動画きっかけで仕事の幅が広がった。天津木村さんとアウトドアの意外な関係【YouTuberインタビュー】 | BE-PAL

動画きっかけで仕事の幅が広がった。天津木村さんとアウトドアの意外な関係【YouTuberインタビュー】

2021.08.21

山登りを始めたきっかけは富士山

詩吟と下ネタを合わせた「エロ詩吟」で一躍人気となった天津木村さん。決めゼリフである「あると思います」は、流行語大賞にもノミネートされた。そんな木村さん、実は日本の山を30座ほど登る山ヤ。きっかけは、30歳のときに登った富士山だそう。

「子供の頃に地元のちっちゃい山に登っていたというのがあって、20歳ぐらいのときに山に登ろうと思った時期もあったんです。だけど山登りの道具ってけっこうお金かかるんで断念して。30歳でエロ詩吟が流行り始めたときに、金銭的にもちょっとえぇ感じになったんで無性に富士山に登りたくなったんですよ。2008年かな、初めて登りました。ものすごい達成感がたまらなくて、そこから年に4、5回は富士山に登るようになったんです。週2で登ったこともありました(笑)」

富士山に年に4、5回登るだけでもすごいのに週2とは! ほかの山に比べても富士山はハードルが高い山だが、なぜそんなに魅力的に感じたのだろうか。

「僕、修行みたいなのが好きで、ちょうど富士山に登り始めた頃から毎年春に3日間断食して、夏に富士山登って、秋にフルマラソン、冬には滝行というのをしているんですよ(笑)。そうやって自分を追い込むのが好きなんですよね。富士山って、かっこうの追い込み場所じゃないですか。そこにプラス最高の景色と最高の山頂ラーメン。修行好きには、たまらない場所なんです」

富士山に登って以来ほかの山も登るようになり、先輩芸人の東野幸治さんやスタッフと共に八ヶ岳や北アルプスにも行くようになった。You Tubeにもその様子をアップしている。

「関東から行ける範囲の山はけっこう行きましたね。多分、日本の山は30座ぐらいは登っているんじゃないかな。朝3時に都内を出て、日帰りで八ヶ岳に登りに行くときもありますね。あとは冬の赤岳でマイナス15度の中、テント泊をしたことも」

過酷すぎでは? と心配になるほどハードな状況で山登りをする木村さん。追い込むことがフィールドでの楽しみになっていると話す。

「僕、別に大それた冒険家じゃないですけど、フィールドで体験するむちゃくちゃな状況ってワクワクしますよね。そういう非日常を感じにいっているんだと思います」

キャンプはカタログギフトでもらったテントで始めた

山登りをスタートさせたきっかけも意外だったが、キャンプを始めたのも予想外なものだった。

「ずっと昔からやりたかったんですけど、なかなか取っ掛かりがなかったんですよね。そんなときに結婚式のお返しのカタログギフトにテントを発見して! これや〜と思って注文して、そのテントを持ってキャンプに行きました。ただ僕、適当なので、よしここから道具を買い揃えてガチッとキャンパーになるぞ! とかじゃないんですよ。また別の機会にカタログギフトを見たら、椅子があって、ランタンもあって、初期の頃はほとんどカタログギフトで道具を揃えました(笑)」

2015年にキャンプを始めて、You Tubeをスタートさせたのは2019年。最初はアウトドアの動画を上げようとは思っていなかったそうだ。

「みんながYou Tubeを始めたのを知って、大慌ててやり始めたんですよ。僕はロケバスのドライバーをやっていたので、都内のいろんな通りの動画をアップしていたんですが、まったく再生数が伸びない。口に加えた爪楊枝を手を使わずに鼻の穴に入れるとかのチャレンジ系も上げたんですけど、本当伸びないんですよ(笑)。それで好きなこと上げてみようかぁと思って、富士山の動画をアップしたら、いきなり再生数が伸びて。東野さんと登った山を上げたら、さらに伸びたんですね。東野さんも『ネタにしてくれてえぇよ〜』と言ってくださったんで、どんどん使わせてもらっています!」

キャンプ動画といえば、ヒロシさんやバイキングの西村さんが人気だが、木村さんの動画はその2人とは違って、とってもゆるい。だが逆にそれが視聴者からの支持を得ている。

「僕はなんのこだわりもないから道具も100均のアイテムが多いし、お手軽なものばかり。でも、そういう本格的なものを欲しいと思ったら負けだと思っているので、絶対それに似ているものを安く買う、もしくは手作りしたいですね。DIYなんてえぇもんじゃなくて、手作りってところに意味があると思っています(笑)」

岩手のヒーローになりたい! 家族で盛岡市に移住

2021 年春に岩手のテレビ番組『Go! Go! いわて』のMCが決まったことを機に、盛岡市に移住。週1のテレビ番組なので東京から通うこともできたが、番組MCという大きな仕事への覚悟として移住することにしたという。

「ヒロミさんの専属ドライバーをしていたので相談したら『それは大きな仕事だぞ、本当に通いでいいのか。向こうの気持ちに対して応えることを自分はしなくていいのか』と言われて。移住を覚悟しました。ちょうどコロナ禍の世の中とか10年後の人生を考えたときに東京でこのままやっていて、どうなんのやろって不安に思っていました。そんなときに岩手の仕事が決まって、もしかして僕岩手でヒーローになれるかもしれない、それを目指してみようかなと思ったんです。家族にも来てほしいって言ったけど、すぐにはなかなか答え出されへんとなって半年間ひとりで住みましたが、8月から家族も盛岡に来てくれることになりました。盛岡に住んでみて思ったのが、東京を持て余していたなぁと。東京にはえぇところがたくさんありますけど、限られたところしか行ってないやんって。表参道に買い物行っているかっていたら、行ってないですし、新宿の歓楽街で飲み歩いてないですし、六本木の高いタワマンに住んでないですし、なんも楽しんでへんやんと思いまして。そう思うと盛岡ってちょうどいいサイズ感だなと思っています。今なんて、都会にいるとそわそわするようになりました。夜の11時、12時なのに人がいっぱい歩いている! とか(笑)」

You Tubeには早速、岩手での初キャンプ動画や名物を食べた様子がアップされている。そこには地元の人からのコメントもたくさん届いていた。

「最初、人見知りする人が多いと聞いていたんですけど、それを超えたらめちゃくちゃ愛してくれる人が多くて。もっとエロ詩吟なんかこんでええねんって言われるかと心配してましたが、好意的に受け取ってもらえてうれしいですね。すこぶる編集が遅くて、なかなか動画を上げきれてないんですが、キャンプも山登りもけっこう行きました。いいところがたくさんあるんですよ! あと45歳の僕が食べたことないものとかたくさんあってビックリしています。そういうのを含めて東北情報を発信していけたらいいですよね」

天津木村さん

漫才コンビ「天津」のツッコミ担当。エロ詩吟で一躍人気となる。2021年よりローカル番組のスタートをきっかけに岩手に移住した。プロデュースしたオリジナルのつなぎが発売中。とろサーモンの村田、ゆったり感の江崎で結成したキャンプユニット「すだちCAMP」のグッズがドン・キホーテ限定で発売決定。

 

構成・文=中山夏美

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