山は買わずに借りて楽しむ。YouTuber『さばいどる かほなん』が森のレンタルシステムを紹介 | ブッシュクラフト 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2020.11.08

    山は買わずに借りて楽しむ。YouTuber『さばいどる かほなん』が森のレンタルシステムを紹介

    私が紹介しました!
    さばいどる
    かほなん
    サバイバルするアイドルで「さばいどる」。キャンプ、釣り、登山などのアウトドアが好きな女の子。普段は東海地方のライブハウスなどでアイドル(さばいどる)として活動。夢は、無人島を買って暮らすこと。そのためのスキルを身に着けるため修行中。YouTube「さばいどるチャンネル」では、アウトドア道具の使い方や自腹で買った商品のテスト、登山、キャンプレポなどを楽しく紹介している。2020年7月8日に初の著書『お金をかけない! 山登り&ソロキャンプ攻略本』(KADOKAWA刊)を発売! http://survidol.com/

    『さばいどる かほなん』が新しい山で活動をスタート

    かほなんが新しい山で活動を開始!この日は、そんな山林での第一歩を地元テレビ局クルーが取材に来ていた。

    チャンネル登録数31万5000超え。アウトドア系YouTuberの中でも安定した人気を誇る『さばいどる かほなん』。2020年初旬に、自由に使える山を購入。そこをベースに、無人島でサバイバル暮らしをするためのスキルを身に着けるべく修行に励んできた。

    そんな、かほなんから、「新しい山を開拓するので、見に来てください!」とお呼びいただいた。早速、待ち合わせ場所に行くと、テレビ局のクルーもスタンバイ。何が始まるのだろうか?

    300坪の森をレンタルできる新サービスがスタート

    「この場所は、焚火をしたり、キャンプをしたり、自由に使える山を買いたいけど、難しいかも?という人に向けて、山間の区画を貸し出す新しいサービスを始めた森なんです。年間わずか6万円で、300坪の森を占有できます」と、かほなん。

    かほなんが使用する区画の様子。これから下草刈り、間伐、整地などを経て秘密基地を完成させるそうだ。

    ブッシュクラフトを楽しめる山林レンタルシステム『forenta』とは? 

    これは、岐阜県東白川村で65年間、林業にいそしむ山共という会社がスタートした新サービス。『forenta』(森=Forest、貸す=Rentalの造語)と命名し、初年度は9区画のレンタルユーザーを募集する。申し込みは、2020年12月20日まで。12月12日には、現地にて合同内覧会も予定している。応募者多数の場合は、抽選で使用の可否が決定する。かほなんは、このシステムのアドバイザーに就任し、自らも1区画を開拓して使用するそうだ。

    ドイツで学んだ林業のプロが始める新しい試み

    forentaを企画した『山共』代表取締役の田口房国さんに話を聞いた。

    「山というのは下草刈りや間伐など定期的な管理なしに保全できません。昨今のキャンプブームで『山を買う』方が増えたと聞きます。しかし、予想以上の重労働や水利、火器の使用、気象の影響などの問題に直面して放ってしまう。その後、転売しようとしても、そう簡単には売れない。結果、山に通わなくなり、その山が死んでしまう。そんな不幸なことを避けるために、山で生活する側から、なにか提案できないかと考えて作ったサービスが、森を貸す『forenta』なんです」

    田口さんは、5年前に林業の勉強のためにドイツへ渡った。その際に、週末になると一般市民が普通に森に出かけ、ピクニックなどをして自由に遊ぶ姿を見て衝撃を受けたそうだ。日本では、「山=林業」という構図が一般的だったため、林業のための山を遊びにも使う文化に驚かされたという。そして、「森でもっと楽しめる文化を日本にも根付かせたい」という願いから、このサービスを考案した。

    岐阜県東白川村にある約400ヘクタールの林間を管理する『山共』代表取締役の田口房国さん。

    木やキノコまで自由に使える区画 

    「ここにテントを張るスペースを作るには、自分で下草を刈ったり、木を切ったり、整地までする必要があります。それなりの時間と労力が必要です。でも、焚火をしたり、キノコを採取したり、キャンプしたり、ある程度、自由に使える森を低価格で借りられることは素晴らしいですね。山を買っても、実際に自分で管理するのは大変なんで、まずここで試してみるのがいいと思います」

    そう話すかほなんは、この日から、自らが使うスペースの開拓をスタートした。安全を考慮して、プロテクターを装備した作業着、ヘルメットを身に着け、草刈り機で下草刈りから開始。ベースを作るためにチェーンソーで細い木も切る。

    草刈り機の操作も慣れたもの。手際よく整備を進めるかほなん。

    「切った木は、シェルターにしたり薪にもします」とチェーンソーを上手に使いこなすかほなん。

    「この場所は、今も材木を切り出すために使用しています。でも、細い木なら、切っても大丈夫ですよ」と田口さん。

    かほなんは、チェーンソーで木を切りだし、それを積み重ねて雪や雨を避けるシェルターを作るそうだ。

    今後の様子は、YouTube『さばいどるチャンネル』で公開予定 

    「シェルターは、冬までになんとか完成させたいですね。この森を開拓する様子は、YouTubeでも紹介していきます。今後は、この森をベースに活動することが増えそうです。皆様も、よかったらぜひ、この森で自分だけの時間を楽しみませんか?」

    かほなんは、シェルターを作る予定の場所の下草刈りを終えると、そこにタープを張ってこの日の仮のベースを作った。そして、火をおこし、食事を作り始めた。今後、どんなベースができるのか、今から楽しみだ。

    肉を吊るすために使う枝を集めるかほなん。ワイルドな森が良く似合う。

    forentaで焚火をおこし、料理を楽しむかほなん。今後が楽しみだ。

    ●施設情報

    名称:forenta
    所在地:岐阜県東白川村
    運営:山共
    使用料:1区画(300坪) 年間6万円
    ※オプションで下草刈りのサービスあり(2万円)
    初年度募集数:9区画 2020年12月20日応募締め切り
    その他:仮設トイレ、駐車場有り
    詳しくは、forentaのWEBサイトをご覧ください。
    https://www.forenta.net/

    構成/山本修二 取材協力/中京テレビ

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