登山好きな夫婦がつくる天然酵母パンと山の行動食【島根県・有福屋】

2020.09.23

この大きさ、このカタチ。そうです、アメリカはカリフォルニア州にあるヨセミテ国立公園の「ハーフドーム」。その形を模したパンなんです。

実際のハーフドームと比べても、そっくりですね!

5年前に実際に行って見た「ハーフドーム」に感動して、島根県に工房を持つパン屋さんの「有福屋」が考案したパン。焼き上がったパンは約500グラムもあって、どっしりとしています。リアルなハーフドーム並みの迫力!

「“ご縁の地”島根で、自然に近い食材を使ったパンを焼いています。野山に持ち出して食べて欲しい。そんな想いでパンを毎日焼いています」と「有福屋」の有間由佳さん。

有間さんファミリー、有間圭さん・由佳さんご夫妻と、娘さん。秋冬は山でパンを温め直して頂いても美味しいですね。

もともと登山やアウトドアが好きだった有間圭さんと由佳さんご夫婦。ご主人は前職が某アウトドアブランドの店舗で店長をされていて、ご実家の家業だった瓦屋さんを継ぐことになり、島根県に戻ったそうです。

ヨセミテに旅行に行った時の写真。Camp4に4泊テント泊して、ヨセミテ近郊をハイキング。大自然に感動したとのこと。

ご主人はそのまま瓦職人を、実業団で元マラソン選手の奥さまの由佳さんは、以前から「パンがとにかく大好きでたまらなくて」、パンを焼くことを2018年に始めたそう。独学で学んで焼いたパンが口コミで近所に広まり、地元のイベントなどでも販売をするようになると、リピーターが次第に増えてきたと言います。

九州でもイベントに参加して販売することも多いそう。ディスプレイにさりげなく瓦を使っています。

山も好き、そしてパンも好き。けれどおいしいパン屋さんは沢山ある。そこで有間さんが行き着いたのは、「山にちなんだパンを作る」ということでした。全く山に興味がなかった人が、有福屋のパンや生活スタイルに触れることで、山や自然へ出かけてみようかなと思うきっかけになってくれたり、パンや山(アウトドア)を通じて様々なご縁を繋いでいってほしい、というのが一番の願いだと有間さんは話します。

娘さんも連れて、家族3人で近くの山でランチ。月に1度は家族で登山するほどアウトドアが大好き。

そこで、島根県の里山のモチーフでパンを作ったり、冒頭のヨセミテの自然を感じさせるようなパンを作るようになりました。

ハーフドームの形を模したパン「ハーフドーム」。

自然派の食材を使い、天然酵母も独学で作る

さらに、お子さんが産まれたのを機に、食材にも気をつけるようになり、地場のものや生産者さんの顔が見えるものなどを、各地から取り寄せては試行錯誤して作っていったといいます。

「人間が大きく手を加えなくても自然に育ってくれる果物などに感動し、金柑、夏みかん、無花果、レモン、よもぎなどの、旬のものを自ら収穫して、季節ごとの楽しみにしています」と有間さん。

 自然と人間に優しい食材を、シンプルに楽しみながら、パンに取り入れているように感じられます。

そしてパンに使う天然酵母にもこだわりが。

レーズンと水を混ぜて置いておくと、ぷくぷくと呼吸をし始めて14日程度で酵母液に。10日程度休ませて小麦粉と合わせる。

「お米と麹由来の酵母や、自家製有機マスカットレーズン酵母を作って、パンを焼いています」

自家製の天然酵母は、微生物の働きでじっくりゆっくり発酵するのを待つため、どこか懐かしくてホッとする酸味控えめの味わいのパンになるのだそう。独学で学んだ技術と、地元の自然食材と、大自然への愛で、有福屋のパンは出来ているのです。 そこで、有福屋の人気パン3つをご紹介!

