自作の着火剤でスマートに火起こし!「チャークロス」の作り方

2020.09.19

私が書きました!
フリーライター
アサノダイスケ
秋田県在住。幼少期に父に連れられて行ったキャンプでアウトドアに目覚め、妻ともアウトドアがきっかけで知り合い、結婚しました。今は毎週末、妻とキャンプに出掛ける日々を送っています。目下の目標は雪山での雪中キャンプ敢行で、それに向けて着々と準備中です。

焚火の火起こし、上手に出来ますか?

キャンプの醍醐味と言えば焚火

焚火で火を起こす際、火起こしが上手く出来なかった経験はありませんか?火起こしに自信がなく、市販の着火剤に頼って火起こしをしていませんか?

火起こしに自信がない方でも、コレさえあれば上手に火起こし出来るアイテムが、実はあるんです。市販の着火剤よりも安価で、今よりもっと火起こしが楽しくなる。そのアイテムの名前は「チャークロス」です。

チャークロスとは一体どのようなものか。材料と作り方、チャークロスを使うメリット、そして実際に火起こしをする方法を、解説しながらご紹介します。

まずは火起こしの「流れ」を覚えよう

大きな炎も、最初は小さな火種から生まれる

火起こしには「流れ」というものが有り、これに則らないと火を起こすのは困難です。その「流れ」とは、火種から火口(ほくち)へ、火口から小枝に、そして最後は太い薪へと、「火を大きく育てる順序」を指します。

火打石やメタルマッチから生まれた火種を、小さな炎へ育てる材料を火口と呼びます。落ち葉や松ぼっくり等を使うのを見たことがありますよね?これらは自然界の代表的な火口です。

しかし「チャークロス」は自然界の火口より火が点きやすく、そして火が長持ちする優秀な火口です。

「チャークロス」は自然界の火口よりも優秀

火起こしに自信がない方の悩みは、火種がすぐに消えてしまう事ではないでしょうか。その原因は「適切な火口を選んでいない」場合が多いです。

火口選びに迷ったら、チャークロスを選びましょう。小さな火種も、チャークロスなら安心して炎に育てる事が出来ます。

「チャークロス」の正体

布を炭化させると「チャークロス」に変貌する

結論から言うと、チャークロスとは炭化させた綿100%の布です。では何故炭化させた布が、着火剤の役割を果たすのか。

皆さんはBBQをするとき、燃料に「薪」ではなく「木炭」を使いますよね。「炭化前の『薪』よりも、炭化後の『木炭』の方が燃えやすい」という理由で木炭を選んでいるはずです。

チャークロスが燃え易いのも、木炭と同様の理屈です。「炭化前の『布』よりも、炭化後の『チャークロス』の方が燃焼しやすい」のです。化学的な細かい説明は省略しますが、ものは炭化すると燃焼しやすくなります。

燃焼しやすいチャークロスは、火打石やメタルマッチの小さな火花でもキャッチして、着火剤の役割を果たします。

「チャークロス」の作り方

材料

材料はどちらも、100円ショップでそろう

・綿100%の布(少々厚手のもの)
・密封出来る蓋付きの缶

どちらも100円ショップで手に入ります。「材料が安価でそろう」という点も、チャークロスの魅力のひとつです。

作り方1.缶に隙間なく布を詰める

缶の内部に、空気が入る隙間を残さないのがポイント

布を手頃な大きさにカットしたら、畳んで缶に入れます。このとき、なるべく隙間が出来ないように詰めましょう。空気が入る隙間を無くしてあげると、成功しやすいです。

作り方2.缶の蓋に穴を開ける

怪我の無いよう、手元によく注意する

蓋の中央に穴を開けます。釘やキリ、電動ドリル等を使うと確実です。

ここで注意するポイント。ナイフ等、本来の使用方法と異なる道具を使うと、思わぬ事故に繋がる恐れがあります。自己責任の下、よく注意しながら作業をしてください。

穴の径は5mm程度

穴の大きさの目安は、直径約5mm程度で充分です。大きすぎると、チャークロスが燃焼して失敗します。

作り方3.加熱する

今回はガスバーナーで加熱。焚火に放り込んでも良い。ただし穴付近に火を近付けないこと

缶を加熱します。このとき缶の内部では酸素が供給されず、布が不完全燃焼を起こして炭化します。

不完全燃焼こそが炭化の鍵です。「缶の内部に酸素を供給させない」ことを意識しましょう。

白い煙のようなものが可燃性ガス

缶内部の温度が上昇すると、穴から可燃性ガスが噴き出します。ガスが出なくなるまで加熱しましょう。

このときガスに引火すると、缶内部に火が侵入し失敗します。穴の付近に火を近付けないようにしてください。

ここで注意するポイント。ガスが発生する為、必ず屋外で作業をしましょう。もしくは換気扇の近く等、充分な換気が出来る環境で行いましょう。

作り方4.温度が下がったら完成

布が黒く炭化していれば成功

可燃性ガスが出なくなったら、加熱を止めます。缶が冷めるまで放置しましょう。

内部は余熱で高温になっています。このタイミングで蓋を開けると、酸素が供給され「可燃物(布)・酸素・温度(余熱)」の「燃焼の三要素」が揃います。途端にチャークロスは燃焼し、失敗します。

ここで注意するポイント。加熱中・加熱後の缶は高温になっており、火傷の恐れがあります。缶に触れる際は、必ず軍手・耐熱グローブ等を着用し、素手で触らないようにしましょう。

完成したチャークロスで火起こしをしてみよう

キャッチした火花で、じんわりと燃焼する

チャークロスは炎を上げる様な燃焼の仕方ではなく、じんわりと燃え広がるように燃焼します。落ち葉や麻紐を解いたもので、チャークロスを包んであげましょう。大き目の火口になり、火起こしがし易くなります。

小枝やフェザースティックは、焚火前に準備する

チャークロスの火を育てるには、小枝やフェザースティックに着火させます。予め用意しておきましょう。

小枝は湿気ていると燃焼しにくいです。乾燥しているものを選びましょう。試しに折ってみて、「ぐにゃり」と曲がらず、「パキッ」と乾いた音を立てて折れれば、乾燥している証拠です。

チャークロスを目掛けて火花を散らす

準備が出来たらチャークロスに火種を落とします。

メタルマッチを使う場合、予め落ち葉等の燃えやすい物でチャークロスを包んで、そこに目掛けて火花を散らします。

火起こしが出来たら、後は自由に薪をくべる

あとは焦らず、じっくりと火を育てます。焚火を楽しみましょう。

「チャークロス」は火が点きやすい・安価・簡単に自作出来る

チャークロスのメリットは、火が点きやすく、燃焼がゆっくりな為、火を育てる時間が稼げる点です。そして材料が安価でそろい、簡単に自作できるのが魅力です。

一度に使う量は、親指の腹くらいの大きさで充分。布や缶は大きな物を選ぶと、一度の製作で何十回分ものチャークロスが作れます。

皆さんも次回の焚火に向けて、チャークロスを作ってみてはいかがでしょうか。

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