驚くほど水が美味しくなる!富山産の錫(すず)を使ったNAJIMIタンブラー | 調理器具・食器 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2020.10.09

    驚くほど水が美味しくなる!富山産の錫(すず)を使ったNAJIMIタンブラー

    私が書きました!
    グルメサイクリングガイド
    指田真琴
    1979年、神奈川県藤沢市生まれ、富山県在住。富山グルメサイクリングツアー代表。年間500軒以上外食し「美食」を追求。2014年から富山県で食と自転車をコラボしたグルメサイクリングツアーを開始。他に類のないサイクリングガイドを目指しています。https://www.facebook.com/toyama.gourmet.cycling.tours/ instagram:@maksashida

    2017年、移転オープン当時の『能作』の入口。まだ真新しい真鍮の板が張られている。

    アウトドアでも活躍する錫(すず)製品

    今回は、私自身が家でもキャンプでも10年以上愛用している、富山産の「錫(すず)」という金属を使用した製品を紹介しよう。

    富山県高岡市にある「錫100%」の製品を数多く世に送り出している、1916年創業の「能作」。高岡市は全国的にも有名な鋳物の町だ。私がこの会社を知ったのは2008年ごろ。ちょうど「KAGO」という商品が、ニュースで紹介されたのを見たのがキッカケだった。

    曲がるシリーズKAGO。七夕飾りの「網飾り」がモチーフとなっている。左「KAGO – スクエア – L」13,200円、右「KAGO – スクエア – M」9,350円(共に税込)。

    アウトドアテーブルを彩る不思議なアイテム

    見た目はクモの巣のような網目の金属。それが変幻自在に曲がるという、とんでもない光景を目の当たりにし「金属といいながら、実は粘土なのでは?」と、まったく信じることができなかった。

    店舗に出向き、本当に変幻自在に曲がるのか試したところ、おもしろいようにぐねぐねと曲がり状態をキープする不思議な「錫」の製品に、とても感動したのを今も覚えている。

    KAGO展開写真。ボトルを置いたりパンや果物を入れたりと自由な発想で使用できる。それなりに重いので、風で飛んでいくことはない。

    「KAGO」シリーズは、使わない時は平坦になり、何か入れたり置いたりする時は立体的に展開。見た目を華やかにするテーブルウェアだ。場所を取らない収納性も抜群。

    この製品は、仙台のデザイナー”小野里奈”さんが描いたもので、当初「KAGOの形状を鋳物にするのは不可能」と言われたほど、細く網のような形状の型に錫を巡らすのは難解な作業であった。

    だが、能作社長がデザインの将来性に注目し、独自技術である「シリコーン型鋳造法」により誕生した、運命の出会いによる商品なのだ。

    より冷たく、抗菌性もある「NAJIMIタンブラー」7,260円(税込)。中心あたりが凹んでおり、親指がちょうどよくフィットするので、名前通り手になじむ。

    「美味い」と感じるタンブラー

    KAGOとの出会いからわずか数ヶ月。ニュースで別の商品が取り上げられていた。なんでも冷たい飲料がさらに冷たく感じるビアカップがあるとか。

    すでに能作にハマっていた私は、すぐにビアカップではなく「NAJIMIタンブラー」を購入。私はビールはあまり飲まないので、かわりに水を一杯そそいで飲んでみると、ほかの素材のカップより何故だか美味い。不要な雑味が消え、スッキリしながらもなんとも言えないマイルドな飲み口という不思議な感覚になった。

    以来、毎日NAJIMIタンブラーで水を飲んでいる。もうほかの素材のカップには戻れないと思う。

    「双円 平皿 – 大」14,300円(税込)。

    アウトドア系の皿に似ている「双円 平皿 – 大」は、アルミやチタンの皿などと比べれば重量がある。熱伝導率が良いので熱いものを入れた際は器を持って食べることはできないが、このお皿でカレーやタコライスを食べてみると、水を飲んだ時と同じようなまろやかさを感じた。

    鮮やかな「根菜チップのせ、スパイシータコライス」を盛っても映える。スプーンは同じく富山の名品=FUTAGAMI製。

    錫の器は、よく冷たいサラダや刺身を盛って食べるのが一般的だが、温かいものでも味のわずかな違いを感じると私は思う。この感覚は、ほかの素材では体感できないものだろう。

    「双円 平皿 – 大」の中に、「双円 平皿 – 中」9,900円、「双円 平皿 – 小」7,700円(共に税込)が綺麗に収まる。


    砂型に錫を入れている瞬間。錫は融点が”231.9℃”。見学していたら、私も錫を流してみたい衝動にかられた。

    錫製品製造エリア。

    製造エリアは明るくきれいな現場。天井にはKAGOを模したライトが張り巡らされていて、このような現場では珍しく、今時のノリのよい音楽がかけられていてビックリ!従業員の働きやすい環境が作られているようだ。

    今回お話を聞かせていただいた広報の“中島里美”さんいわく「能作社長は性格が柔らかい人」だそうだ。社長がまず「柔らかい」からこそ、能作の製品もより柔らかく、たくさんの方に受け入れられるのではないだろうか。

    夏に限らず、年中、外では冷たいものは冷たく飲みたい私。皆様もぜひ、アウトドアテーブルを彩るKAGOを置き、美味しい飲み物をさらに美味しくするカップで、ワンランク上のキャンプに挑戦してみては?

    能作 本社/工場

    〒939-1119
    住所:富山県高岡市オフィスパーク8-1
    TEL:0766-63-5080
    https://www.nousaku.co.jp/

    撮影:徳光典子
    調理デザイン:田中真紀子 instagram:@gbpmmy
    キャンプ道具:島田敏彦 facebook:Toshihiko Shimada

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