有福屋の人気パン3選

1.ハーフドーム (食パン)

サンドイッチにしても良いし、オープンサンドで具を乗せるだけでも。

旦那さんの提案で、ハーフドーム型のパンの型を手作りで作り、それを使って焼いているそう。熊本や北海道産の小麦、天然酵母、沖縄産きび糖と、天然塩を使用。シンプルな食パンの生地で、トーストしてバターや蜂蜜をつけて頂くと、ふんわり、もちもちの食感と、まろやかな風味に悶絶します。

2.縁(enishi)ぱん

リピーターが多いというこちらは、ミルク&ラムレーズンと、自家製ミルククリームが入っていて、ほんのり甘くてコクがあり癖になる味わい。軽く焼いて食べるとバターの風味も増して、きび糖の甘さが優しく口の中に広がります。

3.DOMEメロンパン

きび糖を使っているため甘さも控えめで、サクサクしたこんがりした焼き上がりに。アーモンドパウダーも入っていて深みのある味わい。こちらも2〜3分軽く焼くとさらに美味しさが増します。

登山ガイドと一緒に考案した「山の行動食」

「有福屋」ではパンだけでなく、登山時には欠かせない行動食も作っています。 元々トレッキングもしていた経験からと、友人の登山ガイド・伊藤勇介さんにも相談して、理想的な行動食を日々研究し、たどり着いたのが「山の行動食」でした。その1つが「山の行動食WM 劔岳ITY2999」。

「山の行動食WM 劔岳ITY2999」565kcal/1袋130g。白馬などで登山ガイドをしている伊藤勇介さんのアドバイスを受け、荷物が限られる冬山での長期滞在の可能性を考慮して、高カロリーにしている。1袋1,000円。

雪山で不足がちな食物繊維、ビタミン補給も兼ねて、有機オーツ麦や、有機レーズン酵母(北海道産全粒粉)、ベルギー産でカカオ71%のビターチョコ、島根県産ローズマリーなどを使用。食べると有機ブラックペッパーがピリッと効いており、甘じょっぱい感じがたまりません。さらに、パッケージにもこだわりが。

「伊藤さんと行動食について話していたとき、特に雪山で行動食を食べる時には、パッケージを開けてそのまま口の中に放り込むスタイルが良いという事になったんです。手袋をその都度取り外して手で摘んで食べる必要がないように、「山の行動食WM 劔岳ITY2999」のパッケージの間口はやや細めにしています」 塩気と甘みのあるものを食べることで、忘れがちな水分補給をできるように、味も工夫しているのだとか。

もうひとつの「山の行動食 GRANORA Matcha」は、抹茶味。実際に、夏の暑い日の登山に行動食として持参しましたが、中身が溶けたり崩れることも殆どなく、サクッとした食感をキープ。そして不思議とグラノラを食べても、口の中がもたつかず、とても食べやすい印象でした。

matchaには、島根県産の桑抹茶やゴマ、無添加干し柿に、ヒマラヤ塩なども入っています。「山の行動食(酵母グラノーラ)」485kcal/1袋130g。スタンダードライン3種(cacao /snack /matcha) 各700円。

山で食べる行動食は、街なかで食べる時よりも少しだけ塩分が強いほうが嬉しいし、食べているときに口の中がパサパサにならない程度の食感がほしいなと思うもの。それらがバランス良く組み合わさっている「山の行動食」は、リピーターが多いのがうなづけます。

販売はイベント出店時か、通販で

まだ実店舗は構えていないため、パンや行動食の販売は蚤の市などのイベントでの購入か、通販になります。 通販ではこの「ぱんと縁結びBOX-10breads 3000縁」がオススメ。

縁(ENISHI )ぱん2個、ハーフドーム食パン、あそごがく食パン、カンパーニュ(ドライフルーツ)、ベーグル系2種、甘系2種、フォカッチャ系が入って、3,000円。保存方法は、冷凍保存で約1ヶ月。

一升餅ならぬ、“一升パン”の「YOSEMITEブレッド」は、完全予約制。1800g以上の生地を焼いていて、実際に手に取ると重さにびっくりされるとか。パーティーなどに最適。

アウトドアでパンを頂く喜びにまさるものはありません。娘さんがもう少し大きくなったら、店舗構えたいと語る有間さん。オープンした際にはぜひ訪れたいところ。通販は全国から受け付けていますので、ぜひお試しくださいね。

「有福屋」のロゴは旦那さん・圭さんによるイラスト。等高線の1,592mは大好きな阿蘇、高岳の標高。

有福屋【瓦屋ときどきパン焼き人】

住所:島根県江津市都野津町1659−1
Instagram:https://www.instagram.com/arifukuya/
※ご注文はInstagramのDMより受け付けています

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