2021年6月上旬~11月上旬まで

● 体験ツアーの予約:予め、下記のサイトでメール予約。

【梶山元湯 秘湯洞窟温泉 体験プログラム】http://nechimirai.com/kajiyama/pg809.html

<注意事項>

● 梶山元湯洞窟温泉は私有地です。洞窟温泉体験ツアーでのみご利用できます。

● 料金はメールにてお問い合わせください。

● 地域の新型コロナウイルス情報を確認の上、三密回避、マスク着用、うがい手洗いなど感染対策をしっかりと行なってください。

私が書きました!
渡辺裕美
秘湯探検家。奈良県出身。会社員時代に体調を崩したことをきっかけに、温泉にハマる。これまで巡った温泉は、国内外含め2500ケ所以上。誰も行かないような秘湯や野湯にひとりで行くのが大好きで、オフはほぼ、秘湯探しか湯巡りに費やす。著書『わたしのしあわせ温泉時間 〜おとな女子がいく絶景秘境温泉の旅〜』がある。
イラスト:藤本たみこ/温泉巡りに憧れるイラストレーター。東京都在住。少女漫画誌でデビュー後、漫画作画・イラスト・web素材製作などの仕事を幅広く手がける。
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